穀雨(シマグチ)

概要

百姓の話だがね。百姓にとって、一年でいちばんの宝雨は穀雨(こくう)だったよ。だからとても薬雨だった。アンモニアが混じっていると思わないか。それは四月にあるよ。清明の後は穀雨(くく)と言われている。もうだいたい清明までに肥料を与えて、穀雨(くく)にうたすとね、百姓はそのぐらい分かってやれば、百姓として食べていけるでしょう。そこで、その嫁は大変しっかりしていたのでしょう。穀に雨が降ったので、嫁は自分の家の前に立って、台所の前に立って。「今(なま)降(ふ)いる雨(あみ)や 穀雨(くくるあみ)やしが〔今降る雨は 穀雨だけど〕我(わ)が生(う)まり島(じま)ん降(ふ)いがさびら〔我が里も降ったであろうか〕。」と大きな声で詠った。それを姑が聞いてね。「なんとすばらしい。私達の嫁は。」と、その話を村中にした。「私達の嫁は聞いたこともない歌を。すばらしいことだ。吉屋チルーと同じぐらいだ。」とね。そこで、嫁というのはいつにつけても自分の心は何処に行っても自分の心の島は忘れることは出来ない。

再生時間:2:43

民話詳細DATA

レコード番号 47O373790
CD番号 47O37C164
決定題名 穀雨(シマグチ)
話者がつけた題名 百姓の話
話者名 比嘉清次郎
話者名かな ひがせいじろう
生年月日 19100320
性別
出身地 沖縄県読谷村楚辺
記録日 19881215
記録者の所属組織 読谷ゆうがおの会
元テープ番号 読谷村楚辺T16B01
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 20
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 読谷村民話資料集11楚辺の民話 P125
キーワード 百姓の話,宝雨,穀雨,薬雨
梗概(こうがい) 百姓の話だがね。百姓にとって、一年でいちばんの宝雨は穀雨(こくう)だったよ。だからとても薬雨だった。アンモニアが混じっていると思わないか。それは四月にあるよ。清明の後は穀雨(くく)と言われている。もうだいたい清明までに肥料を与えて、穀雨(くく)にうたすとね、百姓はそのぐらい分かってやれば、百姓として食べていけるでしょう。そこで、その嫁は大変しっかりしていたのでしょう。穀に雨が降ったので、嫁は自分の家の前に立って、台所の前に立って。「今(なま)降(ふ)いる雨(あみ)や 穀雨(くくるあみ)やしが〔今降る雨は 穀雨だけど〕我(わ)が生(う)まり島(じま)ん降(ふ)いがさびら〔我が里も降ったであろうか〕。」と大きな声で詠った。それを姑が聞いてね。「なんとすばらしい。私達の嫁は。」と、その話を村中にした。「私達の嫁は聞いたこともない歌を。すばらしいことだ。吉屋チルーと同じぐらいだ。」とね。そこで、嫁というのはいつにつけても自分の心は何処に行っても自分の心の島は忘れることは出来ない。
全体の記録時間数 2:43
物語の時間数 2:43
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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