
沖縄ではね、大晦日は、年の夜と言うんですね。で、年の夜の日に、大変汚い身なりをした人が来て、最初はね、金持ちの家に行って、「私は、もう、正月も(迎える事が)できないので、ここで正月させてくれないか。」と言うと、もう、金持ちは、「お前は汚いから、泊めることは出来ない。」と断った。また、今度は、貧乏者の所に行ってみたら、「私達は貧乏なので、正月も何もなくて、火をおこして正月するのだが、それでも良いのなら、私達の所で火正月をして下さい。」と言われ、貧乏者の所で泊まると、この汚い身なりをした人が、「あの一、この遺骨を預かってくれないか。」と言われ、預かった。その人が帰って、二・三日、四・五日たっても、その人は、荷物を取りに来ないので、「珍しいなあ」と思い、開けて見ると、あの実はもう、遺骨ではなく、お金だったそうで、それから、その貧乏者は金持ちになった。そこで、この金持ちは、珍しかって、「もう一度来た時は、私達も泊めて、私達も、銭を貰う事にしよう。」と思って、そう思っている所に、また、その何日にはくるから、豆腐ウーシ(ひき臼)を火に焼いて、入口に置いていてね。」と言った。それで真っ赤になるまで(その金持ちは)ひき臼を焼いて、「銭を貰う事だから」と思い、置いてあった。また、その人が来て、「あの貴方はこれに坐りなさい」といって坐らせた。 「どうして貴方はそんなことをするのか、金持ちなのに、心も立派に持たないの か。貴方が金持ちでいてはいけないから、貴方は、山に行って猿になっておいでね。」と言われて、山に行かされ、猿になったという話。このまた貧乏者は、長い間、金持ちになってぜいたくに暮らしたという話。
| レコード番号 | 47O371028 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C046 |
| 決定題名 | 猿長者(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 猿になった金持ち |
| 話者名 | 比嘉ウシ |
| 話者名かな | ひがうし |
| 生年月日 | 19140805 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村伊良皆 |
| 記録日 | 19770223 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第15B班 |
| 元テープ番号 | 読谷村伊良皆T08A11 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | あのむかしですね |
| 伝承事情 | 祖母 |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 大金持ち,貧乏,大晦日,乞食,火正月,遺骨,お金,臼を焼いた,猿 |
| 梗概(こうがい) | 沖縄ではね、大晦日は、年の夜と言うんですね。で、年の夜の日に、大変汚い身なりをした人が来て、最初はね、金持ちの家に行って、「私は、もう、正月も(迎える事が)できないので、ここで正月させてくれないか。」と言うと、もう、金持ちは、「お前は汚いから、泊めることは出来ない。」と断った。また、今度は、貧乏者の所に行ってみたら、「私達は貧乏なので、正月も何もなくて、火をおこして正月するのだが、それでも良いのなら、私達の所で火正月をして下さい。」と言われ、貧乏者の所で泊まると、この汚い身なりをした人が、「あの一、この遺骨を預かってくれないか。」と言われ、預かった。その人が帰って、二・三日、四・五日たっても、その人は、荷物を取りに来ないので、「珍しいなあ」と思い、開けて見ると、あの実はもう、遺骨ではなく、お金だったそうで、それから、その貧乏者は金持ちになった。そこで、この金持ちは、珍しかって、「もう一度来た時は、私達も泊めて、私達も、銭を貰う事にしよう。」と思って、そう思っている所に、また、その何日にはくるから、豆腐ウーシ(ひき臼)を火に焼いて、入口に置いていてね。」と言った。それで真っ赤になるまで(その金持ちは)ひき臼を焼いて、「銭を貰う事だから」と思い、置いてあった。また、その人が来て、「あの貴方はこれに坐りなさい」といって坐らせた。 「どうして貴方はそんなことをするのか、金持ちなのに、心も立派に持たないの か。貴方が金持ちでいてはいけないから、貴方は、山に行って猿になっておいでね。」と言われて、山に行かされ、猿になったという話。このまた貧乏者は、長い間、金持ちになってぜいたくに暮らしたという話。 |
| 全体の記録時間数 | 4:00 |
| 物語の時間数 | 共通語 |
| 言語識別 | △ |
| 音源の質 | 可 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |