アカマタ婿入(シマグチ)

概要

私は昔話というのは、年寄りから聞いた話だがね。それは本当なのか嘘なのかということは分からないがね、昔はアカマターというのは人間に化けたそうだよ。北谷ターブックヮでの話だったって。そこには毎日のようにもう美人が立っていた。この男は島尻の小禄越えた所だったが、どこだったかな。もうその女が追って来たりしたのでね、「珍しいことだなあ。」と隣の年寄りのお婆さんが大変珍しがった。多分神人みたいな人だったのか、「これは普通の人ではないんだがね。」と不思議に思っていた。そして、これはどうにかしてこの男に聞いてみようと思って聞いてみた。「この女はどこから来るのか。」と言ったら、「北谷から来ます。」と答えたそうだ。「で、あなたは本当の女だと思っているのか。」と聞いたら、「女ですよ。」「そうではないですよ。」と。「じゃ、何なんですか。」と問い返したら、「あれは化け物だよ。」「そうでしょうかねえ。」と。「それではそれはどのようにして除けることができるのですか。」と聞いたら、「あなたの家に来た時に女はおいて、あなたは側から見てごらん。」と教えた。そして、節穴から覗くと、もう女は化け物になっていたって。「もうこれは大変なことだ、どのようにすればこの化け物を除けることができるんだろう。」と相談した。するとお婆さんが、八月十一日のシバサシの日に、その女が来たら、家敷の四隅の角に茅を結んだシバが差されていた。それでもうアカマターの女は消えてしまってよ、そうしてお婆さんが、「どうだ、あなたは昨夜で分かったか。」と言ったら、「分かりました。」と。その後はそこから何度歩いても見えなかったそうだ。そういうことからシバというのは、火の玉とか、そういうふうな悪物を除けるために、八月十一日にはシバサシというのがあるそうだよ。

再生時間:2:31

民話詳細DATA

レコード番号 47O373851
CD番号 47O37C169
決定題名 アカマタ婿入(シマグチ)
話者がつけた題名 アカマタ婿入
話者名 城間正二
話者名かな しろましょうじ
生年月日 18980715
性別
出身地 沖縄県読谷村上地
記録日 19770227
記録者の所属組織 読谷村民話調査団
元テープ番号 読谷村上地T01A12
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 12
発句(ほっく)
伝承事情 年寄りから聞いた。
文字化資料 読谷村民話資料集12上地の民話 P8
キーワード アカマター,人間に化けた,北谷ターブックヮ,美人,男は島尻の小禄越えた所,女が追って来た,隣の年寄りのお婆さん,神人,化け物,節穴,八月十一日のシバサシ,家敷の四隅の角に,シバ,火の玉,悪物を除ける,シバサシ
梗概(こうがい) 私は昔話というのは、年寄りから聞いた話だがね。それは本当なのか嘘なのかということは分からないがね、昔はアカマターというのは人間に化けたそうだよ。北谷ターブックヮでの話だったって。そこには毎日のようにもう美人が立っていた。この男は島尻の小禄越えた所だったが、どこだったかな。もうその女が追って来たりしたのでね、「珍しいことだなあ。」と隣の年寄りのお婆さんが大変珍しがった。多分神人みたいな人だったのか、「これは普通の人ではないんだがね。」と不思議に思っていた。そして、これはどうにかしてこの男に聞いてみようと思って聞いてみた。「この女はどこから来るのか。」と言ったら、「北谷から来ます。」と答えたそうだ。「で、あなたは本当の女だと思っているのか。」と聞いたら、「女ですよ。」「そうではないですよ。」と。「じゃ、何なんですか。」と問い返したら、「あれは化け物だよ。」「そうでしょうかねえ。」と。「それではそれはどのようにして除けることができるのですか。」と聞いたら、「あなたの家に来た時に女はおいて、あなたは側から見てごらん。」と教えた。そして、節穴から覗くと、もう女は化け物になっていたって。「もうこれは大変なことだ、どのようにすればこの化け物を除けることができるんだろう。」と相談した。するとお婆さんが、八月十一日のシバサシの日に、その女が来たら、家敷の四隅の角に茅を結んだシバが差されていた。それでもうアカマターの女は消えてしまってよ、そうしてお婆さんが、「どうだ、あなたは昨夜で分かったか。」と言ったら、「分かりました。」と。その後はそこから何度歩いても見えなかったそうだ。そういうことからシバというのは、火の玉とか、そういうふうな悪物を除けるために、八月十一日にはシバサシというのがあるそうだよ。
全体の記録時間数 2:31
物語の時間数 2:31
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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