
これはこういうふうに聞いたんだが。昔ね、山があって部落があったよ。そうしてそこで畑からの帰りにね、ある家に入ったわけだ。その前に、遠い山から人を食う猪、いや猪ではなくて何か獣が降りて来て、人を見たらもうその人を食うために、山から突っ走って降りて来るという話があった。そうだから、このお茶を一杯飲むのを二杯ずつ飲みなさいというのはね、(お茶を)一杯飲んですぐ家から出たらね、この獣に、人を食う獣に出会うでしょう。出会うから、今度はもう一杯飲む間にはね、この獣は通り越して、ここから通り越して行くからね、もう一杯お茶を飲んで行きなさい。そうすれば災いを免れるよ。お茶を一杯飲んで、「御馳走様でした。」と、(家から)出て行ったら、もう山から降りてきた狼に出会って食われてしまうからね。だから昔の人が言うには、「お茶一杯飲むのではないよ。お茶を飲むんだったらね、二杯までは飲むんだよ。」と、二杯飲む間にはこの災いは免れるそうだ。そういうふうにして、私達は教わったんだがね、昔の人はそうだったそうだ。この話も、何の話であったか分からないが、山から人を狙って獣が降りて来た。友達が私の家へ来て、そこでお茶でも飲もうと、「お茶でも飲んで行きなさい、どうぞ。」と。お茶を一杯だけではなくて、必ず二杯飲む間にはこの人食い獣は、この門から通り越して居なくなってしまう。そうしたからもう、災いも免れてねと、お茶を二杯飲む間に、災いは免れたわけだ。一杯だけ飲むと、もうすぐやっつけられていたからね。
| レコード番号 | 47O372373 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C103 |
| 決定題名 | お茶二杯(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | お茶二杯 |
| 話者名 | 大城利徳 |
| 話者名かな | おおしろりとく |
| 生年月日 | 19080424 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村高志保 |
| 記録日 | 19770222 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第15班 |
| 元テープ番号 | 読谷村高志保T03A16 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集8高志保の民話 P132 |
| キーワード | 人を食う猪,獣,お茶一杯,二杯,災いを免れる |
| 梗概(こうがい) | これはこういうふうに聞いたんだが。昔ね、山があって部落があったよ。そうしてそこで畑からの帰りにね、ある家に入ったわけだ。その前に、遠い山から人を食う猪、いや猪ではなくて何か獣が降りて来て、人を見たらもうその人を食うために、山から突っ走って降りて来るという話があった。そうだから、このお茶を一杯飲むのを二杯ずつ飲みなさいというのはね、(お茶を)一杯飲んですぐ家から出たらね、この獣に、人を食う獣に出会うでしょう。出会うから、今度はもう一杯飲む間にはね、この獣は通り越して、ここから通り越して行くからね、もう一杯お茶を飲んで行きなさい。そうすれば災いを免れるよ。お茶を一杯飲んで、「御馳走様でした。」と、(家から)出て行ったら、もう山から降りてきた狼に出会って食われてしまうからね。だから昔の人が言うには、「お茶一杯飲むのではないよ。お茶を飲むんだったらね、二杯までは飲むんだよ。」と、二杯飲む間にはこの災いは免れるそうだ。そういうふうにして、私達は教わったんだがね、昔の人はそうだったそうだ。この話も、何の話であったか分からないが、山から人を狙って獣が降りて来た。友達が私の家へ来て、そこでお茶でも飲もうと、「お茶でも飲んで行きなさい、どうぞ。」と。お茶を一杯だけではなくて、必ず二杯飲む間にはこの人食い獣は、この門から通り越して居なくなってしまう。そうしたからもう、災いも免れてねと、お茶を二杯飲む間に、災いは免れたわけだ。一杯だけ飲むと、もうすぐやっつけられていたからね。 |
| 全体の記録時間数 | 2:35 |
| 物語の時間数 | 2:35 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |