
この話は浦添でだけどね、生きている間に借金はすべて返済しないと、同じ後生でね、死んでからも気にかけて請求に来るそうだ。たとえば男と友達の話だけどね。男が友達のお金を借りてね、二人とも死んでしまった。男は友達からお金を借りて払わずに死んでしまった。友達は早く死んで、その後に男も亡くなったわけだ。そして、友達は借金を取りに来た。「お前も来たか。」と。現世にいる間は取ることはできず霊界に行ってから、友達が、「お前も来たのか。お前は借金を払うことができるか。」と言ったようだ。すると男は、「そうだね、お前から借りてあったね。払ってないね。では明日頃、私のナンカなので初七日なので、そのときに払うよ。」と、初七日に払うと言った。「それじゃ安心した。払ってね。」と。そのようにして友達は、墓に借金を取りに来たそうである。しかし、男の家には何もない。家は貧乏なので、ナンカもできるかどうか分からなかった。それは本当の話だよ。城間親方が墓でこの相談しているのを聞いて、男の家へ行ったようだ。「私はあなた方の墓で聞いたが、あなたたちの青年はお金を借りているね。借金を取りに来てね、ナンカに払うよと言っていた。あなた方のナンカはどうなっているのか。」「そうですね、もう某月某日は初七日になっているが、その初七日の品物を買うお金もなくて、すこし延ばそうかなと思っています。」「あなた方の話を聞いて来たんだよ。その話を聞いてね。あなた方のタラーかね、タラーがお金を借りて、カミジューが取りに来ていたよ。そうだから、あなたたちは払わないといけない。さあさあ、私があげるから、これで初七日をやりなさい。あなた方があるときに取っていいよ。」とその買うのに使うお金は全部城間さんが貸して下さった。「大変ありがとうございます。」と、そこも貧乏だったので初七日をするお金もなくていたら、城間さんが貸してあげたために品物も買って初七日を済ませた。タラーはとても喜んで「ありがとうございます。」とシムチから出たということである。
| レコード番号 | 47O373792 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C165 |
| 決定題名 | 後生での借金問答(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 後生の借金返し |
| 話者名 | 比嘉清次郎 |
| 話者名かな | ひがせいじろう |
| 生年月日 | 19100320 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村楚辺 |
| 記録日 | 19881215 |
| 記録者の所属組織 | 読谷ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村楚辺T16B03 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集11楚辺の民話 P115 |
| キーワード | 浦添,借金,返済,後生,請求,男と友達の話,霊界,初七日,墓に借金取りに来た |
| 梗概(こうがい) | この話は浦添でだけどね、生きている間に借金はすべて返済しないと、同じ後生でね、死んでからも気にかけて請求に来るそうだ。たとえば男と友達の話だけどね。男が友達のお金を借りてね、二人とも死んでしまった。男は友達からお金を借りて払わずに死んでしまった。友達は早く死んで、その後に男も亡くなったわけだ。そして、友達は借金を取りに来た。「お前も来たか。」と。現世にいる間は取ることはできず霊界に行ってから、友達が、「お前も来たのか。お前は借金を払うことができるか。」と言ったようだ。すると男は、「そうだね、お前から借りてあったね。払ってないね。では明日頃、私のナンカなので初七日なので、そのときに払うよ。」と、初七日に払うと言った。「それじゃ安心した。払ってね。」と。そのようにして友達は、墓に借金を取りに来たそうである。しかし、男の家には何もない。家は貧乏なので、ナンカもできるかどうか分からなかった。それは本当の話だよ。城間親方が墓でこの相談しているのを聞いて、男の家へ行ったようだ。「私はあなた方の墓で聞いたが、あなたたちの青年はお金を借りているね。借金を取りに来てね、ナンカに払うよと言っていた。あなた方のナンカはどうなっているのか。」「そうですね、もう某月某日は初七日になっているが、その初七日の品物を買うお金もなくて、すこし延ばそうかなと思っています。」「あなた方の話を聞いて来たんだよ。その話を聞いてね。あなた方のタラーかね、タラーがお金を借りて、カミジューが取りに来ていたよ。そうだから、あなたたちは払わないといけない。さあさあ、私があげるから、これで初七日をやりなさい。あなた方があるときに取っていいよ。」とその買うのに使うお金は全部城間さんが貸して下さった。「大変ありがとうございます。」と、そこも貧乏だったので初七日をするお金もなくていたら、城間さんが貸してあげたために品物も買って初七日を済ませた。タラーはとても喜んで「ありがとうございます。」とシムチから出たということである。 |
| 全体の記録時間数 | 4:28 |
| 物語の時間数 | 4:28 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |