子育て幽霊(シマグチ)

概要

御殿の娘が妊娠して死んだようだ。死んだので、そのままお墓に入れたようだ。すると、お墓の中で(子供が)生まれてね。もう昔のことなので、生まれたようだ。もうそこに使われている下男がね、下男がそのお墓に行き来しているうちに、赤ん坊の泣き声が聞こえたようだ。泣いていたので、自分の親方に、「私達のお墓で、子供が泣いていますが。」「なんということを私達の墓にそんなことがあるか、バカ、そんなことはない。」「ありますよ。」「それではなかったらどうするか。」「はあ、それが本当ではなかったら、私はもう生きている間は貴方たちに使われます。」と、親方と下男は話をした。「また、もし本当ならば保障はどうしますか。」「どこそこに私達の土地がどれだけあるから、それをお前にあげるよ。」そうして、「それでは確かにそうであるならば開けてみようね。」とお墓を開けたようだ。開けてみると、もう赤ん坊がはいづりまわっていたようだ。「もう大変だ。そうだったのか。」と、連れてきたようだ。それから、その前はこうだった。その墓を開けない前に、いつも菓子店に、女の人がお菓子を買いにきた。お菓子を買ってお金を入れるようだが、あとでなくなっていた。開けてみるとお金はなかった。それで、これから調べて、「貴方の家に、お墓にそのようなことがあるので、それが貴家のお墓に行くようなので、きっと大変なことだよ。」と。お菓子を持って行っては食べさせたりして、その子供は生きていたようだ。その子を墓から出して連れて来て育てた。しかし、その子はね、お墓に行ったりして、一日、十五日はいつもいなくなっていた。翌日は現れてね、後生もそこも行ったり来たりしたわけだ。後生で生まれたので、現世半分、死後の世界半分だったそうだ。それから、その人はどうなったか分からない。その打ち紙というのは、後生のお金である。ナンカとか清明祭、法事のときは後生のお金はこれだねと、打ち紙は是非供えて打ち紙を供えることになっているでしょう。

再生時間:4:38

民話詳細DATA

レコード番号 47O373419
CD番号 47O37C149
決定題名 子育て幽霊(シマグチ)
話者がつけた題名 子育て幽霊
話者名 比嘉朝明
話者名かな ひがちょうめい
生年月日 19000108
性別
出身地 沖縄県読谷村楚辺
記録日 19770220
記録者の所属組織 読谷村民話調査団
元テープ番号 読谷村楚辺T03B06
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 12
発句(ほっく)
伝承事情 夕食後に父親から話を聞かされた。
文字化資料
キーワード 御殿の娘,妊娠,墓,子供が生まれた,赤ん坊の泣き声,菓子店,後生,現世半分,死後の世界半分,打ち紙
梗概(こうがい) 御殿の娘が妊娠して死んだようだ。死んだので、そのままお墓に入れたようだ。すると、お墓の中で(子供が)生まれてね。もう昔のことなので、生まれたようだ。もうそこに使われている下男がね、下男がそのお墓に行き来しているうちに、赤ん坊の泣き声が聞こえたようだ。泣いていたので、自分の親方に、「私達のお墓で、子供が泣いていますが。」「なんということを私達の墓にそんなことがあるか、バカ、そんなことはない。」「ありますよ。」「それではなかったらどうするか。」「はあ、それが本当ではなかったら、私はもう生きている間は貴方たちに使われます。」と、親方と下男は話をした。「また、もし本当ならば保障はどうしますか。」「どこそこに私達の土地がどれだけあるから、それをお前にあげるよ。」そうして、「それでは確かにそうであるならば開けてみようね。」とお墓を開けたようだ。開けてみると、もう赤ん坊がはいづりまわっていたようだ。「もう大変だ。そうだったのか。」と、連れてきたようだ。それから、その前はこうだった。その墓を開けない前に、いつも菓子店に、女の人がお菓子を買いにきた。お菓子を買ってお金を入れるようだが、あとでなくなっていた。開けてみるとお金はなかった。それで、これから調べて、「貴方の家に、お墓にそのようなことがあるので、それが貴家のお墓に行くようなので、きっと大変なことだよ。」と。お菓子を持って行っては食べさせたりして、その子供は生きていたようだ。その子を墓から出して連れて来て育てた。しかし、その子はね、お墓に行ったりして、一日、十五日はいつもいなくなっていた。翌日は現れてね、後生もそこも行ったり来たりしたわけだ。後生で生まれたので、現世半分、死後の世界半分だったそうだ。それから、その人はどうなったか分からない。その打ち紙というのは、後生のお金である。ナンカとか清明祭、法事のときは後生のお金はこれだねと、打ち紙は是非供えて打ち紙を供えることになっているでしょう。
全体の記録時間数 4:44
物語の時間数 4:38
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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