
火事になると、すぐホーハイホーハイというふうにやったけれど、なぜホーハイホーハイするかという
ことは今から話は出るが、要は火事の原因ね、私も自分の親に、「どうしてお父さん、ホーハイホーハイするのは何の意味か。」と尋ねた。どうしてそのような言い方をするかといえば、赤瓦も非常に最近出てきているが、昔は瓦葺きは少なくて、だいたい草葺きだった。そして、茅葺の家の台所の芋を炊いたり、ご飯を炊いたりする所に火な神加那志といってあるよ。まあ、火な神(かん)はこういうふうに、昔は石ころをおいてね、まあ要は、霊か人か知らないが、そこの後にひっこんでいるのはあれだがね。この火玉というものは女だという話さ。そうして、もうそこの女はとてもしっかりしていたようだ。芋を炊いて、そろそろ時間になると、ちゃんと煮えているかどうか、お箸で確かめていた。何度もそのようにやった。また、側の地炉では、お汁を炊いていた。汁の味をして、飲んで味が強くないかどうか、そのまま味をしておいてあった。お汁も芋もね、一様に煮えているかどうか、ちゃんと煮えているかと確かめて、そのままにしておいた。そこにいる火玉は、「もうこの家庭には私はいることは出来ない。」と人間の美しい女の姿で現れてね、すぐその主にね、「お母さん、ここから私が出たらこれで私を叩いて下さい。」と自分で言った。アンマーはびっくりして、「どうして、その人はこういうのだろう。」と、すぐぴんときたようだ。これは逆に考えないといけないと、「はい。」と言った。あの頃はいつもバケツでも桶でも、水を入れて準備しておいてあった。そして、「私が出るときは、これでこれで私を殺して下さい。」と言ったので、返しはしないで、「はい。」と答えた。叩くと火が出るしくみになっていた。だから、火玉を叩きはしないで、そのアンマーはね、すぐそこにある桶の水をかけたら、煙が出て、ジューと天上まで上がって行った。それが火玉なんだよ。それを消したけど、それに触れたものは家にあるものは火が出てね、全部燃えたようだ。「あっ助かった。」と。そのお母さんが、「火玉は女だったんだよ。」と言うから、それからでて、家が火事になると、ホーハイ、ホーハイと言うようになった。
| レコード番号 | 47O373784 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C164 |
| 決定題名 | 火の玉の話(共通語混) |
| 話者がつけた題名 | ヒーダマの話 |
| 話者名 | 比嘉清次郎 |
| 話者名かな | ひがせいじろう |
| 生年月日 | 19100320 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村楚辺 |
| 記録日 | 19881215 |
| 記録者の所属組織 | 読谷ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村楚辺T16A07 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集11楚辺の民話 P69 |
| キーワード | 火事,ホーハイホーハイ,火事の原因,台所,芋,火な神加那志,火玉は女,人間の美しい女の姿,バケツ,桶,水 |
| 梗概(こうがい) | 火事になると、すぐホーハイホーハイというふうにやったけれど、なぜホーハイホーハイするかという ことは今から話は出るが、要は火事の原因ね、私も自分の親に、「どうしてお父さん、ホーハイホーハイするのは何の意味か。」と尋ねた。どうしてそのような言い方をするかといえば、赤瓦も非常に最近出てきているが、昔は瓦葺きは少なくて、だいたい草葺きだった。そして、茅葺の家の台所の芋を炊いたり、ご飯を炊いたりする所に火な神加那志といってあるよ。まあ、火な神(かん)はこういうふうに、昔は石ころをおいてね、まあ要は、霊か人か知らないが、そこの後にひっこんでいるのはあれだがね。この火玉というものは女だという話さ。そうして、もうそこの女はとてもしっかりしていたようだ。芋を炊いて、そろそろ時間になると、ちゃんと煮えているかどうか、お箸で確かめていた。何度もそのようにやった。また、側の地炉では、お汁を炊いていた。汁の味をして、飲んで味が強くないかどうか、そのまま味をしておいてあった。お汁も芋もね、一様に煮えているかどうか、ちゃんと煮えているかと確かめて、そのままにしておいた。そこにいる火玉は、「もうこの家庭には私はいることは出来ない。」と人間の美しい女の姿で現れてね、すぐその主にね、「お母さん、ここから私が出たらこれで私を叩いて下さい。」と自分で言った。アンマーはびっくりして、「どうして、その人はこういうのだろう。」と、すぐぴんときたようだ。これは逆に考えないといけないと、「はい。」と言った。あの頃はいつもバケツでも桶でも、水を入れて準備しておいてあった。そして、「私が出るときは、これでこれで私を殺して下さい。」と言ったので、返しはしないで、「はい。」と答えた。叩くと火が出るしくみになっていた。だから、火玉を叩きはしないで、そのアンマーはね、すぐそこにある桶の水をかけたら、煙が出て、ジューと天上まで上がって行った。それが火玉なんだよ。それを消したけど、それに触れたものは家にあるものは火が出てね、全部燃えたようだ。「あっ助かった。」と。そのお母さんが、「火玉は女だったんだよ。」と言うから、それからでて、家が火事になると、ホーハイ、ホーハイと言うようになった。 |
| 全体の記録時間数 | 6:30 |
| 物語の時間数 | 6:30 |
| 言語識別 | 混在 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |