クスケー由来(方言)

概要

ある男の人が、夜、夜道を歩いていると、男の幽霊と出会い、「はい!」とお互いに挨拶しあった。(幽霊が)「あなたは現世の人かい?それとも後生の人かい?」と聞くと、「私は後生の人である。」と答えた。その人は生きているのに自分で(そう言った。)「そうか、それじゃあなたの家はどこか。」「どこどこにあります。」「あなたには妻もいるか。」「妻もいる。」「しかし、あなたは生きている人のにおいがする。」「私は最近、後生へ行ったばかりだ。」「それではあなたの足をさわってみよう。」と言うと、杖を出し、「頭をさわってみよう。」と言うと、ミンタリー笠をさわらせ、(そのようにある男と幽霊が問答をしていたようだ。」それから、「それじゃ、あなたの家に行って妻を連れてこようではないか。」と幽霊が言うと、「そう!」「しかしあなたの妻は何をしているのか。」「布を織っている。機織をしている。」と(男が言うと)「それでは、もうそいつの鼻をいじってくしゃみをさせてから連れ出そう、だが、その人が『クスタッケー』と言ったらできないがね。」と(幽霊は)言った。「そうか、では行こう。」と(家へ)向かった。「あなたはそこに立っておきなさい。まず家の様子をみてみよう。」と、その男は生きているのでそう言って(家の中へ行った。)妻は夜なべをして機織をしていた。〈その頃は地機だね、〉そこで、(その男は妻に)「おい! 幽霊が鼻をいじるかもしれないからくしゃみをしたら『クスタッケー』と言いなさいね。」と言うと、「はい」と言った。そして幽霊が鼻をいじったので、「ハクション」と(くしゃみをし)すぐ「クスタッケー」と言ったので「もうダメだ」とその幽霊は逃げて行ったということである。だから、昔は子供達がくしゃみをしたらすぐ「クスタッケー」と言っていた。

再生時間:1:30

民話詳細DATA

レコード番号 47O371480
CD番号 47O37C065
決定題名 クスケー由来(方言)
話者がつけた題名 クスケー由来
話者名 具志堅タケ
話者名かな ぐしけんたけ
生年月日 19140710
性別
出身地 沖縄県読谷村儀間
記録日 1981208
記録者の所属組織 読谷ゆうがおの会
元テープ番号 読谷村儀間T11A05
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 12,80
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 読谷村民話資料集5儀間の民話 P17
キーワード 男の人,夜道,現世の人,後生の人,妻,足をさわる,頭をさわる,ミンタリー笠,男と幽霊が問答,布織り,鼻をいじってくしゃみ,クスタッケー,子供達がくしゃみ,クスタッケー
梗概(こうがい) ある男の人が、夜、夜道を歩いていると、男の幽霊と出会い、「はい!」とお互いに挨拶しあった。(幽霊が)「あなたは現世の人かい?それとも後生の人かい?」と聞くと、「私は後生の人である。」と答えた。その人は生きているのに自分で(そう言った。)「そうか、それじゃあなたの家はどこか。」「どこどこにあります。」「あなたには妻もいるか。」「妻もいる。」「しかし、あなたは生きている人のにおいがする。」「私は最近、後生へ行ったばかりだ。」「それではあなたの足をさわってみよう。」と言うと、杖を出し、「頭をさわってみよう。」と言うと、ミンタリー笠をさわらせ、(そのようにある男と幽霊が問答をしていたようだ。」それから、「それじゃ、あなたの家に行って妻を連れてこようではないか。」と幽霊が言うと、「そう!」「しかしあなたの妻は何をしているのか。」「布を織っている。機織をしている。」と(男が言うと)「それでは、もうそいつの鼻をいじってくしゃみをさせてから連れ出そう、だが、その人が『クスタッケー』と言ったらできないがね。」と(幽霊は)言った。「そうか、では行こう。」と(家へ)向かった。「あなたはそこに立っておきなさい。まず家の様子をみてみよう。」と、その男は生きているのでそう言って(家の中へ行った。)妻は夜なべをして機織をしていた。〈その頃は地機だね、〉そこで、(その男は妻に)「おい! 幽霊が鼻をいじるかもしれないからくしゃみをしたら『クスタッケー』と言いなさいね。」と言うと、「はい」と言った。そして幽霊が鼻をいじったので、「ハクション」と(くしゃみをし)すぐ「クスタッケー」と言ったので「もうダメだ」とその幽霊は逃げて行ったということである。だから、昔は子供達がくしゃみをしたらすぐ「クスタッケー」と言っていた。
全体の記録時間数 1:30
物語の時間数 1:30
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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