
屋慶名に、男と女の姉弟がいたようだ。初めは真面目に暮らしていたようだが、それが後に鬼になってしまって、まあ、言うなれば、洞窟暮らしをしたようだ。それで、そこに住みついてしまって、(弟は)姉さんが言うことは聞くが他人の言うことは全然聞かない。そこへ、通りかかった人が行ったりすると、その人を殺害したりしたという。そのようにしたりしているうちに、ある時、その姉さんが子供を連れてそこへ行くと、そうしたら、「その子供を是非私にくれ。」とせがまれた。そうこうしていたが、「それではもう、仕方がないからもう、便所に行ってこないといけないから。」と言って。そこで(弟は)言うなれば、その親を逃がさない考えで、手首をくくって縄をつけて行かしたそうだが(縄を)切って逃げて行った。そのようにして逃がしてしまったそうだ。その後この鬼餅を作って行き、その時はムーチを持っていって、その姉さんはそこへ行き、(弟に)「餅を食べなさい。」と言った。そこで、わざわざその姉さんは恥を捨ててパンツをとって、こう股をさらけ出して坐り、「餅をお前も食べなさい、私も食べるから。」と言ってすすめた。餅を食べながら(弟は姉の)そこを見てね、「姉さんは口2つあるね。」と聞くと「上の口は餅を食べる口さ。」「それでは下のは何か。」と聞くと、「そこは鬼食う口だよ。」と答えた。(弟が)驚きびっくりしているところを、姉の方が崖に押し落としてその鬼を征伐したということ。
| レコード番号 | 47O370907 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C041 |
| 決定題名 | 鬼の家の便所(共通語混) |
| 話者がつけた題名 | 鬼の家の便所 |
| 話者名 | 新垣新輝 |
| 話者名かな | あらかきしんき |
| 生年月日 | 19080815 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村伊良皆 |
| 記録日 | 19770223 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第10班 |
| 元テープ番号 | 読谷村伊良皆T04A14 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集1伊良皆の民話 P57 |
| キーワード | 屋慶名,男と女の姉弟,鬼,洞窟暮らし,殺害,子供,便所,鬼餅,ムーチー,パンツ,股をさらけ出して坐り,餅を食べる口,鬼食う口,鬼を征伐 |
| 梗概(こうがい) | 屋慶名に、男と女の姉弟がいたようだ。初めは真面目に暮らしていたようだが、それが後に鬼になってしまって、まあ、言うなれば、洞窟暮らしをしたようだ。それで、そこに住みついてしまって、(弟は)姉さんが言うことは聞くが他人の言うことは全然聞かない。そこへ、通りかかった人が行ったりすると、その人を殺害したりしたという。そのようにしたりしているうちに、ある時、その姉さんが子供を連れてそこへ行くと、そうしたら、「その子供を是非私にくれ。」とせがまれた。そうこうしていたが、「それではもう、仕方がないからもう、便所に行ってこないといけないから。」と言って。そこで(弟は)言うなれば、その親を逃がさない考えで、手首をくくって縄をつけて行かしたそうだが(縄を)切って逃げて行った。そのようにして逃がしてしまったそうだ。その後この鬼餅を作って行き、その時はムーチを持っていって、その姉さんはそこへ行き、(弟に)「餅を食べなさい。」と言った。そこで、わざわざその姉さんは恥を捨ててパンツをとって、こう股をさらけ出して坐り、「餅をお前も食べなさい、私も食べるから。」と言ってすすめた。餅を食べながら(弟は姉の)そこを見てね、「姉さんは口2つあるね。」と聞くと「上の口は餅を食べる口さ。」「それでは下のは何か。」と聞くと、「そこは鬼食う口だよ。」と答えた。(弟が)驚きびっくりしているところを、姉の方が崖に押し落としてその鬼を征伐したということ。 |
| 全体の記録時間数 | 2:38 |
| 物語の時間数 | 2:38 |
| 言語識別 | 混在 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |