
子(ね)、丑(うし)、寅(とら)の(十二支)は、沖縄では子(に)、丑(うし)、寅(とぅら)、というように言われているが、支那では、一、二、三、四の順に数えられていると思う。ある時代のこと、ある日、お城から動物全員におふれを出した。一、二、三の順番を決めようとおふれを出した。すると、牛は体も大きいので、悠々とかまえ、動物仲間では、自分が大きいので一番になるのは決まっていると信じきっていた。ところが鼠ときたら悪がしこくて知恵があるので、牛の角に登っていた。お城の王の前に着いた時、順番を決める王の前で、牛よりも一歩先に入ったので、鼠が一番になり、子から始まるようになったんだと。牛は二番にしかなれなかったので、子(ねー)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)というように順番を決めていった。その中に入ってないのが猫だけである。猫はどうして動物仲間から自分だけとり残し、仲間はずれにするのか、もうがまんならんと、のけ者にされた事に腹を立てていた。「どうして私を、動物仲間からはずすのか。」と言った。その理由を聞いてみると、鼠の言い分が、「私達動物は床の上では飼われてなく、全部穴の中で生活しているのだが、あの猫だけは人間が賛沢すぎてござの上、床の上、あるいは人の膝の上に座って賛沢な暮らしをしているので、動物仲間からははずしてほしい。」と申し上げをした。鼠がそのような事を言ったので、今度は猫が怒り、鼠を許してなるもんかと、鼠をみつけると取って食べるようになったとさ。
| レコード番号 | 47O371295 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C057 |
| 決定題名 | 十二支由来(方言) |
| 話者がつけた題名 | 十二支由来 |
| 話者名 | 町田宗進 |
| 話者名かな | まちだそうしん |
| 生年月日 | 19160305 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村儀間 |
| 記録日 | 19770224 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第3班 |
| 元テープ番号 | 読谷村儀間T04B06 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 話は雨降りの時、仕事に行けない時に聞いた。この話は渡慶次の神谷乗慶さんから聞いた。 |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集5儀間の民話 P10 |
| キーワード | 子,丑,寅,城,動物,順番を決める,牛,鼠は悪がしこい,牛の角,鼠が一番,牛は二番,卯,辰,猫 |
| 梗概(こうがい) | 子(ね)、丑(うし)、寅(とら)の(十二支)は、沖縄では子(に)、丑(うし)、寅(とぅら)、というように言われているが、支那では、一、二、三、四の順に数えられていると思う。ある時代のこと、ある日、お城から動物全員におふれを出した。一、二、三の順番を決めようとおふれを出した。すると、牛は体も大きいので、悠々とかまえ、動物仲間では、自分が大きいので一番になるのは決まっていると信じきっていた。ところが鼠ときたら悪がしこくて知恵があるので、牛の角に登っていた。お城の王の前に着いた時、順番を決める王の前で、牛よりも一歩先に入ったので、鼠が一番になり、子から始まるようになったんだと。牛は二番にしかなれなかったので、子(ねー)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)というように順番を決めていった。その中に入ってないのが猫だけである。猫はどうして動物仲間から自分だけとり残し、仲間はずれにするのか、もうがまんならんと、のけ者にされた事に腹を立てていた。「どうして私を、動物仲間からはずすのか。」と言った。その理由を聞いてみると、鼠の言い分が、「私達動物は床の上では飼われてなく、全部穴の中で生活しているのだが、あの猫だけは人間が賛沢すぎてござの上、床の上、あるいは人の膝の上に座って賛沢な暮らしをしているので、動物仲間からははずしてほしい。」と申し上げをした。鼠がそのような事を言ったので、今度は猫が怒り、鼠を許してなるもんかと、鼠をみつけると取って食べるようになったとさ。 |
| 全体の記録時間数 | 1:57 |
| 物語の時間数 | 1:57 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |