雀とうぐいす(シマグチ)

概要

雀と鶯の関係だが、鶯はいつも綺麗な着物を着てハイカラで、また雀はいつも地味に育ち、ハイカラと
いってもその程度のものだった。色にしても私達の目で見ても異なっているが、これは神から定められたことである。雀は楚辺ではユムドゥヤーといっている。そして雀のように心を持ちなさいと、鳥に例えてのいい分である。鶯と同じように心を持つと人間はダメだよと親たちは言われたよ。鶯は母親が「水を汲んできなさい。」と言うと、潮を汲んできたそうだ。反対に「潮汲んできなさい。」と言ったら、また水を汲ん出来て、いつも反対のことばかりしていた。そして、雀に「潮汲んできなさい。」と言うと、「はい。」とちゃんと潮を汲ん出来て、「水汲んできなさい。」と言うと、「はい。」とちゃんと水を汲んできた。親孝行であった。親が言うには、「はい雀よ、お前は下で人間と仲良くして、家に飛んで来て入ってもさしつかえないよ。下にあるのを食べて生活しなさいね。」と言われた。親が買ってあげてもいつも地味にしていて、何でも上等と言った。親が言うには、「この雀は何も反対しないで、親が買ってあげる着物を着て、お前のようにだよ。」とほめられた。「あまり欲張らないで下で暮らしなさい。」と言った。鶯は、この衣装を着けなさいといっても必ず綺麗な着物を着けると言って投げたりした。これはひねくれ者だと、綺麗な着物を着せても、美しい着物がいいと言うので、母親は困っていた。「もうお前は、親よりも上になろうとして、言っても聞かないので、お前は木の端から歩いて行きなさい。お前は下に降りるなよ。」と言った。それで、鶯はいつも木の端から歩き、「私はこんな生まれだから、親にそう言われているので、ああ残念、ああ残念。」と歌っている。下に干されている粟、マージンもあるが、降りてそれを食べる資格もない。ただ木々の間をピンピンピンと歩く話である。

再生時間:6:10

民話詳細DATA

レコード番号 47O373595
CD番号 47O37C157
決定題名 雀とうぐいす(シマグチ)
話者がつけた題名 雀とうぐいす
話者名 比嘉清次郎
話者名かな ひがせいじろう
生年月日 19100320
性別
出身地 沖縄県読谷村楚辺
記録日 19770220
記録者の所属組織 読谷村民話調査団
元テープ番号 読谷村楚辺T10A03
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 11
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 読谷村民話資料集11楚辺の民話 P10
キーワード 雀と鶯,綺麗な着物,地味,ユムドゥヤー,水を汲んできなさい,潮を汲んできた,反対,親孝行
梗概(こうがい) 雀と鶯の関係だが、鶯はいつも綺麗な着物を着てハイカラで、また雀はいつも地味に育ち、ハイカラと いってもその程度のものだった。色にしても私達の目で見ても異なっているが、これは神から定められたことである。雀は楚辺ではユムドゥヤーといっている。そして雀のように心を持ちなさいと、鳥に例えてのいい分である。鶯と同じように心を持つと人間はダメだよと親たちは言われたよ。鶯は母親が「水を汲んできなさい。」と言うと、潮を汲んできたそうだ。反対に「潮汲んできなさい。」と言ったら、また水を汲ん出来て、いつも反対のことばかりしていた。そして、雀に「潮汲んできなさい。」と言うと、「はい。」とちゃんと潮を汲ん出来て、「水汲んできなさい。」と言うと、「はい。」とちゃんと水を汲んできた。親孝行であった。親が言うには、「はい雀よ、お前は下で人間と仲良くして、家に飛んで来て入ってもさしつかえないよ。下にあるのを食べて生活しなさいね。」と言われた。親が買ってあげてもいつも地味にしていて、何でも上等と言った。親が言うには、「この雀は何も反対しないで、親が買ってあげる着物を着て、お前のようにだよ。」とほめられた。「あまり欲張らないで下で暮らしなさい。」と言った。鶯は、この衣装を着けなさいといっても必ず綺麗な着物を着けると言って投げたりした。これはひねくれ者だと、綺麗な着物を着せても、美しい着物がいいと言うので、母親は困っていた。「もうお前は、親よりも上になろうとして、言っても聞かないので、お前は木の端から歩いて行きなさい。お前は下に降りるなよ。」と言った。それで、鶯はいつも木の端から歩き、「私はこんな生まれだから、親にそう言われているので、ああ残念、ああ残念。」と歌っている。下に干されている粟、マージンもあるが、降りてそれを食べる資格もない。ただ木々の間をピンピンピンと歩く話である。
全体の記録時間数 6:10
物語の時間数 6:10
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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