
まあそれはね、私のお婆さんから子供の頃に聞いて覚えていることなんです。まあ最後にね、これ非常に八十八の米寿のお祝いに継がる話であるので、これで締めくくりをしたいと思います。そこで、八十八プラス八は、米の字ともなりますね。それで、なぜ八十八にトーカチのお祝をするかということなんです。これはですね、昔、ある所に一人の娘がいた。ところが、この両親にとっては、一人娘であるために将来の運勢をね、物知りの人に尋ねたわけです。すると、その物知りは、「気の毒じゃが、あなたの娘は十八までしか生きないと。十八までの寿命である。」と言われてお父さん、お母さんは非常にびっくりして心配した。そこで、「もう少しでも生きながらえて、寿命を一年でも、一ヵ月でも延ばすような方法はないか。」とその物知りに聞いたら、その物知りが言うには、「それじゃあ何月何日にニーヌファ(北のお星様)の神とウマヌファ(南のお星様)の神、この二人の神様があの囲碁を打つので、その場所にね、沢山の酒、御馳走を作ってそうしてお願いしてみなさい。」そう言われました。そこで、この両親は沢山の御馳走を作って、早速そのニーヌファの両神様の元へ行って、「実はこうこうですが、一つ娘の寿命を延ばすためにお二人方でね、何とかして下さい。」とお願いをした。するとさあ、そのニーヌファの神もウマヌファの神も、せっかくこの人のさしだされた御馳走はいただいたし、ただ無下に断わるわけにはいけないので、ニーヌファの神が、「それじゃね、せっかく天寿として決められた十八の命であるのに、我々がどうのこうのではできないけれども。あと八つだけ延ばしてあげようと十八の上に八の字をつけ加えた。そしたらね、その親達は、十八に八は二十五ですから、「娘は、二十五になったら死ぬのかなあ。まあそれでもいい、八年間も延びたんだ。」とと思ってまあ喜んでね、お礼を言ってひき下がって家に帰って行ったらさあ、二十五、三十、四十、五十になっても娘は元気である。とうとう八十八までね、生きた。そこでね、ただニーヌファ、ウマヌファの神様が加えた八の字がね、十八の上にのっかったために八十八になった。そこで八十八はとってもね、尊い字であると言うことで、このトーカチのお祝いに用いられるようになったと言うことです。
| レコード番号 | 47O374117 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C179 |
| 決定題名 | 子供の寿命(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 古堅宗吉 |
| 話者名かな | ふるげんそうきち |
| 生年月日 | 19171114 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 読谷村都屋 |
| 記録日 | 19770223 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団 |
| 元テープ番号 | 読谷村都屋T02B03 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集12 親志の民話 P239 |
| キーワード | 八十八の米寿のお祝い,米の字,トーカチのお祝,一人の娘,将来の運勢,物知り,十八の寿命,ニーヌファの神ウマヌファの神,囲碁,酒,御馳走,十八の上に八の字 |
| 梗概(こうがい) | まあそれはね、私のお婆さんから子供の頃に聞いて覚えていることなんです。まあ最後にね、これ非常に八十八の米寿のお祝いに継がる話であるので、これで締めくくりをしたいと思います。そこで、八十八プラス八は、米の字ともなりますね。それで、なぜ八十八にトーカチのお祝をするかということなんです。これはですね、昔、ある所に一人の娘がいた。ところが、この両親にとっては、一人娘であるために将来の運勢をね、物知りの人に尋ねたわけです。すると、その物知りは、「気の毒じゃが、あなたの娘は十八までしか生きないと。十八までの寿命である。」と言われてお父さん、お母さんは非常にびっくりして心配した。そこで、「もう少しでも生きながらえて、寿命を一年でも、一ヵ月でも延ばすような方法はないか。」とその物知りに聞いたら、その物知りが言うには、「それじゃあ何月何日にニーヌファ(北のお星様)の神とウマヌファ(南のお星様)の神、この二人の神様があの囲碁を打つので、その場所にね、沢山の酒、御馳走を作ってそうしてお願いしてみなさい。」そう言われました。そこで、この両親は沢山の御馳走を作って、早速そのニーヌファの両神様の元へ行って、「実はこうこうですが、一つ娘の寿命を延ばすためにお二人方でね、何とかして下さい。」とお願いをした。するとさあ、そのニーヌファの神もウマヌファの神も、せっかくこの人のさしだされた御馳走はいただいたし、ただ無下に断わるわけにはいけないので、ニーヌファの神が、「それじゃね、せっかく天寿として決められた十八の命であるのに、我々がどうのこうのではできないけれども。あと八つだけ延ばしてあげようと十八の上に八の字をつけ加えた。そしたらね、その親達は、十八に八は二十五ですから、「娘は、二十五になったら死ぬのかなあ。まあそれでもいい、八年間も延びたんだ。」とと思ってまあ喜んでね、お礼を言ってひき下がって家に帰って行ったらさあ、二十五、三十、四十、五十になっても娘は元気である。とうとう八十八までね、生きた。そこでね、ただニーヌファ、ウマヌファの神様が加えた八の字がね、十八の上にのっかったために八十八になった。そこで八十八はとってもね、尊い字であると言うことで、このトーカチのお祝いに用いられるようになったと言うことです。 |
| 全体の記録時間数 | 4:52 |
| 物語の時間数 | 4:52 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |