
女神であったそうですよ。それは貴方の祖父母が良くお分かりでしょう。布売りが、布を売って歩いていたそうです。それは姉と弟がいたというお話です。このお話は、貴方達の地方ではどのように話されているのか知りませんが。 大変美しい女がいたそうです。男の布売りが歩いたので、この女は裏座敷から全く出ず、一歩も外に出なかった。毎日芭蕉糸を紡いで、一歩も外に出なかった。しかし、後に、布売りが歩くと、その(女の)弟が、「私達の姉さんこそ、この着物は大変よく似合うようだ。私達の姉さんには、よく似合うがなあ。」と言ったので、「お前達の姉さんはどこに居るのですか。それなら、私が持って行って、私が売りましょう、お前たちの姉さんに。」と(布売りが)言った。(それで)この布売りを連れて行って、姉を見せた、その弟が布売りに(姉を見せた)。するともう、「人間に見られてしまった。」ということで、そう、その女の人は神生まれをしていたのか、紡いで笊にためておいた芭蕉糸の先を口にくわえて、普天満神宮の洞窟に一目散に走って行ったそうだ。入って行ったかと思うと、たちまち笊のいっぱいの芭蕉糸が全部なくなった。笊の山盛りに紡いで入れてあった芭蕉糸の先をくわえて行ったのだが、(糸が洞窟までつづいて)全部なくなっていたそうだ。こんな話があったそうだよ。前代に。(その女は)神の生まれをしていたのだろうね。
| レコード番号 | 47O370848 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C039 |
| 決定題名 | 普天間権現由来(方言) |
| 話者がつけた題名 | 普天間権現 |
| 話者名 | 呉屋ナへ |
| 話者名かな | ごやなへ |
| 生年月日 | 18850504 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村伊良皆 |
| 記録日 | 19770224 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第5班 |
| 元テープ番号 | 読谷村伊良皆T02B10 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集1伊良皆の民話 P226 |
| キーワード | 女神,姉と弟,美女,男の布売り,裏座敷,一歩も外に出ない,芭蕉糸紡ぎ,人間に見られた,神生まれ,芭蕉糸の先を口にくわえ,普天満神宮,洞窟 |
| 梗概(こうがい) | 女神であったそうですよ。それは貴方の祖父母が良くお分かりでしょう。布売りが、布を売って歩いていたそうです。それは姉と弟がいたというお話です。このお話は、貴方達の地方ではどのように話されているのか知りませんが。 大変美しい女がいたそうです。男の布売りが歩いたので、この女は裏座敷から全く出ず、一歩も外に出なかった。毎日芭蕉糸を紡いで、一歩も外に出なかった。しかし、後に、布売りが歩くと、その(女の)弟が、「私達の姉さんこそ、この着物は大変よく似合うようだ。私達の姉さんには、よく似合うがなあ。」と言ったので、「お前達の姉さんはどこに居るのですか。それなら、私が持って行って、私が売りましょう、お前たちの姉さんに。」と(布売りが)言った。(それで)この布売りを連れて行って、姉を見せた、その弟が布売りに(姉を見せた)。するともう、「人間に見られてしまった。」ということで、そう、その女の人は神生まれをしていたのか、紡いで笊にためておいた芭蕉糸の先を口にくわえて、普天満神宮の洞窟に一目散に走って行ったそうだ。入って行ったかと思うと、たちまち笊のいっぱいの芭蕉糸が全部なくなった。笊の山盛りに紡いで入れてあった芭蕉糸の先をくわえて行ったのだが、(糸が洞窟までつづいて)全部なくなっていたそうだ。こんな話があったそうだよ。前代に。(その女は)神の生まれをしていたのだろうね。 |
| 全体の記録時間数 | 1:48 |
| 物語の時間数 | 1:48 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |