
昔、七つき雨が降って、それから七つき旱魃の年があったそうだ。それで、住民はたいそう困って、そこの王様も「もうどうした方がいいのか。」と、いろいろ考えていた。そこで、王様の下女に、女中に物知りがいたようだ。その物知りが、「そこのムルチにはね、これぽっちも汚(けが)れてない女、汚れていない女を入れない限り雨は降らないでしょう。」と、お告げをした。王様は、「では、そういう女は何処を探して対処すればいいのだろうか。」と、いっしょうけんめい考えていた。そのとき、王様の下女が、使用人の女が、「そういうことであれば、私がムルチに入ります。心配なさらないで下さい。」と申し出た。その女はすぐさまムルチに飛び込み、飛び込むのと同時に大雨が降った。雨が降ったのでそのムルチは水が溢れ出し、そこに飛び込んだ女も水といっしょに流れてきて助かった。そこへ王様がやってきて、「その女がいたからこそ、恵みの雨も降ってくれて、世の中も落ち着いた。さあ、この女は私の妻にしよう。」と言った。そして、その人はとても幸福に暮らしたという話である。
| レコード番号 | 47O371381 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C061 |
| 決定題名 | 屋良ムルチ(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 屋良ムルチ |
| 話者名 | 新垣小松 |
| 話者名かな | あらかきこまつ |
| 生年月日 | 19120205 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村儀間 |
| 記録日 | 19770508 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第15班 |
| 元テープ番号 | 読谷村儀間T07B09 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 芝居 |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 七つき雨,七つき旱魃,王様,女中に物知り,女を生け贄,ムルチ |
| 梗概(こうがい) | 昔、七つき雨が降って、それから七つき旱魃の年があったそうだ。それで、住民はたいそう困って、そこの王様も「もうどうした方がいいのか。」と、いろいろ考えていた。そこで、王様の下女に、女中に物知りがいたようだ。その物知りが、「そこのムルチにはね、これぽっちも汚(けが)れてない女、汚れていない女を入れない限り雨は降らないでしょう。」と、お告げをした。王様は、「では、そういう女は何処を探して対処すればいいのだろうか。」と、いっしょうけんめい考えていた。そのとき、王様の下女が、使用人の女が、「そういうことであれば、私がムルチに入ります。心配なさらないで下さい。」と申し出た。その女はすぐさまムルチに飛び込み、飛び込むのと同時に大雨が降った。雨が降ったのでそのムルチは水が溢れ出し、そこに飛び込んだ女も水といっしょに流れてきて助かった。そこへ王様がやってきて、「その女がいたからこそ、恵みの雨も降ってくれて、世の中も落ち着いた。さあ、この女は私の妻にしよう。」と言った。そして、その人はとても幸福に暮らしたという話である。 |
| 全体の記録時間数 | 3:46 |
| 物語の時間数 | 3:46 |
| 言語識別 | 混在 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |