
たいそう貧乏な人がいてね。それでその貧乏な人は、正月の前に赤ちゃんを産み、このお母さんはすぐ死んでしまった。それで男親は、「あーあ、私達は母親も死んでしまって居らんことだし、正月もしてやれないので、海に出て行ってタコでも取って来て正月でもするか。」と小さい子ども達を寝かしつけた後父親は海へ出て行った。(その間に)死んだ母親が戻って来て、「あんた達の父親は正月をやる準備もしてないんだね。」と、死んだ母親が肉を持って来て、小さな子どもが二人居(おっ)たらしいが、(子ども達に)肉の一片を口に食わえさせるとそのまま死んでしまったらしい。そこで昔はどこの家でも豚一頭つぶすから、私も知っているがあんたも知っているでしょう。これくらいに大きな(豚の)足を切ってね、かまどの上に、火を燃やすかまどの上に塩づけにしてさげておいたものだよ。これは私の父親に尋ねて知ったことだがねー。どうしてこの豚の足をどういう理由からさげることになったのと。昔、たいそう貧乏な人がいたそうだ。ところが母親は死んでしまっておらず、父親が、自分達は正月を祝うことも出来ないので、海へ出て行ってタコを取って来て正月をやろうね。(父親が)海へ出ている間に、母親が後生から戻って来て、(子ども達に)肉をくわえさせたまま死なせたらしい。(その事があったから)この家では四本足を持つ豚を殺して正月を迎えるようにしますからと。それで、豚の足を四本切り、このようにしてかまどの上につるして置いたらしいという話なんだよ。
| レコード番号 | 47O372701 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C118 |
| 決定題名 | 正月に豚の足を吊るすわけ(シマグチ混) |
| 話者がつけた題名 | 正月に豚の足を吊るすわけ |
| 話者名 | 野波カメ |
| 話者名かな | のはかめ |
| 生年月日 | 19080710 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村波平 |
| 記録日 | 19851224 |
| 記録者の所属組織 | ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村波平T05B09 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 20,80 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集9波平の民話 P157 |
| キーワード | 貧乏,正月,赤ちゃん,お母さん,男親,海,タコ,死んだ母親,肉 |
| 梗概(こうがい) | たいそう貧乏な人がいてね。それでその貧乏な人は、正月の前に赤ちゃんを産み、このお母さんはすぐ死んでしまった。それで男親は、「あーあ、私達は母親も死んでしまって居らんことだし、正月もしてやれないので、海に出て行ってタコでも取って来て正月でもするか。」と小さい子ども達を寝かしつけた後父親は海へ出て行った。(その間に)死んだ母親が戻って来て、「あんた達の父親は正月をやる準備もしてないんだね。」と、死んだ母親が肉を持って来て、小さな子どもが二人居(おっ)たらしいが、(子ども達に)肉の一片を口に食わえさせるとそのまま死んでしまったらしい。そこで昔はどこの家でも豚一頭つぶすから、私も知っているがあんたも知っているでしょう。これくらいに大きな(豚の)足を切ってね、かまどの上に、火を燃やすかまどの上に塩づけにしてさげておいたものだよ。これは私の父親に尋ねて知ったことだがねー。どうしてこの豚の足をどういう理由からさげることになったのと。昔、たいそう貧乏な人がいたそうだ。ところが母親は死んでしまっておらず、父親が、自分達は正月を祝うことも出来ないので、海へ出て行ってタコを取って来て正月をやろうね。(父親が)海へ出ている間に、母親が後生から戻って来て、(子ども達に)肉をくわえさせたまま死なせたらしい。(その事があったから)この家では四本足を持つ豚を殺して正月を迎えるようにしますからと。それで、豚の足を四本切り、このようにしてかまどの上につるして置いたらしいという話なんだよ。 |
| 全体の記録時間数 | 1:30 |
| 物語の時間数 | 1:30 |
| 言語識別 | 混在 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |