
イリガサガナシー〔はしかの神〕はね、顔やら体やらどこもかもぶつぶつだらけで、醜い容姿をしていた。はしかが吹き出すと、ちゃんと手当てをしないと高熱が出て大変なことになると言われていた。イリガサガナシーの神は、醜いぶつぶつの出た顔は隠して、はしかにかかった子が寝ている枕元に二人座っていた。そしてその子を前にして、「この子にお恵みを与え、軽くすませて下さい。もうこのくらいでよろしいですので、この子は今でも重い方ですので、どうぞ別の所へ行って下さい。まだはしかにかかってない人の所へお渡りになって下さい。」と言って、いつも手を合わせると、軽く終わって、別の所へ渡って行きなさるという話だった。そこに神様がいらっしゃるんだから、心の中で、「軽くして下さい。」と祈った。そして「今日は三日の水ですよ。」「明日は五日の水ですよ。」「また今日は一週間になっていますので、別の所へお行きになって下さい。」というふうに、その子に向かって言った。子供を抱いて、手や足を三回ずつ水で撫でるんだよ。「このくらいでいいですので、これ以上重くしないで下さい。まだはしかにかかっていない方へいらっしゃって下さい。」と言ってね。イリガサーの話というのはこれくらいしか聞かなかったよ。また水で撫でなかったら、いつまでも重くてね、手足も軽くはならないということ。そしてまた、一週間経ったら、九日水というのがあった。「また、九日目になっていますので、はしかも早く軽くして、足もとも軽く遊ばせて下さい。」とね。「あしばふいたてぃらちうたびみそーり。」というのは、「足もとも軽く遊ばせて下さい。」という意味だよ。
| レコード番号 | 47O373378 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C147 |
| 決定題名 | はしかの神様(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | はしかの神様 |
| 話者名 | 比嘉カマド |
| 話者名かな | ひがかまど |
| 生年月日 | 19110415 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村楚辺 |
| 記録日 | 19770220 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団 |
| 元テープ番号 | 読谷村楚辺T02B02 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 若い頃、帽子組をしながら村の老人から眠らないようにと話を聞かされた。 |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集11楚辺の民話 P123 |
| キーワード | イリガサガナシー,醜い容姿,高熱,イリガサガナシーの神,枕元,二人座っていた,手や足を三回ずつ水で撫でる,九日水 |
| 梗概(こうがい) | イリガサガナシー〔はしかの神〕はね、顔やら体やらどこもかもぶつぶつだらけで、醜い容姿をしていた。はしかが吹き出すと、ちゃんと手当てをしないと高熱が出て大変なことになると言われていた。イリガサガナシーの神は、醜いぶつぶつの出た顔は隠して、はしかにかかった子が寝ている枕元に二人座っていた。そしてその子を前にして、「この子にお恵みを与え、軽くすませて下さい。もうこのくらいでよろしいですので、この子は今でも重い方ですので、どうぞ別の所へ行って下さい。まだはしかにかかってない人の所へお渡りになって下さい。」と言って、いつも手を合わせると、軽く終わって、別の所へ渡って行きなさるという話だった。そこに神様がいらっしゃるんだから、心の中で、「軽くして下さい。」と祈った。そして「今日は三日の水ですよ。」「明日は五日の水ですよ。」「また今日は一週間になっていますので、別の所へお行きになって下さい。」というふうに、その子に向かって言った。子供を抱いて、手や足を三回ずつ水で撫でるんだよ。「このくらいでいいですので、これ以上重くしないで下さい。まだはしかにかかっていない方へいらっしゃって下さい。」と言ってね。イリガサーの話というのはこれくらいしか聞かなかったよ。また水で撫でなかったら、いつまでも重くてね、手足も軽くはならないということ。そしてまた、一週間経ったら、九日水というのがあった。「また、九日目になっていますので、はしかも早く軽くして、足もとも軽く遊ばせて下さい。」とね。「あしばふいたてぃらちうたびみそーり。」というのは、「足もとも軽く遊ばせて下さい。」という意味だよ。 |
| 全体の記録時間数 | 1:37 |
| 物語の時間数 | 1:36 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |