忘れんぼう息子(シマグチ)

概要

その子は大変物覚えの悪い子だったようだ。用事を言いつけても、いつも忘れるばかりだった。例えば何か道具を借りに行かせたようだ。そうして、これは目的地に着くまでずっと言い続けないと覚えきれないからということで、「その借りる道具の名を、ずっと言い続けるんだよ。」と使いにいかせた。途中で溝を渡ろうとしたら、「ヒットゥカチ。」と言って渡ってしまった。すると、「ヒットゥカチ借してくれ、借してくれ。」と言ってしまった。するとそういう名はないでしょう。それで戻されたという話だよ。この両親は偉かったんでしょうね。こんなに物覚えの悪い子は、どうすればいいんだろうと、あれこれ考えたんでしょうね。それで親はその子の物覚えのひどいのをなおすために糸で指を括っておくことにした。その糸が括られている間は、なぜ自分の指が括られているかを分からせ、物忘れがひどいのを直すために、親は指まで括っておいたのだった。そうして指が括られていたい間は、親がどうこう言いよったというふうに忘れることがなかった。そうこうしているうちに物覚えもよくなり、頭もよくなったという話だよ。そのようにしたら、その子供は大変りっぱに育ったという話だよ。

再生時間:2:05

民話詳細DATA

レコード番号 47O373553
CD番号 47O37C155
決定題名 忘れんぼう息子(シマグチ)
話者がつけた題名 忘れんぼう息子
話者名 上地源助
話者名かな うえちげんすけ
生年月日 19070103
性別
出身地 沖縄県読谷村楚辺
記録日 19770220
記録者の所属組織 読谷村民話調査団
元テープ番号 読谷村楚辺T08A11
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 13
発句(ほっく)
伝承事情 お爺さんから聞く。
文字化資料 読谷村民話資料集11楚辺の民話 P156
キーワード 大変物覚えの悪い子,忘れるばかり,両親,糸で指を括る
梗概(こうがい) その子は大変物覚えの悪い子だったようだ。用事を言いつけても、いつも忘れるばかりだった。例えば何か道具を借りに行かせたようだ。そうして、これは目的地に着くまでずっと言い続けないと覚えきれないからということで、「その借りる道具の名を、ずっと言い続けるんだよ。」と使いにいかせた。途中で溝を渡ろうとしたら、「ヒットゥカチ。」と言って渡ってしまった。すると、「ヒットゥカチ借してくれ、借してくれ。」と言ってしまった。するとそういう名はないでしょう。それで戻されたという話だよ。この両親は偉かったんでしょうね。こんなに物覚えの悪い子は、どうすればいいんだろうと、あれこれ考えたんでしょうね。それで親はその子の物覚えのひどいのをなおすために糸で指を括っておくことにした。その糸が括られている間は、なぜ自分の指が括られているかを分からせ、物忘れがひどいのを直すために、親は指まで括っておいたのだった。そうして指が括られていたい間は、親がどうこう言いよったというふうに忘れることがなかった。そうこうしているうちに物覚えもよくなり、頭もよくなったという話だよ。そのようにしたら、その子供は大変りっぱに育ったという話だよ。
全体の記録時間数 2:05
物語の時間数 2:05
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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