
どうして、「犬と猫」という言葉があるかというとね。猫は、どこの家でもなれなれしく人の膝の上に座るでしょう。そこで今度は、犬に、「糞を食べて来なさい。」と言ったので、糞を食べるよね。どうして、犬には糞を食べなさいと言って、猫は膝の上に座るようになったかと言うとね、昔、貧乏人がいたようだ。その貧乏人には、猫と犬がいたって。そこで、猫が畦道から宝物を捜して来たそうだ。しかし、どうしたことか、猫から貰ったその宝物を失くしてしまった。それで猫に、「その宝物を捜して来ないと、私達の家庭はだめになるよ。もうお前ら二匹ともその宝物を捜して来ないと、食事をあげないぞ。」と言われた。犬は足が早いでしょう。あっちこっちかけずり廻ったようだ。一方、猫は足が遅いさあ。もうごそごそゆっくり捜し歩いたからね。宝物は猫が見つけたけれど、犬に横取りされたので猫はかまどの後で、しくしく泣き悲しんでいたそうだ。そうしたら主人が猫に、「お前はどうして泣き悲しんでいるのか。」と尋ねると、「私はもう歩くのが遅いので、宝物は私が先に見つけたけれども、犬に先まわりされて奪われてしまった。」と答えた。それで、「ああ、犬はそういうことをしていたのか。」と。そういうことで、今度は猫はその時以来、「膝の上に座りなさい。」と。また犬は、「お前は親不孝者だから飯はあげないから糞を食べて来い。」と言われた。それで、「犬は糞を食べなさい、猫は膝の上に座りなさい。」と言って、現在でも猫は、膝の上に座るという話。
| レコード番号 | 47O374081 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C178 |
| 決定題名 | 犬と猫と指輪(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 阿波根良忠 |
| 話者名かな | あはごんりょうちゅう |
| 生年月日 | 19100515 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 読谷村都屋 |
| 記録日 | 19770223 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団 |
| 元テープ番号 | 読谷村都屋T01B06 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集12 都屋の民話 P231 |
| キーワード | 犬と猫,人の膝の上に座る,糞を食べる,貧乏人,猫が畦道から宝物を捜して来た,宝物を失くた,食事をあげない,犬は足が早い,猫は足が遅い,宝物は猫が見つけ,犬に横取り,かまど |
| 梗概(こうがい) | どうして、「犬と猫」という言葉があるかというとね。猫は、どこの家でもなれなれしく人の膝の上に座るでしょう。そこで今度は、犬に、「糞を食べて来なさい。」と言ったので、糞を食べるよね。どうして、犬には糞を食べなさいと言って、猫は膝の上に座るようになったかと言うとね、昔、貧乏人がいたようだ。その貧乏人には、猫と犬がいたって。そこで、猫が畦道から宝物を捜して来たそうだ。しかし、どうしたことか、猫から貰ったその宝物を失くしてしまった。それで猫に、「その宝物を捜して来ないと、私達の家庭はだめになるよ。もうお前ら二匹ともその宝物を捜して来ないと、食事をあげないぞ。」と言われた。犬は足が早いでしょう。あっちこっちかけずり廻ったようだ。一方、猫は足が遅いさあ。もうごそごそゆっくり捜し歩いたからね。宝物は猫が見つけたけれど、犬に横取りされたので猫はかまどの後で、しくしく泣き悲しんでいたそうだ。そうしたら主人が猫に、「お前はどうして泣き悲しんでいるのか。」と尋ねると、「私はもう歩くのが遅いので、宝物は私が先に見つけたけれども、犬に先まわりされて奪われてしまった。」と答えた。それで、「ああ、犬はそういうことをしていたのか。」と。そういうことで、今度は猫はその時以来、「膝の上に座りなさい。」と。また犬は、「お前は親不孝者だから飯はあげないから糞を食べて来い。」と言われた。それで、「犬は糞を食べなさい、猫は膝の上に座りなさい。」と言って、現在でも猫は、膝の上に座るという話。 |
| 全体の記録時間数 | 1:35 |
| 物語の時間数 | 1:35 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |