食わず女房(シマグチ)

概要

あれはね、鬼餅の話ではないよ。五月五日の話でしょう。ある男が美しい女だと思って、ある女を妻にした。その男は、女が鬼だとは分からないわけさ。しかし隣の人は分かっていたらしい。それで、「あなたの妻は鬼だよ。人間ではないが、あなたは分かっているか。あなたが出て行くと、鍋一杯にお粥を炊いて、頭にある口から食べているんだよ。」と言った。もう夫は、妻が化けているとも知らずに美しい女だと思っていたからね、それである日、夫は畑へ行ったふりをして、天井裏に隠れて、妻の様子を見ていたそうだ。すると隣の人が話した通り鍋一杯にお粥を炊いて柄杓で頭にある口に入れていたそうだ。「こりゃ、まったくその通りだ。」と、もうその場から逃げ出したわけさ。その男は、そうして鬼のもとから逃げて、菖蒲のなかに隠れたそうだ。菖蒲のなかに隠れたら鬼はそこまでは、来ることができずに命びろいをしたということ。そういうわけで、菖蒲のおかげで命が助かったので、それで五月五日にはアマガシを食べる行事があって、菖蒲の帯をしめたり、頭に巻いたりしているのは、鬼除けだという話を聞いたさ。

再生時間:1:51

民話詳細DATA

レコード番号 47O373396
CD番号 47O37C147
決定題名 食わず女房(シマグチ)
話者がつけた題名 五月五日の話
話者名 松田ウシ
話者名かな まつだうし
生年月日 19041015
性別
出身地 沖縄県読谷村喜名
記録日 19770220
記録者の所属組織 読谷村民話調査団
元テープ番号 読谷村楚辺T02B18
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 12
発句(ほっく)
伝承事情 祖母から聞いた。
文字化資料 読谷村民話資料集11楚辺の民話 P26
キーワード 五月五日の話,男,美女,妻,女が鬼,鍋一杯にお粥,頭にある口,天井裏,菖蒲,アマガシ,菖蒲の帯,鬼除けさ。
梗概(こうがい) あれはね、鬼餅の話ではないよ。五月五日の話でしょう。ある男が美しい女だと思って、ある女を妻にした。その男は、女が鬼だとは分からないわけさ。しかし隣の人は分かっていたらしい。それで、「あなたの妻は鬼だよ。人間ではないが、あなたは分かっているか。あなたが出て行くと、鍋一杯にお粥を炊いて、頭にある口から食べているんだよ。」と言った。もう夫は、妻が化けているとも知らずに美しい女だと思っていたからね、それである日、夫は畑へ行ったふりをして、天井裏に隠れて、妻の様子を見ていたそうだ。すると隣の人が話した通り鍋一杯にお粥を炊いて柄杓で頭にある口に入れていたそうだ。「こりゃ、まったくその通りだ。」と、もうその場から逃げ出したわけさ。その男は、そうして鬼のもとから逃げて、菖蒲のなかに隠れたそうだ。菖蒲のなかに隠れたら鬼はそこまでは、来ることができずに命びろいをしたということ。そういうわけで、菖蒲のおかげで命が助かったので、それで五月五日にはアマガシを食べる行事があって、菖蒲の帯をしめたり、頭に巻いたりしているのは、鬼除けだという話を聞いたさ。
全体の記録時間数 1:51
物語の時間数 1:51
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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