
大工が逆柱を立てることは、よくよく慎みなさいと言われていた。家の主にしても縁起が悪いし、大工はほんとの大工ではないと言われ、大工としての名折れになった。梢はいつも上にして立てて、逆さにしてはいけないよということだった。ところが、棟梁が、墨つけするときに間違えて根と梢を逆にして立てたようだ。床に立てる上等の床柱が逆立ちしてしまった。やがて家も完成しようというときに、その節を見て、「もう大変!私がやったことは違っている。柱は逆に立っている。」と、もう取り返しがつかないと自分で心を痛めていた。そして、家の落成祝に、自分の良心がとがめてどうにもできず、そこの祝座で、棟梁は、「是非直さないといけない。」と思っていた。そこで、「誰にも見せたことのない踊り、私はティーンモーイを知っていますので、ティーンモーイをさせて下さい。」と言った。もうティーンモーイというのは誰も見たことがなかったので、「ええ、そういうのもあるのか。それじゃ踊ってごらん。」と言うと(棟梁は)ティーンを持って踊った。踊りながら床柱に、チャン!と(ティーンを)立ててしまい、「あれあれあれ、違ったようだ間違えてしまった。もう一大事になってしまって、これは私が弁償します」と、床柱は新しく買ってきて立て直したという話である。大工としてのそれなりの責任もあるし、これは誰が作った家かということもあって、名折れだったんでしょうね。それで取り替えたという話である。
| レコード番号 | 47O371921 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C083 |
| 決定題名 | 床柱の逆立て(方言) |
| 話者がつけた題名 | 床柱の逆立て |
| 話者名 | 新城平永 |
| 話者名かな | あらしろへいえい |
| 生年月日 | 19210305 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村宇座 |
| 記録日 | 19830222 |
| 記録者の所属組織 | 読谷ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村宇座T12A14 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 渡慶次の国吉真幸 |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集6宇座の民話 P238 |
| キーワード | 大工が逆柱,縁起が悪い,大工としての名折れ,棟梁,根と梢を逆,家の落成祝,ティーンモーイ,床柱に立てた,床柱は新しく取り替えた |
| 梗概(こうがい) | 大工が逆柱を立てることは、よくよく慎みなさいと言われていた。家の主にしても縁起が悪いし、大工はほんとの大工ではないと言われ、大工としての名折れになった。梢はいつも上にして立てて、逆さにしてはいけないよということだった。ところが、棟梁が、墨つけするときに間違えて根と梢を逆にして立てたようだ。床に立てる上等の床柱が逆立ちしてしまった。やがて家も完成しようというときに、その節を見て、「もう大変!私がやったことは違っている。柱は逆に立っている。」と、もう取り返しがつかないと自分で心を痛めていた。そして、家の落成祝に、自分の良心がとがめてどうにもできず、そこの祝座で、棟梁は、「是非直さないといけない。」と思っていた。そこで、「誰にも見せたことのない踊り、私はティーンモーイを知っていますので、ティーンモーイをさせて下さい。」と言った。もうティーンモーイというのは誰も見たことがなかったので、「ええ、そういうのもあるのか。それじゃ踊ってごらん。」と言うと(棟梁は)ティーンを持って踊った。踊りながら床柱に、チャン!と(ティーンを)立ててしまい、「あれあれあれ、違ったようだ間違えてしまった。もう一大事になってしまって、これは私が弁償します」と、床柱は新しく買ってきて立て直したという話である。大工としてのそれなりの責任もあるし、これは誰が作った家かということもあって、名折れだったんでしょうね。それで取り替えたという話である。 |
| 全体の記録時間数 | 2:30 |
| 物語の時間数 | 2:30 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |