
畑仕事をしている時に、そこに良い場所を見つけてもう今日も明日もと、しまいには三十日も六十日も
、同じ場所に用を足していた。そうしているとしまいにはそこを通るハブは、美男子に化けたり、美女に化けたりするそうだ。牝のハブは男を騙し、雄のハブは女を騙すということだよ。そういうことからアカマターの話を聞いたんだがね。もうアカマターが美男子に化けて、女を騙したんでしょうね。その女はアカマターが本当の人間に見えて、そのハブといい仲になったらしい。そうしているうちに月日が経つにつれて、次第に腹が大きくなった。親はもうこの子は夫もいなし恋人というのもいないが、これは不思議なことだと思って、「誰の子ね。」と聞いたんだが、誰の子ということも分からなかったんでしょうね。「どんな具合ね。」と聞いてみた。すると娘は、やがて臨月になっていたのか、「腹の中であばれまわっているんですよ。」と言ったらしいんだがね。これは不思議なことだと思って、「これは三月三日の白砂を踏ませて、下ろさないと大変なことだ。」と、母親は考えて、「浜に降りて白い砂を踏んでこよう。」と三月三日に浜に連れて行き、浜下りをさせに行ったらね、そこは潮が干いていたのか、皆貝を採って上がって来た。だから白砂を踏ませて、浜下りをさせたら、沢山入っていたんでしょうね、アカマターの小さいのが、バケツの一杯下りてきて、子供は生きているんだから、あちこちに動きまわっていたという話だよ。その何日か後にはその子を全部下ろしてあったそうだ。その話は侍の話であって私達百姓には分からないことだよ。そのことから侍は、三月三日は浜下りは嘉例ということで、「貝を拾って来なさい。」と行かせた白砂を踏ませて下ろしたそうだ。
| レコード番号 | 47O373757 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C163 |
| 決定題名 | アカマタ婿入(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | アカマタ婿入 |
| 話者名 | 比嘉カマド |
| 話者名かな | ひがかまど |
| 生年月日 | 19120524 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村楚辺 |
| 記録日 | 19890524 |
| 記録者の所属組織 | 読谷ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村楚辺T15A04 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 11 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集11楚辺の民話 P44 |
| キーワード | 畑仕事,用を足していた,ハブ,美男子に化けた,美女に化けた,牝のハブは男を騙す,雄のハブは女を騙す,腹が大きくなった,三月三日,白砂を踏ませた,浜下り,アカマターの子が下りた |
| 梗概(こうがい) | 畑仕事をしている時に、そこに良い場所を見つけてもう今日も明日もと、しまいには三十日も六十日も 、同じ場所に用を足していた。そうしているとしまいにはそこを通るハブは、美男子に化けたり、美女に化けたりするそうだ。牝のハブは男を騙し、雄のハブは女を騙すということだよ。そういうことからアカマターの話を聞いたんだがね。もうアカマターが美男子に化けて、女を騙したんでしょうね。その女はアカマターが本当の人間に見えて、そのハブといい仲になったらしい。そうしているうちに月日が経つにつれて、次第に腹が大きくなった。親はもうこの子は夫もいなし恋人というのもいないが、これは不思議なことだと思って、「誰の子ね。」と聞いたんだが、誰の子ということも分からなかったんでしょうね。「どんな具合ね。」と聞いてみた。すると娘は、やがて臨月になっていたのか、「腹の中であばれまわっているんですよ。」と言ったらしいんだがね。これは不思議なことだと思って、「これは三月三日の白砂を踏ませて、下ろさないと大変なことだ。」と、母親は考えて、「浜に降りて白い砂を踏んでこよう。」と三月三日に浜に連れて行き、浜下りをさせに行ったらね、そこは潮が干いていたのか、皆貝を採って上がって来た。だから白砂を踏ませて、浜下りをさせたら、沢山入っていたんでしょうね、アカマターの小さいのが、バケツの一杯下りてきて、子供は生きているんだから、あちこちに動きまわっていたという話だよ。その何日か後にはその子を全部下ろしてあったそうだ。その話は侍の話であって私達百姓には分からないことだよ。そのことから侍は、三月三日は浜下りは嘉例ということで、「貝を拾って来なさい。」と行かせた白砂を踏ませて下ろしたそうだ。 |
| 全体の記録時間数 | 3:33 |
| 物語の時間数 | 3:33 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |