
ハクションするでしょう。あの鼻ひーし、ひーんり言ーしぇーやー。あのハクションするのもね、あれも死んだ人の魂が教えたもんだそうだ。昔、お母さん、女の子一人いて、お父さんとお母さんといるけど、お母さんが先死んだからね。この女の子は、「お母さんの所へ私もお母さんの所へ連れて来てちょうだい、お母さんの所へ呼んで来て、呼んでちょうだい。」言うて、もう毎夜(まいよる)、日が暮れたら墓に通ったそうだ。娘さんは。墓に通ったら「あんたが寝る所にね、竿よ、物干し竿、その竿を天井に上げしておきなさいね。」言うてよ。「私はその竿から渡って来て、あんたにハクションさせるから。鼻ひらせるから、クスケーとは言わないでよ、こう言うたら、あんたの魂取られない、また私は戻って行くから、そう言わないでよー。」言うて聞かせたそうだ。死んでいるお母さんの魂が、魂がそう言ったから。もうお父さんもね、心配してからに、何で娘さんは夜、日が暮れたらいつも居なくなるが、どこに行っているかねーと言って後をついていったから、お母さんの前へ行って、こんなして泣いていると。「お母さんの所へ連れていって下さい。」言うて泣いているそうだが。それを聞いたお父さんはね、もう明日は、あんたの魂、取りに来るから、ハクションしたら「クスケー。」と言うでしょう。これ言うべきもんである。「クスケーヒャー。」と言うたらね、返し言葉である。その竿の上から来てからに、お母さんが娘さんに鼻をひらしたそうで、そぉーと。何で、隣の部屋にまた、お父さんは寝ているから、その話聞いているでしょう、お母さんの所通って、「クスケーヒャーでぃ言ーんなよーやー、あんしわどぅ、いゃー魂ん取(とぅ)らりんどー。」りち、聞いているからよ。その子供、娘さんが鼻ひったから、もう魂取りに来ているねーと言って隣のお父さんがね、「クスケーヒャー。」と言うて大きく言うたらね。魂は取られないで、もうお母さん戻って行って、その子供も死なないですました。あんしうれー、昔言葉(んかしくとぅば)ぁよー、迷信でない、本当にあったそうだからね。鼻ひーる子供達が、自分の子供達が鼻ひったら、「クスケーヒャー。」と言いなさいよ。それもう何回も、鼻ひーる子供もいるさーね、「あんたがた、クケスー言うて、あのはねてやらんからこんなにするんだよ。」と言うてよー、返し言葉やるわけ。あんし返(けー)しーねーまた、のーいしぇーうれー、鼻ひーしぇー、とーうりやさ。
| レコード番号 | 47O373224 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C140 |
| 決定題名 | クスクェー由来(シマグチ混) |
| 話者がつけた題名 | クスクェー由来 |
| 話者名 | 当山トミ |
| 話者名かな | とうやまとみ |
| 生年月日 | 19080320 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村座喜味 |
| 記録日 | 19880317 |
| 記録者の所属組織 | 読谷ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村座喜味T10B05 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | ハクション,死んだ人の魂,お母さん,女の子,お母さんが先に死んだ,墓に通った,物干し竿,魂取られない,クスケー |
| 梗概(こうがい) | ハクションするでしょう。あの鼻ひーし、ひーんり言ーしぇーやー。あのハクションするのもね、あれも死んだ人の魂が教えたもんだそうだ。昔、お母さん、女の子一人いて、お父さんとお母さんといるけど、お母さんが先死んだからね。この女の子は、「お母さんの所へ私もお母さんの所へ連れて来てちょうだい、お母さんの所へ呼んで来て、呼んでちょうだい。」言うて、もう毎夜(まいよる)、日が暮れたら墓に通ったそうだ。娘さんは。墓に通ったら「あんたが寝る所にね、竿よ、物干し竿、その竿を天井に上げしておきなさいね。」言うてよ。「私はその竿から渡って来て、あんたにハクションさせるから。鼻ひらせるから、クスケーとは言わないでよ、こう言うたら、あんたの魂取られない、また私は戻って行くから、そう言わないでよー。」言うて聞かせたそうだ。死んでいるお母さんの魂が、魂がそう言ったから。もうお父さんもね、心配してからに、何で娘さんは夜、日が暮れたらいつも居なくなるが、どこに行っているかねーと言って後をついていったから、お母さんの前へ行って、こんなして泣いていると。「お母さんの所へ連れていって下さい。」言うて泣いているそうだが。それを聞いたお父さんはね、もう明日は、あんたの魂、取りに来るから、ハクションしたら「クスケー。」と言うでしょう。これ言うべきもんである。「クスケーヒャー。」と言うたらね、返し言葉である。その竿の上から来てからに、お母さんが娘さんに鼻をひらしたそうで、そぉーと。何で、隣の部屋にまた、お父さんは寝ているから、その話聞いているでしょう、お母さんの所通って、「クスケーヒャーでぃ言ーんなよーやー、あんしわどぅ、いゃー魂ん取(とぅ)らりんどー。」りち、聞いているからよ。その子供、娘さんが鼻ひったから、もう魂取りに来ているねーと言って隣のお父さんがね、「クスケーヒャー。」と言うて大きく言うたらね。魂は取られないで、もうお母さん戻って行って、その子供も死なないですました。あんしうれー、昔言葉(んかしくとぅば)ぁよー、迷信でない、本当にあったそうだからね。鼻ひーる子供達が、自分の子供達が鼻ひったら、「クスケーヒャー。」と言いなさいよ。それもう何回も、鼻ひーる子供もいるさーね、「あんたがた、クケスー言うて、あのはねてやらんからこんなにするんだよ。」と言うてよー、返し言葉やるわけ。あんし返(けー)しーねーまた、のーいしぇーうれー、鼻ひーしぇー、とーうりやさ。 |
| 全体の記録時間数 | 3:51 |
| 物語の時間数 | 3:51 |
| 言語識別 | 混在 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |