アブバレーの始まり(方言)

概要

アブシバレーには、腰ユックイとも言ってた。これは(沖縄が)薩摩に負けたために百姓は上納を納めるのに大変苦労したらしい。そして、ある人が、首里の下の方、首里原という所に、たいそうな、大金持ちがね、宮里という人だったらしいが、その人が、「自分のところで働いている下男達は、ひどく難儀しているので、少しくらいは、骨休みでもさせよう。」と考えていた。いえば、慰労会ね。さとうきびの刈り入れも終ったし、御馳走を作って、日を定めて、酒、肴出して、慰労会を催したらしい。そして、そこは、首里の下方になっているので、王様がそこの側を通りなさったようだ。「何か、そこはただごとではない、三味線を弾きならし、お祝のようだけど、何だろう。」と、そこを通る百姓をつかまえて、「そこは、何かあるのか。」と聞いた。「こちらの御主人さんは、『王様の前に上納を納めることでも、米俵を持っていくことも、お前達が、このように働く故に、うまくいっているのだから、今日は飲んだり、食べたりして、家にも御土産も、持たせてあげるので、今日は、ゆっくりしなさい。』と言って、盛大に腰ユックイをしているのですよ。ここでは、腰ユックイと言っております。」と、答えた。これを聞いて、王様はとても感激して、「これはもう、大事なことである。模範の業だ。」と、翌日、首里城に(宮里は)御用されたようだ。「私は悪い事はしてないけどなあ。」と不審に思っているが、王様の使いの者たちは、「今、城に来なさい。」との事で、ぶるぶる震えながら行ったようだ。城では、誉められて、褒美まで持たされて、「あなたの真似をして、各村々に、あなたの真似をさせないといけない。」とおっしゃって、それから、アブシバレーというのが始まった。畑のあぜ道の草刈りして、その後は、琉球全国にゆきわたるように通知して、腰ユックイというのを作ったという話である。

再生時間:3:54

民話詳細DATA

レコード番号 47O371818
CD番号 47O37C079
決定題名 アブバレーの始まり(方言)
話者がつけた題名 アブバレーの始まり
話者名 新城平永
話者名かな あらしろへいえい
生年月日 19210305
性別
出身地 沖縄県読谷村宇座
記録日 19830222
記録者の所属組織 読谷ゆうがおの会
元テープ番号 読谷村宇座T09B02
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 20,80
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 読谷村民話資料集6宇座の民話 P262
キーワード アブシバレー,腰ユックイ,百姓は上納を納める,首里原,大金持ち,宮里,下男達の慰労会,さとうきびの刈り入れ,御馳走,酒や肴,三味線を,腰ユックイ
梗概(こうがい) アブシバレーには、腰ユックイとも言ってた。これは(沖縄が)薩摩に負けたために百姓は上納を納めるのに大変苦労したらしい。そして、ある人が、首里の下の方、首里原という所に、たいそうな、大金持ちがね、宮里という人だったらしいが、その人が、「自分のところで働いている下男達は、ひどく難儀しているので、少しくらいは、骨休みでもさせよう。」と考えていた。いえば、慰労会ね。さとうきびの刈り入れも終ったし、御馳走を作って、日を定めて、酒、肴出して、慰労会を催したらしい。そして、そこは、首里の下方になっているので、王様がそこの側を通りなさったようだ。「何か、そこはただごとではない、三味線を弾きならし、お祝のようだけど、何だろう。」と、そこを通る百姓をつかまえて、「そこは、何かあるのか。」と聞いた。「こちらの御主人さんは、『王様の前に上納を納めることでも、米俵を持っていくことも、お前達が、このように働く故に、うまくいっているのだから、今日は飲んだり、食べたりして、家にも御土産も、持たせてあげるので、今日は、ゆっくりしなさい。』と言って、盛大に腰ユックイをしているのですよ。ここでは、腰ユックイと言っております。」と、答えた。これを聞いて、王様はとても感激して、「これはもう、大事なことである。模範の業だ。」と、翌日、首里城に(宮里は)御用されたようだ。「私は悪い事はしてないけどなあ。」と不審に思っているが、王様の使いの者たちは、「今、城に来なさい。」との事で、ぶるぶる震えながら行ったようだ。城では、誉められて、褒美まで持たされて、「あなたの真似をして、各村々に、あなたの真似をさせないといけない。」とおっしゃって、それから、アブシバレーというのが始まった。畑のあぜ道の草刈りして、その後は、琉球全国にゆきわたるように通知して、腰ユックイというのを作ったという話である。
全体の記録時間数 3:54
物語の時間数 3:54
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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