
ずっと大昔は、鼠と猫は大変仲が良かった。それで二匹が共同で、別の獣を殺し、壺に保存しておいて、それを二匹の食糧にした。 この食糧は集めにくかったのか、鼠が知恵も力も(猫より)上だったんだろうね。それで、あそこに保管している品物を、猫が「ねぇ、もうひもじくなっているので、時期(食べ頃)でもあることだし、あの壺にお互いで隠した食糧を食べよう。」と言うと、(鼠は)「もうちょっと待っておこうよ。まず待っておけ。」と言った。そうしているうちに、鼠は力も知恵もあるから(先に)行って、上になっている部分を食べたようだ。そしているうちに、猫が「ねえ、もう食べてしまおう。ひもじいから、二人で集めてあるんだから、食べよう。」と言うが、(鼠は)「もう、ちょっと待て、まだ食糧難になるかもしれないから、その時が来たら食べよう。」と言って、(自分だけこっそり)今度は中の方を食べて、しまいには一番底にある分まで食べてしまった。猫にせがまれていたんだがね。猫は騙されて、鼠が全部食べてしまったことを知った。最後には、壺の蓋を開けて見たら、全部なくなっていた。これは鼠の仕業だと、これは二人で隠してあるので鼠しか知らないことだから、鼠の仕業に違いないと。これはもう子孫代々に至るまで、鼠は私達猫の敵だと考え、猫の子孫にも、鼠を見かけたら是非、喰い殺しなさいと遺言しなければならないと。そんなことがあって、以後、捕は鼠を見ると、全部、喰い殺して食べてしまうのだという話を聞いたよ。
| レコード番号 | 47O373019 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C130 |
| 決定題名 | 猫と鼠(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 猫と鼠 |
| 話者名 | 照屋寛良 |
| 話者名かな | てるやかんりょう |
| 生年月日 | 19080510 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村座喜味 |
| 記録日 | 19770227 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団 |
| 元テープ番号 | 読谷村座喜味T02B27 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 11 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 夕食後に祖父から聞いた。 |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集10座喜味の民話 P12 |
| キーワード | 鼠と猫,大変仲が良かった,別の獣を殺し壺に保存,食糧,鼠は力も知恵もある |
| 梗概(こうがい) | ずっと大昔は、鼠と猫は大変仲が良かった。それで二匹が共同で、別の獣を殺し、壺に保存しておいて、それを二匹の食糧にした。 この食糧は集めにくかったのか、鼠が知恵も力も(猫より)上だったんだろうね。それで、あそこに保管している品物を、猫が「ねぇ、もうひもじくなっているので、時期(食べ頃)でもあることだし、あの壺にお互いで隠した食糧を食べよう。」と言うと、(鼠は)「もうちょっと待っておこうよ。まず待っておけ。」と言った。そうしているうちに、鼠は力も知恵もあるから(先に)行って、上になっている部分を食べたようだ。そしているうちに、猫が「ねえ、もう食べてしまおう。ひもじいから、二人で集めてあるんだから、食べよう。」と言うが、(鼠は)「もう、ちょっと待て、まだ食糧難になるかもしれないから、その時が来たら食べよう。」と言って、(自分だけこっそり)今度は中の方を食べて、しまいには一番底にある分まで食べてしまった。猫にせがまれていたんだがね。猫は騙されて、鼠が全部食べてしまったことを知った。最後には、壺の蓋を開けて見たら、全部なくなっていた。これは鼠の仕業だと、これは二人で隠してあるので鼠しか知らないことだから、鼠の仕業に違いないと。これはもう子孫代々に至るまで、鼠は私達猫の敵だと考え、猫の子孫にも、鼠を見かけたら是非、喰い殺しなさいと遺言しなければならないと。そんなことがあって、以後、捕は鼠を見ると、全部、喰い殺して食べてしまうのだという話を聞いたよ。 |
| 全体の記録時間数 | 2:03 |
| 物語の時間数 | 2:03 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |