
昔、坊主御主(ぼうじうしゅう)という人がね、坊主御主という人が、山原から、山原から首里に、奉公しにきてね、奉公しにきてもう、年頃にもなったから嫁をもらわんといけないから暇を下さいと言って、このう暇をもろうた。もろう時に、じゃ、もらってきなさいと言って、そして、あんたは帰るんだから一言葉(ちゅくとぅば)し千貫(しんぐゎん)する千貫たら、二十円ね、昔の二十円言うたら今の二百万よりももっと値うちがあった訳さーね、一言葉(ちゅくとぅば)し千貫(しんぐゎん)する言葉(くとぅば)やあぬう聞(ち)かすぐとぅあぬう二十万あったら、島に帰るから二十万はあんたに千貫(しんぐゎん)は元(むとぅ)しんやるからこれをもらって持って島に帰って嫁をもらって来なさいと言って千貫(しんぐゎん)あげたって、だけどあんた帰るから千貫で一言で千貫する言葉(くとぅば)があぐとぅやあんたに売ろうねと言って話したって。そしてそれがね、急がばまわれという言葉ね、急がばまわれと言うただ一言で千貫て、そして人の言葉にだまされないように、だまされないように、人が言う事を聞かないで自分のおもった道をまっすぐ歩きなさい。という事をね、またこれが一言葉って、そしてもう一つだったけど何だったかねぇ、そういう時にね、この人帰る時に帰る途中に日がくれたからかも分かんないけど、御馳走(くわっちー)さー物心(むぬぐくる)しりようというね、あれと三言葉(みくとぅば)だった訳さぁね、そしたら日がくれて、日がくれて泊まる所がないから皆が行く所に一緒について行ったわけさーね、そしたらみんなが一緒について行ったらそこはねぇ鬼の家(うち)であって、そして御馳走たくさん出してくれよったって、そしてあのよく太っている人は、皆ひとりびとりこの鬼に食われてしまうわけさーね、殺されて。そしたらね、「御馳走(くわっちー)さーや物心(むぬぐくる)しいよー。」という事はこれだったねぇとこの人は考えた訳さあね、そしたらここをどうしたらぬけられるかねぇと言ってぬける考えを、ぬける道をね考えている内にこの鬼がみんな寝た。寝静まった所で、みんなが逃げたって、逃げたらこっちからあっちに渡ったら近道だからあっちに泳いで渡ろうとした人は川の流れにもたれて死んだって、そしたらこの人は急がばまわれという言葉を、思い出して、いくら急いでいてもまわりなさいと安全な道を通りなさいと言われている事を思い出して自分はこの道は通らないで、こっちからあっちに言ったら近いがなあと思っているけど、こっちからあっちに行ったら橋がくずれて、自分も死ぬかも分からんから急がばまわれという言葉があったら、こっちからまわってまた本当の道に出て自分の命は助かったって。今度はよ、行く途中に今度また雨が降って岩の下に隠れていたらね美人(べっぴん)の美人の女が出てきて、「貴方(うんじょー)ぉまーかいやみせーが、私(わん)にんまんじょーい連(そー)てぃめんそーり。」という事だったんだろうね。そしたらよ、いゃー連(そー)てぃいかりーる所(とぅくる)やあらんぐとぅや、行(ん)ぢぇーならんさー。」と言って、これも鬼の女だからどこまでもついてくるわけ、そういう時にチョーバン(枡)の角で人を打(うっ)ちゅなという事、チョーバンの角で人をたたく、そして昔はくしで人をたたくなという事ね、そういう事を聞かされていたからね、チョーバンどこにあったのか持っていたのか分からんけどよ、この女がよ、あんまりついてくるもんだからこのチョーバンの角でやったらこの鬼は死んだって、そしてまた助かったって、そして無事に自分の島に帰って嫁を連れて今度またもう一回うすがなしーの前に帰ってきてね、こういう、こういう事がありました。ほんとにありがとうございましたということをね言ったそうです。そういう話はね、小さい子供の時にね、父から聞いた話です。
| レコード番号 | 47O372685 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C117 |
| 決定題名 | 坊主御主(シマグチ混) |
| 話者がつけた題名 | 坊主御主 |
| 話者名 | 与儀トシ |
| 話者名かな | よぎとし |
| 生年月日 | 19090411 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村波平 |
| 記録日 | 19851219 |
| 記録者の所属組織 | ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村波平T05A09 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 子どもの頃、おじいさんに聞かされた。 |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集9波平の民話 P138 |
| キーワード | 坊主御主,山原,首里,奉公,嫁,一言葉し千貫,急がばまわれ,御馳走さー物心しり,鬼の家,川,雨,美人,鬼の女,チョーバンの角で人を打つな, |
| 梗概(こうがい) | 昔、坊主御主(ぼうじうしゅう)という人がね、坊主御主という人が、山原から、山原から首里に、奉公しにきてね、奉公しにきてもう、年頃にもなったから嫁をもらわんといけないから暇を下さいと言って、このう暇をもろうた。もろう時に、じゃ、もらってきなさいと言って、そして、あんたは帰るんだから一言葉(ちゅくとぅば)し千貫(しんぐゎん)する千貫たら、二十円ね、昔の二十円言うたら今の二百万よりももっと値うちがあった訳さーね、一言葉(ちゅくとぅば)し千貫(しんぐゎん)する言葉(くとぅば)やあぬう聞(ち)かすぐとぅあぬう二十万あったら、島に帰るから二十万はあんたに千貫(しんぐゎん)は元(むとぅ)しんやるからこれをもらって持って島に帰って嫁をもらって来なさいと言って千貫(しんぐゎん)あげたって、だけどあんた帰るから千貫で一言で千貫する言葉(くとぅば)があぐとぅやあんたに売ろうねと言って話したって。そしてそれがね、急がばまわれという言葉ね、急がばまわれと言うただ一言で千貫て、そして人の言葉にだまされないように、だまされないように、人が言う事を聞かないで自分のおもった道をまっすぐ歩きなさい。という事をね、またこれが一言葉って、そしてもう一つだったけど何だったかねぇ、そういう時にね、この人帰る時に帰る途中に日がくれたからかも分かんないけど、御馳走(くわっちー)さー物心(むぬぐくる)しりようというね、あれと三言葉(みくとぅば)だった訳さぁね、そしたら日がくれて、日がくれて泊まる所がないから皆が行く所に一緒について行ったわけさーね、そしたらみんなが一緒について行ったらそこはねぇ鬼の家(うち)であって、そして御馳走たくさん出してくれよったって、そしてあのよく太っている人は、皆ひとりびとりこの鬼に食われてしまうわけさーね、殺されて。そしたらね、「御馳走(くわっちー)さーや物心(むぬぐくる)しいよー。」という事はこれだったねぇとこの人は考えた訳さあね、そしたらここをどうしたらぬけられるかねぇと言ってぬける考えを、ぬける道をね考えている内にこの鬼がみんな寝た。寝静まった所で、みんなが逃げたって、逃げたらこっちからあっちに渡ったら近道だからあっちに泳いで渡ろうとした人は川の流れにもたれて死んだって、そしたらこの人は急がばまわれという言葉を、思い出して、いくら急いでいてもまわりなさいと安全な道を通りなさいと言われている事を思い出して自分はこの道は通らないで、こっちからあっちに言ったら近いがなあと思っているけど、こっちからあっちに行ったら橋がくずれて、自分も死ぬかも分からんから急がばまわれという言葉があったら、こっちからまわってまた本当の道に出て自分の命は助かったって。今度はよ、行く途中に今度また雨が降って岩の下に隠れていたらね美人(べっぴん)の美人の女が出てきて、「貴方(うんじょー)ぉまーかいやみせーが、私(わん)にんまんじょーい連(そー)てぃめんそーり。」という事だったんだろうね。そしたらよ、いゃー連(そー)てぃいかりーる所(とぅくる)やあらんぐとぅや、行(ん)ぢぇーならんさー。」と言って、これも鬼の女だからどこまでもついてくるわけ、そういう時にチョーバン(枡)の角で人を打(うっ)ちゅなという事、チョーバンの角で人をたたく、そして昔はくしで人をたたくなという事ね、そういう事を聞かされていたからね、チョーバンどこにあったのか持っていたのか分からんけどよ、この女がよ、あんまりついてくるもんだからこのチョーバンの角でやったらこの鬼は死んだって、そしてまた助かったって、そして無事に自分の島に帰って嫁を連れて今度またもう一回うすがなしーの前に帰ってきてね、こういう、こういう事がありました。ほんとにありがとうございましたということをね言ったそうです。そういう話はね、小さい子供の時にね、父から聞いた話です。 |
| 全体の記録時間数 | 6:31 |
| 物語の時間数 | 6:31 |
| 言語識別 | 混在 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |