
昔ね、これは沖縄にあったことだが、何処にあったことかは聞いてなくて、私たちの祖父から聞いているんだがね。とても貧乏な家に生まれて、よそに売られてね、昔は子どもは売るからね、もちろん男だよ。それで、「年に一度の大晦日なので、お前は、きょうは家へ帰って年の晩をやりなさい。」と、主人が暇をくれた。そうして、家へ帰るときに、にわか雨が降って、崖の下に入ったようだ。雨を晴らすために。そうしているうちに、崖の下に隠れている子どもははるか遠くから(自分の名を呼ぶ)声が聞こえたそうだ。〈まず、マチューといったらマチュー、カマーだったらカマーとね〉親の魂が呼んでいるようだ。その崖の下から早く出さないと大変といってね。にわか雨のどしゃぶりの雨なので、その崖の下に入っているんだが、遠くから母親の声がしたので、私のお母さんが呼んでいるようだが、目には見えないが、呼んでいると出てみると、その崖がくずれ落ちたそうだ。そして、家に帰って行って、「こうこうだったよお母さん。」と言うと、「あっそうだったか。」と。それで、隣の物知りを連れて来て、マブヤークミをしたそうだ。それで、お母さんというのは神なんだね、母親の面影が呼ばなければ、私はもう死んでいたんだねと、それも一つの親孝行の話。祖父から聞いたよ。
| レコード番号 | 47O373079 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C133 |
| 決定題名 | 親の声は神の声(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | アンマーヨーイ |
| 話者名 | 照屋寛良 |
| 話者名かな | てるやかんりょう |
| 生年月日 | 19080510 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村座喜味 |
| 記録日 | 19770227 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団 |
| 元テープ番号 | 読谷村座喜味T04B04 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 夕食後に祖父から聞いた。 |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集10座喜味の民話 P143 |
| キーワード | 貧乏な家,大晦日,にわか雨,崖の下,親の魂が呼んでいる,隣の物知り,マブヤークミ,お母さんは神,親孝行の話 |
| 梗概(こうがい) | 昔ね、これは沖縄にあったことだが、何処にあったことかは聞いてなくて、私たちの祖父から聞いているんだがね。とても貧乏な家に生まれて、よそに売られてね、昔は子どもは売るからね、もちろん男だよ。それで、「年に一度の大晦日なので、お前は、きょうは家へ帰って年の晩をやりなさい。」と、主人が暇をくれた。そうして、家へ帰るときに、にわか雨が降って、崖の下に入ったようだ。雨を晴らすために。そうしているうちに、崖の下に隠れている子どもははるか遠くから(自分の名を呼ぶ)声が聞こえたそうだ。〈まず、マチューといったらマチュー、カマーだったらカマーとね〉親の魂が呼んでいるようだ。その崖の下から早く出さないと大変といってね。にわか雨のどしゃぶりの雨なので、その崖の下に入っているんだが、遠くから母親の声がしたので、私のお母さんが呼んでいるようだが、目には見えないが、呼んでいると出てみると、その崖がくずれ落ちたそうだ。そして、家に帰って行って、「こうこうだったよお母さん。」と言うと、「あっそうだったか。」と。それで、隣の物知りを連れて来て、マブヤークミをしたそうだ。それで、お母さんというのは神なんだね、母親の面影が呼ばなければ、私はもう死んでいたんだねと、それも一つの親孝行の話。祖父から聞いたよ。 |
| 全体の記録時間数 | 1:47 |
| 物語の時間数 | 1:47 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |