アカマタと浜下り(方言)

概要

アカマターにいたずらされたというのはね、なにも私達も自分で見ているのではない。話を聞いたのだがね。まあ、隣のばあさんがね。これは畔でのことだと今のテレビでは言うけれども、これはそうではなかったんだとよ。ねえ、こうだったとさ、隣の婆さんがね。もう、男が隣の若い女を思って、このアカマターは来たらしいよ。それでもう、美青年が赤い手巾をかぶって、毎夜起きて行くのを、隣の婆さんが見たようだね。隣の婆さんが見たんだとさ。すると(隣の婆さんが)「ねえ、あなたの娘を思って来る者は、あれは人と似ているが本当の人間ではないよ。」と言った。「どうして、大変美しい人だよ。う青年だよ。」と言ったようだ。「それでは私が教えるから覚えておいてね。これが行ったら〈ウーバーラが、ウーバーラがこうして、以前は私達が4、5、60才になったら畑仕事はしないでね。此処では芭蕉をひいて績んで、芭蕉布作って着たんだよ。こうしてウーバーラのいっぱい芭蕉を績んだ。〉この芭蕉糸を美青年が来たら、後のね、帯にこの芭蕉糸を結んで、まず歩かせて、これが行く所を見なさいよ。」と、隣の婆さんが(言った。その婆さんは)神人だったのでしょうね。これはこのように美青年だから、ちょっと変わった者だろうかと思った。(美青年は)もう洞窟に入ったらしい。この青年は入って行き、「私はもう、人間に子を孕ましてしまった。」と言った。人間にだよ。このアカマターがね。「人間に子を孕ませてしまった。」と言った。すると、またこの親がね、「人間は3月3日には浜に砂を踏みに行くので此時には流産するんだよ。(子は腹から)おりるんだよ。貴方に人間の子ができても合点ならない。」とおっしゃったそうだ。こんな話を聞いたんだよ。だから、ハマクマシ(といって旧の)3月3日の由来はあるそうだ。

再生時間:2:50

民話詳細DATA

レコード番号 47O370944
CD番号 47O37C042
決定題名 アカマタと浜下り(方言)
話者がつけた題名 三月三日浜下りの由来
話者名 伊波カマ
話者名かな いはかま
生年月日 18891005
性別
出身地 沖縄県読谷村伊良皆
記録日 19770223
記録者の所属組織 読谷村民話調査団第12班
元テープ番号 読谷村伊良皆T05A15
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 12
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 読谷村民話資料集1伊良皆の民話 P69
キーワード アカマター,いたずら,隣のばあさん,若い女,アカマター,美青年,赤い手巾,ウーバーラ,芭蕉,帯,洞窟,人間に子を孕ませた,三月三日,浜,砂
梗概(こうがい) アカマターにいたずらされたというのはね、なにも私達も自分で見ているのではない。話を聞いたのだがね。まあ、隣のばあさんがね。これは畔でのことだと今のテレビでは言うけれども、これはそうではなかったんだとよ。ねえ、こうだったとさ、隣の婆さんがね。もう、男が隣の若い女を思って、このアカマターは来たらしいよ。それでもう、美青年が赤い手巾をかぶって、毎夜起きて行くのを、隣の婆さんが見たようだね。隣の婆さんが見たんだとさ。すると(隣の婆さんが)「ねえ、あなたの娘を思って来る者は、あれは人と似ているが本当の人間ではないよ。」と言った。「どうして、大変美しい人だよ。う青年だよ。」と言ったようだ。「それでは私が教えるから覚えておいてね。これが行ったら〈ウーバーラが、ウーバーラがこうして、以前は私達が4、5、60才になったら畑仕事はしないでね。此処では芭蕉をひいて績んで、芭蕉布作って着たんだよ。こうしてウーバーラのいっぱい芭蕉を績んだ。〉この芭蕉糸を美青年が来たら、後のね、帯にこの芭蕉糸を結んで、まず歩かせて、これが行く所を見なさいよ。」と、隣の婆さんが(言った。その婆さんは)神人だったのでしょうね。これはこのように美青年だから、ちょっと変わった者だろうかと思った。(美青年は)もう洞窟に入ったらしい。この青年は入って行き、「私はもう、人間に子を孕ましてしまった。」と言った。人間にだよ。このアカマターがね。「人間に子を孕ませてしまった。」と言った。すると、またこの親がね、「人間は3月3日には浜に砂を踏みに行くので此時には流産するんだよ。(子は腹から)おりるんだよ。貴方に人間の子ができても合点ならない。」とおっしゃったそうだ。こんな話を聞いたんだよ。だから、ハマクマシ(といって旧の)3月3日の由来はあるそうだ。
全体の記録時間数 2:50
物語の時間数 2:50
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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