
東恩納にトーという屋号の家があったそうだ。そこの主はキジムナーと友達になり、毎日、毎晩海へ行った。そのたびにキジムナーは海で、目玉をぬき取り、そのたくさんの魚を、(その主に)取って与えていた。それでいつもおじいさんは持てないぐらいの魚をもらって帰ってきた。ある日のこと、「もし、カマーさん、あなたは、毎日私に魚を取ってくれるより、他に何か金持ちになる方法を教えてくれないか。魚はもういらないからそれを聞かせてくれ。」と言った。キジムナーの言うことには、「そうですか。それでは私は良い物を見つけてあるので、今日は私がそこにお連れしてあげよう。そのようにしようね。」と相談した。そして、ある晩のことだったようだ。ある洞窟だか、墓だかに、案内した。そうすると、夜だというのに、火花のようなものがキラキラ燃えていたようだ。それは黄金だったそうだ。そこで東恩納の主は、昼の間にそこへ来て、その黄金が入っている甕を取って帰った。このために金持ちになったそうだ。それで、金持ちになったので遺言を書いておいた。昔は日記とも言っていた。キジムナーは(家の)後の角にある大きなビービー木の中に住まっていた。その遺言には「私達の後の角にあるビービー木は絶対に切ってはいけませんよ。そこにキジムナーがいて、それが私達を金持ちにしてくれたのだよ。」と書いてあったそうだ。しかし、書いて置いてあることは子や孫がは知らなかった。たいそう金持ちになり、大きな瓦屋も造ってそこに住んでいたが、子や孫には知らせてなく、そこに書き置きしてあるのは分らなかった。それで、そのビービー木を切ってしまったようだ。するとその晩に、またたくまに火事になり、その家もろともすぐ焼けてしまった。そこで、その出来事は何から来たのだろうと思い、その日記を見ると、「そのビービー木は切ってはいけない。そこにキジムナーがいてね。それが(私達を)金持ちにさせているので、絶対に切ってはいけないよ。」と遺言状があった。その後(その家庭は)あまり栄えなかったという話があるよ。
| レコード番号 | 47O371356 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C060 |
| 決定題名 | キジムナー 大金持ちになった話(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 東恩納トーの話 |
| 話者名 | 新垣小松 |
| 話者名かな | あらかきこまつ |
| 生年月日 | 19120205 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村儀間 |
| 記録日 | 19770508 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第15班 |
| 元テープ番号 | 読谷村儀間T07A01 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 東恩納トー,キジムナーと友達,毎晩海に,目玉,カマー,金持ちになる方法,洞窟,墓,黄金,遺言,家の後の角にある大きなビービー木,木は絶対に切るな,木を切ってしまった,火事 |
| 梗概(こうがい) | 東恩納にトーという屋号の家があったそうだ。そこの主はキジムナーと友達になり、毎日、毎晩海へ行った。そのたびにキジムナーは海で、目玉をぬき取り、そのたくさんの魚を、(その主に)取って与えていた。それでいつもおじいさんは持てないぐらいの魚をもらって帰ってきた。ある日のこと、「もし、カマーさん、あなたは、毎日私に魚を取ってくれるより、他に何か金持ちになる方法を教えてくれないか。魚はもういらないからそれを聞かせてくれ。」と言った。キジムナーの言うことには、「そうですか。それでは私は良い物を見つけてあるので、今日は私がそこにお連れしてあげよう。そのようにしようね。」と相談した。そして、ある晩のことだったようだ。ある洞窟だか、墓だかに、案内した。そうすると、夜だというのに、火花のようなものがキラキラ燃えていたようだ。それは黄金だったそうだ。そこで東恩納の主は、昼の間にそこへ来て、その黄金が入っている甕を取って帰った。このために金持ちになったそうだ。それで、金持ちになったので遺言を書いておいた。昔は日記とも言っていた。キジムナーは(家の)後の角にある大きなビービー木の中に住まっていた。その遺言には「私達の後の角にあるビービー木は絶対に切ってはいけませんよ。そこにキジムナーがいて、それが私達を金持ちにしてくれたのだよ。」と書いてあったそうだ。しかし、書いて置いてあることは子や孫がは知らなかった。たいそう金持ちになり、大きな瓦屋も造ってそこに住んでいたが、子や孫には知らせてなく、そこに書き置きしてあるのは分らなかった。それで、そのビービー木を切ってしまったようだ。するとその晩に、またたくまに火事になり、その家もろともすぐ焼けてしまった。そこで、その出来事は何から来たのだろうと思い、その日記を見ると、「そのビービー木は切ってはいけない。そこにキジムナーがいてね。それが(私達を)金持ちにさせているので、絶対に切ってはいけないよ。」と遺言状があった。その後(その家庭は)あまり栄えなかったという話があるよ。 |
| 全体の記録時間数 | 4:50 |
| 物語の時間数 | 4:50 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |