
ある男が牛を買いに行った。「二千なら売ってやる。」と、その牛の主は言った。二千なら売ると言ったので、その男は、ああ、買うことにすると、買ったようだね。二千で売ると言ったので買った。二千貫と言えば四十円だが、二銭と言ったので一貫になる。一貫になったので裁判にかけてみたが、負けてしまった。二センで売ると言ったのだったら、二銭は一貫だよと、負けてしまった。もう牛を一貫で買った人がいるよ。また、トグチクラニーの富の話だが、ある人と乗馬仲間になった。読谷山は山の奥にしか田がない。私の港の近くにある田をおまえが買わないかと言ったようだね。それじゃあ田を売ってくれと言った。その田から、舟で運べるからと、トグチクラニーは正直者だったんでしょうね。乗馬仲間は金持ちでもあった。そして、初めは、私の田を買いなさいと言って、田を見せた。そうしてお金を持って来て買うことにしようということになった。昔のお金は、千貫、二十円で百斤もあったそうだ。斤数は六十キロあったそうだ。お金のあるだけタタナーに積んで行った。これは嘘をついていたのであった。田を見せて来ようねと言って、二回にわたって田を見せに行く間に、そのお金は舟からすでに運んでしまっていた。もうお金があればこそ買えるのだから、トグチクラニーは荘然としてしまった。トグチクラニーの富を滅らしたのは、その人だよ。誰とは言わないけどね。また、一貫で牛を買った人もいるよ。昔はね、その明治時代は。
| レコード番号 | 47O372344 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C102 |
| 決定題名 | トグチクラニーの富を減らした話(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | トグチクラニーの富を減らした話 |
| 話者名 | 比嘉徳太郎 |
| 話者名かな | ひがとくたろう |
| 生年月日 | 18920102 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村高志保 |
| 記録日 | 19770222 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第14班 |
| 元テープ番号 | 読谷村高志保T02B17 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 13 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集8高志保の民話 P99 |
| キーワード | 牛を買いに,二千,二千貫,四十円,二銭,一貫,トグチクラニーの富,乗馬仲間 |
| 梗概(こうがい) | ある男が牛を買いに行った。「二千なら売ってやる。」と、その牛の主は言った。二千なら売ると言ったので、その男は、ああ、買うことにすると、買ったようだね。二千で売ると言ったので買った。二千貫と言えば四十円だが、二銭と言ったので一貫になる。一貫になったので裁判にかけてみたが、負けてしまった。二センで売ると言ったのだったら、二銭は一貫だよと、負けてしまった。もう牛を一貫で買った人がいるよ。また、トグチクラニーの富の話だが、ある人と乗馬仲間になった。読谷山は山の奥にしか田がない。私の港の近くにある田をおまえが買わないかと言ったようだね。それじゃあ田を売ってくれと言った。その田から、舟で運べるからと、トグチクラニーは正直者だったんでしょうね。乗馬仲間は金持ちでもあった。そして、初めは、私の田を買いなさいと言って、田を見せた。そうしてお金を持って来て買うことにしようということになった。昔のお金は、千貫、二十円で百斤もあったそうだ。斤数は六十キロあったそうだ。お金のあるだけタタナーに積んで行った。これは嘘をついていたのであった。田を見せて来ようねと言って、二回にわたって田を見せに行く間に、そのお金は舟からすでに運んでしまっていた。もうお金があればこそ買えるのだから、トグチクラニーは荘然としてしまった。トグチクラニーの富を滅らしたのは、その人だよ。誰とは言わないけどね。また、一貫で牛を買った人もいるよ。昔はね、その明治時代は。 |
| 全体の記録時間数 | 2:25 |
| 物語の時間数 | 2:25 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |