要するに、皆なに敬まわれる考えばかり。(敬まわれたいと考えていた。)心は少し欲深いともいえ、真心ともいい。(欲深いといわれればそうだが、正直であった。)どんな偉い人であっても、もうつきあって時分の家に呼んで話相手(になっていた。)「ああ、もう上の人に礼(お辞儀)をする、お礼をするにはあまりおもしろくないから。」とて、その偉い人を呼んで、(予め)自分の屋敷内の門の方に木を植えてですね。木をずっと下げていてその偉い人はそこから(通るために)頭を下げてきた。「今日はもう、私は偉い人のお辞儀を、お礼をもらった。」と行って喜ぶという片らしいですがね。そんな話はありましたよ。
レコード番号 | 47O370904 |
---|---|
CD番号 | 47O37C041 |
決定題名 | お辞儀門(共通語) |
話者がつけた題名 | 渡嘉敷ぺークー |
話者名 | 宇座正助 |
話者名かな | うざせいすけ |
生年月日 | 19010504 |
性別 | 男 |
出身地 | 沖縄県読谷村伊良皆 |
記録日 | 19770223 |
記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第10班 |
元テープ番号 | 読谷村伊良皆T04A11 |
元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
分類 | 13 |
発句(ほっく) | - |
伝承事情 | - |
文字化資料 | 読谷村民話資料集1伊良皆の民話 P163 |
キーワード | 屋敷内の門,木をずっと下げた,偉い人,頭を下げる,お辞儀よ。 |
梗概(こうがい) | 要するに、皆なに敬まわれる考えばかり。(敬まわれたいと考えていた。)心は少し欲深いともいえ、真心ともいい。(欲深いといわれればそうだが、正直であった。)どんな偉い人であっても、もうつきあって時分の家に呼んで話相手(になっていた。)「ああ、もう上の人に礼(お辞儀)をする、お礼をするにはあまりおもしろくないから。」とて、その偉い人を呼んで、(予め)自分の屋敷内の門の方に木を植えてですね。木をずっと下げていてその偉い人はそこから(通るために)頭を下げてきた。「今日はもう、私は偉い人のお辞儀を、お礼をもらった。」と行って喜ぶという片らしいですがね。そんな話はありましたよ。 |
全体の記録時間数 | 0:50 |
物語の時間数 | 0:50 |
言語識別 | 共通語 |
音源の質 | △ |
テープ番号 | - |
予備項目1 | - |