
モーイ親方という人は、非常に親の片では秀れた者だと思っていた。ある日、学校へ行く途中、〈アタピーと言ったはずだよ、蛙のことを、ここでは。〉蛙が、自分の前にはい出て来て、道を通さないそうだよ。それで、「もうこれは、取って捕まえて行こう。」と〈捕まえようとするが)、手の指の間から落ちたりするので、取る事も捕む事もできない。そこで、今度は、くわえて行こうとすると、その蛙を呑み込んでしまった、自分で。そして、先生が、「お前は、どうして今頃まで遅々酷したのか。」と聞くと、「それは、こうこういう次第で。来る途中で、蛙が邪魔して歩かせないので、 『もうこれは、街でくわえて学校に行こう。』と思っていたが、その途中で呑み込んでしまった。」(と、モーイは答えた。)「そうか、それならお前は、ヌブシの玉を呑んでいるから、もう、学校には来なくていいからね。」と(先生は)言った。それで、先生も教える事が出来なかったので、モーイは家でいつも苦学をし、勉強していたそうだ。そういう事で、今度は、それほどのヌブシの玉を授かっているので、この人は。それで「(それに値するには)是非これは秀れなければならない。」と思っていた。モーイを、親達は馬鹿者だと考えていたそうだ。
| レコード番号 | 47O371083 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C048 |
| 決定題名 | モーイ親方 ヌブシの玉(方言) |
| 話者がつけた題名 | モーイ親方 |
| 話者名 | 伊波栄純 |
| 話者名かな | いはえいじゅん |
| 生年月日 | 18961124 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村伊良皆 |
| 記録日 | 19770508 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第2班 |
| 元テープ番号 | 読谷村伊良皆T10B01 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 13 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集1伊良皆の民話 P179 |
| キーワード | モーイ親方,秀れ者,学校へ行く途中,蛙を呑み込んだ,ヌブシの玉 |
| 梗概(こうがい) | モーイ親方という人は、非常に親の片では秀れた者だと思っていた。ある日、学校へ行く途中、〈アタピーと言ったはずだよ、蛙のことを、ここでは。〉蛙が、自分の前にはい出て来て、道を通さないそうだよ。それで、「もうこれは、取って捕まえて行こう。」と〈捕まえようとするが)、手の指の間から落ちたりするので、取る事も捕む事もできない。そこで、今度は、くわえて行こうとすると、その蛙を呑み込んでしまった、自分で。そして、先生が、「お前は、どうして今頃まで遅々酷したのか。」と聞くと、「それは、こうこういう次第で。来る途中で、蛙が邪魔して歩かせないので、 『もうこれは、街でくわえて学校に行こう。』と思っていたが、その途中で呑み込んでしまった。」(と、モーイは答えた。)「そうか、それならお前は、ヌブシの玉を呑んでいるから、もう、学校には来なくていいからね。」と(先生は)言った。それで、先生も教える事が出来なかったので、モーイは家でいつも苦学をし、勉強していたそうだ。そういう事で、今度は、それほどのヌブシの玉を授かっているので、この人は。それで「(それに値するには)是非これは秀れなければならない。」と思っていた。モーイを、親達は馬鹿者だと考えていたそうだ。 |
| 全体の記録時間数 | 1:16 |
| 物語の時間数 | 方言 |
| 言語識別 | △ |
| 音源の質 | 可 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |