チーグー王(方言)

概要

津堅はと大新城との由来記の話だよ。唖の王の話でしょう。「チーグー(唖)は、いや何
、芝居を見たのだがね。チーグー王というのは、大新城とおっしゃる人だよ。もう、御長男は先妻の子であった。その長男はもう、先妻の子だったので、ここは、親の心を試すつもりで、物をおっしゃらなかったようだ。もう、そのチーグ王という人は、親の心を試すつもりで(唖に)なっ,ていた筈だが。すると、身分の高い子弟の守り役ね。守り役達が、(長男、二男の)両方を世継におたてになった。「物もおっしゃらない人がどうして王位を継げるものか。御二男様を王にしなさい。」と、(二男の方の)守り役が言ったのでね。言ったので、この大新城家はもう、親戚が、両方からこのように揃っていらしたそうだ。おっしゃったので、また、このチーグ王には、異母弟・後妻の、(自分は)先妻の子だが、異母弟がこうして(世継ぎに)立たれたので、(長男の)守り役がね、「貴方ね、昔から今の世になるまで、御二男様が道理を継いだという道理があるか。物はおっしゃらなくても御嫡子は、御長男に王位を継がせるように。」ともう、腹を立てておっしゃった。「物をおっしゃらない人が、どうして王位につけようか。」と、今度はまた、御二男様の方から言った。そのように言い争っていたが、その大新城は、物もおっしゃっらない王だったので、御長男(であっても)、「あの花(王座はもう、御二男様に継がせよう。」と、後妻の子の兄弟達は言ったそうだ。それでも、大新城は物をおっしゃらない。「物を言って下さい。」と(守り役が)お願いしても、全く物をおっしゃらない。 いよいよ、花(王座)を御二男様に渡す時になって、「あの花(王座)は私が取る。」と言ったので、「どうだ。」と、この人が(誇らしげに)言った。こうして大新城の王位は継がれたそうだ。そうしてね、津堅との争いは大新城が勝たれたそうだ。それで、今でもチーグ王といって、こんな話だったよ。

再生時間:2:45

民話詳細DATA

レコード番号 47O370948
CD番号 47O37C042
決定題名 チーグー王(方言)
話者がつけた題名 チーグー王
話者名 伊波カマ
話者名かな いはかま
生年月日 18891005
性別
出身地 沖縄県読谷村伊良皆
記録日 19770223
記録者の所属組織 読谷村民話調査団第12班
元テープ番号 読谷村伊良皆T05A19
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 20
発句(ほっく)
伝承事情 踊り 由来記
文字化資料 読谷村民話資料集1伊良皆の民話 P283
キーワード 津堅,大新城,由来記,唖の王,長男は先妻の子,王位,二男を王に,守り役,異母弟,後妻,嫡子
梗概(こうがい) 津堅はと大新城との由来記の話だよ。唖の王の話でしょう。「チーグー(唖)は、いや何 、芝居を見たのだがね。チーグー王というのは、大新城とおっしゃる人だよ。もう、御長男は先妻の子であった。その長男はもう、先妻の子だったので、ここは、親の心を試すつもりで、物をおっしゃらなかったようだ。もう、そのチーグ王という人は、親の心を試すつもりで(唖に)なっ,ていた筈だが。すると、身分の高い子弟の守り役ね。守り役達が、(長男、二男の)両方を世継におたてになった。「物もおっしゃらない人がどうして王位を継げるものか。御二男様を王にしなさい。」と、(二男の方の)守り役が言ったのでね。言ったので、この大新城家はもう、親戚が、両方からこのように揃っていらしたそうだ。おっしゃったので、また、このチーグ王には、異母弟・後妻の、(自分は)先妻の子だが、異母弟がこうして(世継ぎに)立たれたので、(長男の)守り役がね、「貴方ね、昔から今の世になるまで、御二男様が道理を継いだという道理があるか。物はおっしゃらなくても御嫡子は、御長男に王位を継がせるように。」ともう、腹を立てておっしゃった。「物をおっしゃらない人が、どうして王位につけようか。」と、今度はまた、御二男様の方から言った。そのように言い争っていたが、その大新城は、物もおっしゃっらない王だったので、御長男(であっても)、「あの花(王座はもう、御二男様に継がせよう。」と、後妻の子の兄弟達は言ったそうだ。それでも、大新城は物をおっしゃらない。「物を言って下さい。」と(守り役が)お願いしても、全く物をおっしゃらない。 いよいよ、花(王座)を御二男様に渡す時になって、「あの花(王座)は私が取る。」と言ったので、「どうだ。」と、この人が(誇らしげに)言った。こうして大新城の王位は継がれたそうだ。そうしてね、津堅との争いは大新城が勝たれたそうだ。それで、今でもチーグ王といって、こんな話だったよ。
全体の記録時間数 2:45
物語の時間数 2:45
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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