ミルクとサーカの土地分け(方言)

概要

鼠はサーカの子、それから、猫はミルクの子だそうでよ。もう。ミルクというてあるでしょうねぇ。金持ちでお金もいっぱいあって、ミルクというのは。ミルクとサーカというのが互いに勝負したんでしょうね。勝負をして、二人とも、「私がいいのだ。」「私の方がいいのだ。」と、ミルクとサーカは勝負した。さあそしたら、サーカはもうずる賢いので、「見える土地は、見えるだけは全部私の物ね。」といった。すると、ミルクは「見えない所は私の物ね。」といったわけだ。このように、二人の意見は衝突するわけだ。そうして、今度は、「さあそれなら、互いに百姓をして食べて行こうね。」といって勝負した。すると、見える所は全部やせていた、土地は。そしてミルクのは全部、谷間の所は上等の地だったので、農作物は豊かに実ったそうだ。豊作だったので、今度はサーカはおこって、ミルクのようには収入がなかったので。ほら、見える所は全部やせた土地でしょう、低地の方に良い土地はあるでしょう、土地は。そこで、サーカという神は、怒って鼠を作るわけだ、鼠を。こんな大きな土地をも食ってしまうような鼠を作ったので、鼠は(ミルクの土地を)食い荒らすわけだ、低地の方で。それで(ミルクは)全て、農作物を鼠が食ったので儲けはないわけだ。ミルクは憤慨し、怒って、「これはこのままではいけない。鼠に食われていてはしょうがない。私は、それじゃ、猫を作ろう。」といって、猫を作ったわけだ。猫を作って、鼠を全部うち殺した。それで、その時から、猫はミルクの子、鼠はサーカの子だという。(サーカは)知恵はあるが、いつもミルクにはかなわないわけ、知能は。ただ当座の知能しかない、後のことまで考える力はないわけだ。サーカには。こうして、サーカとミルクの競争心から、鼠を作り、ミルクも(猫を)作ったという話は少しだけ聞いているわけ。あんまり多くは聞いてない。

再生時間:2:45

民話詳細DATA

レコード番号 47O370861
CD番号 47O37C039
決定題名 ミルクとサーカの土地分け(方言)
話者がつけた題名 猫と鼠の話
話者名 照屋牛
話者名かな てるやうし
生年月日 19080904
性別
出身地 沖縄県読谷村喜名
記録日 19770223
記録者の所属組織 読谷村民話調査団第6班
元テープ番号 読谷村伊良皆T03A05
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 12
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 読谷村民話資料集1伊良皆の民話 P236
キーワード 鼠はサーカの子,猫はミルクの子,金持ち,勝負,サーカはずる賢い,百姓,見える土地,見えない土地,
梗概(こうがい) 鼠はサーカの子、それから、猫はミルクの子だそうでよ。もう。ミルクというてあるでしょうねぇ。金持ちでお金もいっぱいあって、ミルクというのは。ミルクとサーカというのが互いに勝負したんでしょうね。勝負をして、二人とも、「私がいいのだ。」「私の方がいいのだ。」と、ミルクとサーカは勝負した。さあそしたら、サーカはもうずる賢いので、「見える土地は、見えるだけは全部私の物ね。」といった。すると、ミルクは「見えない所は私の物ね。」といったわけだ。このように、二人の意見は衝突するわけだ。そうして、今度は、「さあそれなら、互いに百姓をして食べて行こうね。」といって勝負した。すると、見える所は全部やせていた、土地は。そしてミルクのは全部、谷間の所は上等の地だったので、農作物は豊かに実ったそうだ。豊作だったので、今度はサーカはおこって、ミルクのようには収入がなかったので。ほら、見える所は全部やせた土地でしょう、低地の方に良い土地はあるでしょう、土地は。そこで、サーカという神は、怒って鼠を作るわけだ、鼠を。こんな大きな土地をも食ってしまうような鼠を作ったので、鼠は(ミルクの土地を)食い荒らすわけだ、低地の方で。それで(ミルクは)全て、農作物を鼠が食ったので儲けはないわけだ。ミルクは憤慨し、怒って、「これはこのままではいけない。鼠に食われていてはしょうがない。私は、それじゃ、猫を作ろう。」といって、猫を作ったわけだ。猫を作って、鼠を全部うち殺した。それで、その時から、猫はミルクの子、鼠はサーカの子だという。(サーカは)知恵はあるが、いつもミルクにはかなわないわけ、知能は。ただ当座の知能しかない、後のことまで考える力はないわけだ。サーカには。こうして、サーカとミルクの競争心から、鼠を作り、ミルクも(猫を)作ったという話は少しだけ聞いているわけ。あんまり多くは聞いてない。
全体の記録時間数 2:45
物語の時間数 2:45
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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