護佐丸(シマグチ混)

概要

護佐丸は、最初は座喜味城址を築いたということだね。それから勝連の按司があまりにも悪がしこいので、首里城が危ないということで、首里城を守るために(護佐丸は)中城に移ったということだよ。その阿麻和利というのは、非常に頭は良かった。で護佐丸は城を建築していたそうだ。そして勝連の按司は、この時とばかりに首里城に上って行った。そこでいろいろな言い掛かりをつけて、讒言をしたそうだ。「追っ手を使って(調べたんだから)、間違いはない。」(護佐丸の)城を下見に行くわけだね。本当かねと確かめにね。阿麻和利がそういうことを企んで、西原ぬ比屋という追っ手をわざわざ夜中から首里城に使わした。中山の按司が、「なぜ、こんなに夜遅くから来たか。」と言うと、「一大事な事があって、御披露したくて参りました。」「何事か、急いで聞かせてくれ。」「中城護佐丸(注 )は謀反事を企んで、首里に戦を寄せる様子です。」と言った。すると中山の按司は「中城護佐丸は忠実深くて、私に大変よく奉公している。先祖代々から中山に仕えて大変恩があるというのに、どうして謀反を止むのか。この事は護佐丸を憎んでいる人が、私の手にかけて殺そうとしているんではないか。偽りではないか、口実ではないか。」と言った。阿麻和利(注 )は、「このような事、うっかりとは申し上げられません。」と返した。「城での(護佐丸)の様子を見て、一大事な事だと思って、急いで来ました。もし私のことを疑うんでしたら、護佐丸の所に使いをよこして、詳しい様子を探ってきます。」と言ったからもう、中山の按司も本当かなーと思ってね、すぐに護佐丸の城に使いをよこした。西原ぬ比屋も、もし本当に戦でも仕組んでいるとしたら、向こうの近くまで行ったら殺されるからということで、遠い所でその様子を聞いてしまった。護佐丸は建築中だから、「鍛冶大工を集めて、杭を打つ音よ。」と、建築の音だが武器を作っていると勘違いしてしまった。そしてそのまま中山に報告したそうだ。中山に報告したから、もう中山も合点してしまった。そして勝連の按司を先頭にして、中山の旗を持たせた。左小紋の旗を持っているから、もう中山の命令ということに間違いないわけさ。ちょうどその時に翌日は十三日ということで、護佐丸は物見台で、親子諸共に座って月を眺めていた。その最中に、勝連の按司が攻めてきた。そうしたらもう家来は、「早く出て打ち殺してしまいましょう。」と護佐丸に言った。しかし護佐丸はあの旗を見て、これはもう首里城の命令だから、命令に背いて私が戦をしたならば、いつまでもいつまでも私のタクメイが残ってしまうということでね。親子諸共に、一門は皆、切腹してしまった。その時にちょうど、カミジューという赤子がいた。それを乳母が抱いて逃げて、その子が大きくなって、鬼大城となり勝連の按司と戦うわけだよ。

再生時間:7:30

民話詳細DATA

レコード番号 47O373295
CD番号 47O37C143
決定題名 護佐丸(シマグチ混)
話者がつけた題名 護佐丸
話者名 比嘉利吉
話者名かな ひがりきち
生年月日 19081220
性別
出身地 沖縄県読谷村座喜味
記録日 19880420
記録者の所属組織 読谷ゆうがおの会
元テープ番号 読谷村座喜味T12B04
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 20
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 読谷村民話資料集10座喜味の民話 P240
キーワード 護佐丸,座喜味城址,勝連の按司,悪がしこい,首里城が危ない,中城,阿麻和利,讒言,西原ぬ比屋,中山の按司,建築の音,武器,左小紋の旗,物見台,親子,月眺め,切腹,カミジューと,乳母,鬼大城
梗概(こうがい) 護佐丸は、最初は座喜味城址を築いたということだね。それから勝連の按司があまりにも悪がしこいので、首里城が危ないということで、首里城を守るために(護佐丸は)中城に移ったということだよ。その阿麻和利というのは、非常に頭は良かった。で護佐丸は城を建築していたそうだ。そして勝連の按司は、この時とばかりに首里城に上って行った。そこでいろいろな言い掛かりをつけて、讒言をしたそうだ。「追っ手を使って(調べたんだから)、間違いはない。」(護佐丸の)城を下見に行くわけだね。本当かねと確かめにね。阿麻和利がそういうことを企んで、西原ぬ比屋という追っ手をわざわざ夜中から首里城に使わした。中山の按司が、「なぜ、こんなに夜遅くから来たか。」と言うと、「一大事な事があって、御披露したくて参りました。」「何事か、急いで聞かせてくれ。」「中城護佐丸(注 )は謀反事を企んで、首里に戦を寄せる様子です。」と言った。すると中山の按司は「中城護佐丸は忠実深くて、私に大変よく奉公している。先祖代々から中山に仕えて大変恩があるというのに、どうして謀反を止むのか。この事は護佐丸を憎んでいる人が、私の手にかけて殺そうとしているんではないか。偽りではないか、口実ではないか。」と言った。阿麻和利(注 )は、「このような事、うっかりとは申し上げられません。」と返した。「城での(護佐丸)の様子を見て、一大事な事だと思って、急いで来ました。もし私のことを疑うんでしたら、護佐丸の所に使いをよこして、詳しい様子を探ってきます。」と言ったからもう、中山の按司も本当かなーと思ってね、すぐに護佐丸の城に使いをよこした。西原ぬ比屋も、もし本当に戦でも仕組んでいるとしたら、向こうの近くまで行ったら殺されるからということで、遠い所でその様子を聞いてしまった。護佐丸は建築中だから、「鍛冶大工を集めて、杭を打つ音よ。」と、建築の音だが武器を作っていると勘違いしてしまった。そしてそのまま中山に報告したそうだ。中山に報告したから、もう中山も合点してしまった。そして勝連の按司を先頭にして、中山の旗を持たせた。左小紋の旗を持っているから、もう中山の命令ということに間違いないわけさ。ちょうどその時に翌日は十三日ということで、護佐丸は物見台で、親子諸共に座って月を眺めていた。その最中に、勝連の按司が攻めてきた。そうしたらもう家来は、「早く出て打ち殺してしまいましょう。」と護佐丸に言った。しかし護佐丸はあの旗を見て、これはもう首里城の命令だから、命令に背いて私が戦をしたならば、いつまでもいつまでも私のタクメイが残ってしまうということでね。親子諸共に、一門は皆、切腹してしまった。その時にちょうど、カミジューという赤子がいた。それを乳母が抱いて逃げて、その子が大きくなって、鬼大城となり勝連の按司と戦うわけだよ。
全体の記録時間数 7:30
物語の時間数 7:30
言語識別 混在
音源の質
テープ番号
予備項目1

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