
あるところに、ジュールクニチャーという人とシーミーという人がいました。シーミーはとても良い人でジュールクニチャーはとても悪い人でした。シーミーの妻はたいそうの美人でした。それでこのジュールクニチャーは、シーミーの妻を思い、「どうにかして自分の妻にできないものか。」と考え、「そいつを殺してやろう。」と、シーミーを殺してしまいました。(夫を失った)シーミーの妻は長い間悲嘆にくれていました。そこへジュールクニチャーが、シーミーの妻のところへやって来て、「やあ、お前は私の妻になってくれないか。」と言うと、すぐ一言で「妻になってもいいが、それには条件があるがね。」ということでした。「条件というのは何か」と聞くと、「私の言うことを聞くのであれば、お前の妻になってあげるよ。一晩だけ赤木を抱いて、それを私が布一反で巻くので、そこに寝むりなさい。翌日にはお前の妻になってあげよう。」と、(シーミーの妻は)言いました。もうジュールクニチャーはとても喜んで、条件を聞き入れ、赤木を抱いて布一反で巻かれることになりました。そのとき、シーミーの妻は家を出るときに、釘四本と金づちを持っていたので、二本の手と足にその五寸釘を打ちこみました。「お前というやつは木の精になってしまえ。」と言って、夫の敵をとったということです。それからというものは、ジュールクニチャーという人の祭は一月十六日で、一日の延びもいけないということです。またシーミーという人の祭は、その季節の間、または過ぎていてもお供えしてもいいということですね。
| レコード番号 | 47O371338 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C059 |
| 決定題名 | シーミーと十六日(共通語) |
| 話者がつけた題名 | シーミーと十六日 |
| 話者名 | 具志堅タケ |
| 話者名かな | ぐしけんたけ |
| 生年月日 | 19140710 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村儀間 |
| 記録日 | 19770814 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第9班 |
| 元テープ番号 | 読谷村儀間T06A01 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 20,80 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | シーミーは良い人,ジュールクニチャーは悪い人,シーミーの妻は美人,横恋慕,シーミーを殺した,赤木を抱き布一反で巻く,釘四本と金づち,二本の手と足に五寸釘,木の精,夫の敵 |
| 梗概(こうがい) | あるところに、ジュールクニチャーという人とシーミーという人がいました。シーミーはとても良い人でジュールクニチャーはとても悪い人でした。シーミーの妻はたいそうの美人でした。それでこのジュールクニチャーは、シーミーの妻を思い、「どうにかして自分の妻にできないものか。」と考え、「そいつを殺してやろう。」と、シーミーを殺してしまいました。(夫を失った)シーミーの妻は長い間悲嘆にくれていました。そこへジュールクニチャーが、シーミーの妻のところへやって来て、「やあ、お前は私の妻になってくれないか。」と言うと、すぐ一言で「妻になってもいいが、それには条件があるがね。」ということでした。「条件というのは何か」と聞くと、「私の言うことを聞くのであれば、お前の妻になってあげるよ。一晩だけ赤木を抱いて、それを私が布一反で巻くので、そこに寝むりなさい。翌日にはお前の妻になってあげよう。」と、(シーミーの妻は)言いました。もうジュールクニチャーはとても喜んで、条件を聞き入れ、赤木を抱いて布一反で巻かれることになりました。そのとき、シーミーの妻は家を出るときに、釘四本と金づちを持っていたので、二本の手と足にその五寸釘を打ちこみました。「お前というやつは木の精になってしまえ。」と言って、夫の敵をとったということです。それからというものは、ジュールクニチャーという人の祭は一月十六日で、一日の延びもいけないということです。またシーミーという人の祭は、その季節の間、または過ぎていてもお供えしてもいいということですね。 |
| 全体の記録時間数 | 1:54 |
| 物語の時間数 | 1:54 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |