
あることろに、母親と若夫婦の三人が大変仲よく暮らしていた。娘も大変親孝行で、また自分の息子も
大変な孝行者であり、幸福に暮らしている家庭であったようだが。もうこの親が亡くなったので、親の代わりとして板切れを飾った。その(板切れ)を飾った。その(板切れ)に、朝も晩もかかさずいつもお茶や食べ物も供えていた。そのようにして、畑から帰ってきても、また用事に行っても、毎日続けていた。もうすぐに手を合わせてやっていたようである。(そのことを)妻は、あまり珍しく思っていた。もうこのようにして、朝夕、また夜、何時に帰ってきても手を合わせてやっていた。もう夫は親が亡くなってから、少しは頭がおかしくなってはいないかと、心の中では思っていたようだが。ある日、裁縫をしていると、その針が位牌の方に飛んでいったようだ。すると、この位牌から血がどんどん出た。もう(この妻が)どんなに手を合わせても、(この血は止まらなかった)。そうしているうちに、この親孝行者の子は帰ってきた。もう(これを見て)大変驚き、「れはどうしたことか!。」と、話をした。もうこうこうだよと。急に針が飛んでいって、(位牌に)たったので、このようになったんだよと話した。「ああ、そうか。」と。(息子が)手を合わせたので、すぐに(血は)止まった。その時から位牌というのは、もう信じるようになった。位牌も飾り、手も合わせて拝むようになったという話である。
| レコード番号 | 47O373181 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C137 |
| 決定題名 | 位牌のはじまり(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 位牌のはじまり |
| 話者名 | 又吉矢之助 |
| 話者名かな | またよしやのすけ |
| 生年月日 | 19080620 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村座喜味 |
| 記録日 | 19770816 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団 |
| 元テープ番号 | 読谷村座喜味T07A06 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 母方の伯父さんから聞いた。 |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 母親,若夫婦,娘も大変親孝行,息子も大変な孝行者,親が亡くなった,板切れ,お茶や食べ物,裁縫,針,位牌から血 |
| 梗概(こうがい) | あることろに、母親と若夫婦の三人が大変仲よく暮らしていた。娘も大変親孝行で、また自分の息子も 大変な孝行者であり、幸福に暮らしている家庭であったようだが。もうこの親が亡くなったので、親の代わりとして板切れを飾った。その(板切れ)を飾った。その(板切れ)に、朝も晩もかかさずいつもお茶や食べ物も供えていた。そのようにして、畑から帰ってきても、また用事に行っても、毎日続けていた。もうすぐに手を合わせてやっていたようである。(そのことを)妻は、あまり珍しく思っていた。もうこのようにして、朝夕、また夜、何時に帰ってきても手を合わせてやっていた。もう夫は親が亡くなってから、少しは頭がおかしくなってはいないかと、心の中では思っていたようだが。ある日、裁縫をしていると、その針が位牌の方に飛んでいったようだ。すると、この位牌から血がどんどん出た。もう(この妻が)どんなに手を合わせても、(この血は止まらなかった)。そうしているうちに、この親孝行者の子は帰ってきた。もう(これを見て)大変驚き、「れはどうしたことか!。」と、話をした。もうこうこうだよと。急に針が飛んでいって、(位牌に)たったので、このようになったんだよと話した。「ああ、そうか。」と。(息子が)手を合わせたので、すぐに(血は)止まった。その時から位牌というのは、もう信じるようになった。位牌も飾り、手も合わせて拝むようになったという話である。 |
| 全体の記録時間数 | 3:24 |
| 物語の時間数 | 3:24 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |