モーイ親方(シマグチ)

概要

モーイ親方という人は、小さい頃からあれは頭が秀れていてね。子供の頃から理屈ぽい人だよ。ビレイティンて分かるかね。首里の琉大跡円覚寺の側だが、ビレイティン。あの円覚寺の側に、「ここに小便する者は十銭の罰金。」と言ってね、看板をかけてあったそうだ。そうすると、モーイはそこに小便をしてたからね、津覇親方が、「伊野波よ、お前はここに小便をしているのかね。お前はこれは見えないのか。」と言ったので、「見ているよ、見ているからやっているんだよ。はい、十銭おけばよいでしょう。」「そうか。それでは十銭ちょうだい。」とその親方が取ったようだ。モーイの話は親が、「モーヤー、お前、そんなにまで煙草を吸ってはいけないよ。」と叱ったので、「なんで、それじゃ、どのくらいだったらいいんですか。」と。「一日に一回でいいよ。二回吸い続けてもいけないよ。」と。 そして、大きな煙管を鍛冶屋で作ってもらって、その一日分は束ねて置いてあって、夜、自分の部屋で吸った。すると煙がたちこめたので、「伊野波のモーイの家が燃えているよ。」とみんな揃ってやってきた。「なんで、私は煙草を吸っているんだよ。」と大きな煙管につめて、プークヮープークヮーして吸っていた。また、朝も吸わないといけないでしょう。親は合点せず、「お前はもう好きなようにするがいい。」と、その煙管を取り上げた。下駄の話は、お父さんは、「今日は雨が降るので学校やらどこかに行くときは下駄をはいて行きなさいね。」と言うと、「はい。」と答えた。お母さんはまた、「いい天気になるよ。草履でいいよ。」と言ったので、これも「はい。」と答えた。すると片足は下駄、片足は草履をはいて行ったので、「おいモーヤー、お前は変わっているね。」「どうしてですか。」「片足は草履、片足は下駄、どうしてか。」と言ったので、「お父さんが今日は雨が降るので下駄をはいて行きなさいと。またお母さんは草履でいいさと言ったので、二人の親が言うことを私は聞かないといかない。それが親孝行ではないですか。」と答えた。「そうだね。」と言ったそうだ。

再生時間:4:06

民話詳細DATA

レコード番号 47O373793
CD番号 47O37C165
決定題名 モーイ親方(シマグチ)
話者がつけた題名 モーイ親方
話者名 比嘉清次郎
話者名かな ひがせいじろう
生年月日 19100320
性別
出身地 沖縄県読谷村楚辺
記録日 19881215
記録者の所属組織 読谷ゆうがおの会
元テープ番号 読谷村楚辺T16B04
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 13
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 読谷村民話資料集11楚辺の民話 P279
キーワード モーイ親方,頭が秀れていた,ビレイティン,首里の琉大跡円覚寺の側,小便する者は十銭の罰金,津覇親方,親,煙草,一日に一回,大きな煙管,煙,下駄の話,お父さん,雨が降る,お母さん,いい天気,草履,
梗概(こうがい) モーイ親方という人は、小さい頃からあれは頭が秀れていてね。子供の頃から理屈ぽい人だよ。ビレイティンて分かるかね。首里の琉大跡円覚寺の側だが、ビレイティン。あの円覚寺の側に、「ここに小便する者は十銭の罰金。」と言ってね、看板をかけてあったそうだ。そうすると、モーイはそこに小便をしてたからね、津覇親方が、「伊野波よ、お前はここに小便をしているのかね。お前はこれは見えないのか。」と言ったので、「見ているよ、見ているからやっているんだよ。はい、十銭おけばよいでしょう。」「そうか。それでは十銭ちょうだい。」とその親方が取ったようだ。モーイの話は親が、「モーヤー、お前、そんなにまで煙草を吸ってはいけないよ。」と叱ったので、「なんで、それじゃ、どのくらいだったらいいんですか。」と。「一日に一回でいいよ。二回吸い続けてもいけないよ。」と。 そして、大きな煙管を鍛冶屋で作ってもらって、その一日分は束ねて置いてあって、夜、自分の部屋で吸った。すると煙がたちこめたので、「伊野波のモーイの家が燃えているよ。」とみんな揃ってやってきた。「なんで、私は煙草を吸っているんだよ。」と大きな煙管につめて、プークヮープークヮーして吸っていた。また、朝も吸わないといけないでしょう。親は合点せず、「お前はもう好きなようにするがいい。」と、その煙管を取り上げた。下駄の話は、お父さんは、「今日は雨が降るので学校やらどこかに行くときは下駄をはいて行きなさいね。」と言うと、「はい。」と答えた。お母さんはまた、「いい天気になるよ。草履でいいよ。」と言ったので、これも「はい。」と答えた。すると片足は下駄、片足は草履をはいて行ったので、「おいモーヤー、お前は変わっているね。」「どうしてですか。」「片足は草履、片足は下駄、どうしてか。」と言ったので、「お父さんが今日は雨が降るので下駄をはいて行きなさいと。またお母さんは草履でいいさと言ったので、二人の親が言うことを私は聞かないといかない。それが親孝行ではないですか。」と答えた。「そうだね。」と言ったそうだ。
全体の記録時間数 4:06
物語の時間数 4:06
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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