
銘刈口説、口説にあったよ。あれは銘刈スルメーは楽なものだとね。川下の方に行ったら、髪の毛が流れてきたので、それを見て、大変珍しく思って、川上の方へ行ったら、天の女の人がいて、そこで水浴みをしていたそうだ。それから、その飛衣を取って隠してしまった。そして、「私達に行こう。」と連れて行った。そしたら、この飛衣は隠してあるんだから、これがないと天には飛んでいけないでしょう。だから、そこで一晩、二晩と暮らし、それから愛情がわき枕を並べるようになり妻となった。そして七歳、五歳、三歳と子供も生まれた。それから七歳になる子が三歳の子を子守りしながら、その子守り歌に、「お母さんの飛衣を私は見たよ、七俣、八俣(注)もある倉の下に隠してあるのを見た。」と。これを母親が聞いて、この飛衣を捜した。天に飛んでいく途中で、七歳になる子は按司にして、五歳になるのは女の子だからノロにして、三歳になる子は百姓にした。百姓になりなさいと言った。飛衣を一羽仰ぐと地面から離れた。二羽仰ぐと天の半ばまで行き、三羽仰ぐと天に着いた。あそこでは、天の親が、「どうしておまえはこんなに長いこと……。」と言ったので、「銘刈ウスメーに騙されて、一年、二年と十年も暮らした。七歳になる子も生み、五歳になる子もできて、三歳になる子も生まれたよ。」と言って、天では披露した。七歳になる子は按司にして、五歳になる子はノロにし、三歳になる子は百姓にした。これで終まいさー。
| レコード番号 | 47O372112 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C091 |
| 決定題名 | 天人女房(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 銘苅子の由来記 |
| 話者名 | 山城ウシ |
| 話者名かな | やましろうし |
| 生年月日 | 19021130 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村渡慶次 |
| 記録日 | 19770816 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第15班 |
| 元テープ番号 | 読谷村渡慶次T06A01 |
| 元テープ管理者 | 読谷村率歴史民俗資料館 |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 昔話は祖父母、両親から聞いた。 |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集7渡慶次の民話 P54 |
| キーワード | 銘刈口説,銘刈スルメー,川下の方,髪の毛,天の女,水浴み,飛衣,子供,子守り,倉の下,飛衣,七歳の子は按司,五歳の女の子はノロ,三歳の子は百姓 |
| 梗概(こうがい) | 銘刈口説、口説にあったよ。あれは銘刈スルメーは楽なものだとね。川下の方に行ったら、髪の毛が流れてきたので、それを見て、大変珍しく思って、川上の方へ行ったら、天の女の人がいて、そこで水浴みをしていたそうだ。それから、その飛衣を取って隠してしまった。そして、「私達に行こう。」と連れて行った。そしたら、この飛衣は隠してあるんだから、これがないと天には飛んでいけないでしょう。だから、そこで一晩、二晩と暮らし、それから愛情がわき枕を並べるようになり妻となった。そして七歳、五歳、三歳と子供も生まれた。それから七歳になる子が三歳の子を子守りしながら、その子守り歌に、「お母さんの飛衣を私は見たよ、七俣、八俣(注)もある倉の下に隠してあるのを見た。」と。これを母親が聞いて、この飛衣を捜した。天に飛んでいく途中で、七歳になる子は按司にして、五歳になるのは女の子だからノロにして、三歳になる子は百姓にした。百姓になりなさいと言った。飛衣を一羽仰ぐと地面から離れた。二羽仰ぐと天の半ばまで行き、三羽仰ぐと天に着いた。あそこでは、天の親が、「どうしておまえはこんなに長いこと……。」と言ったので、「銘刈ウスメーに騙されて、一年、二年と十年も暮らした。七歳になる子も生み、五歳になる子もできて、三歳になる子も生まれたよ。」と言って、天では披露した。七歳になる子は按司にして、五歳になる子はノロにし、三歳になる子は百姓にした。これで終まいさー。 |
| 全体の記録時間数 | 4:30 |
| 物語の時間数 | 4:30 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |