
私はまた、「どうして今日は菖蒲ではちまきをしたり、帯をしたりするんですか、なぜどうしてですか。」と聞いてみたんだがね、ある人が鬼に追われてしまった。もう一大事だということで慌てて山の中へと走って行った。鬼に追われてもう逃げる所もなく、どこに隠れたらいいんだろうと困っていた。すると菖蒲が大変生い茂っている所があったので、すぐその中に隠れた。鬼はそうとも知らずに菖蒲の側から、ずーっとずーっと遠くまでそのまま走り去ってしまった。もう鬼はどこまで行っているんだろうと見ていると、ずっとずっと遠くまで行っていたので、「もうあんな遠くまで行っている。命拾いをしたよ。」と、そこから出て行った。「菖蒲(しょうぶ)ぬ下(しちゃ)に隠(かく)りてぃ 命(ぬち)すくてぃ〔菖蒲の下に隠れて、命が助かった〕毎年(めーにん)五月五日(ぐんぐゎちぐにち)や祭(まつ)りさびら〔毎年五月五日は祭りをしましょう〕。」という歌は、その意味から作ったということだよ。そういうふうにして、五月五日に鬼に追われた時に、菖蒲の下に隠れて命が助かった。それで五月五日には菖蒲は厄払い、悪返しといを行うようになったということ。
| レコード番号 | 47O373674 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C160 |
| 決定題名 | 菖蒲由来(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 五月五日の菖蒲由来 |
| 話者名 | 上地カマド |
| 話者名かな | うえちかまど |
| 生年月日 | 19130325 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村楚辺 |
| 記録日 | 19881220 |
| 記録者の所属組織 | 読谷ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村楚辺T12B07 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集11楚辺の民話 P24 |
| キーワード | 菖蒲,鬼,五月五日,厄払い,悪返し |
| 梗概(こうがい) | 私はまた、「どうして今日は菖蒲ではちまきをしたり、帯をしたりするんですか、なぜどうしてですか。」と聞いてみたんだがね、ある人が鬼に追われてしまった。もう一大事だということで慌てて山の中へと走って行った。鬼に追われてもう逃げる所もなく、どこに隠れたらいいんだろうと困っていた。すると菖蒲が大変生い茂っている所があったので、すぐその中に隠れた。鬼はそうとも知らずに菖蒲の側から、ずーっとずーっと遠くまでそのまま走り去ってしまった。もう鬼はどこまで行っているんだろうと見ていると、ずっとずっと遠くまで行っていたので、「もうあんな遠くまで行っている。命拾いをしたよ。」と、そこから出て行った。「菖蒲(しょうぶ)ぬ下(しちゃ)に隠(かく)りてぃ 命(ぬち)すくてぃ〔菖蒲の下に隠れて、命が助かった〕毎年(めーにん)五月五日(ぐんぐゎちぐにち)や祭(まつ)りさびら〔毎年五月五日は祭りをしましょう〕。」という歌は、その意味から作ったということだよ。そういうふうにして、五月五日に鬼に追われた時に、菖蒲の下に隠れて命が助かった。それで五月五日には菖蒲は厄払い、悪返しといを行うようになったということ。 |
| 全体の記録時間数 | 2:11 |
| 物語の時間数 | 2:09 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |