
渡嘉敷ペークーはもう、昔、本当の沖繩の有名な人だったんだろうね。あれが、あのペークーが桑江の地においでにあってからね、首里からおいでになってからの話だよ。船手役人ももう終えてからね。この博労、まあ、その人の名はわからないが、秀れた博労がいたようだが、牛を買ったり、馬買ったり、馬買ったりする博労がいたようだが、牛を買っての戻り、「ペークはもう、沖繩でも秀れた物でいらっしゃるそうだが、さぁ、行って、今日は大いに飲んでみよう。」と(仲間を誘って)話たようだ、その博労の名はわからないが。「さあ、そうしようね。」と行ってね。博労は渡嘉敷ペークーの家へ行って、「はい、初めまして。」と言って、そして、「さあ、おじいさん、私の牛と貴方の茶碗とを交換いたしましょう。」尋ねたそうだよ。そしから、カンカーと思ったのでしょう。ね、ペークーと。(それで、ペークーは)「交換してくれ。」と言って、もう、ムインスーを沢山してねー。〈その頃の世では、家畜を売ったり買ったりする時にはムインスーというのがあったから。〉それから、御馳走ももう、たくさん、酒なども多く取り寄せてムインスーでかしたようだよ。〈大概もう、簡単にムインスーしてもその頃のお金で二円、三円かかったから。その頃のお金で二円、三円といったら大きかったからね。〉「そうか、交換しよう。」と(ペークー)、「交換いたしましょう。」と(博労)は強く約束してね。もう、酒もいっぱい飲んだところで、「御馳走もたくさん私達も食べましたし、さあ、おじいさん、今度は売買の感情をいたしましょう。」と(博労が)言ったようだ。そのおじいさんは、ペークーは、「君達はお金も取るのか。」、「そりゃ、貴方、茶碗と牛といったらそれは比較になりません。小さい茶碗と牛とといったら、幾分はら貴方は多く出すべきですよ。」と(博労)が言ったのでね。「いや、こんなに取るつもりだったらできないよ。ムインスーの代は私が負うから、もうやめてくれ。」と(ペークーは)言った。こうして、そのような偉い人でさえ彼にだまされたという話。「博労はもうかなわんなあ、私のような物が博労にだまされてしまった。」と言った。
| レコード番号 | 47O370804 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C037 |
| 決定題名 | 渡嘉敷ペークーと秀れ博労(方言) |
| 話者がつけた題名 | 渡嘉敷ペークー |
| 話者名 | 伊波蒲戸 |
| 話者名かな | いはかまど |
| 生年月日 | 18940613 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村伊良皆 |
| 記録日 | 19770223 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第1班 |
| 元テープ番号 | 読谷村伊良皆T01B01 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 13 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 年寄り |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集1伊良皆の民話 P167 |
| キーワード | 渡嘉敷ペークー,沖繩の有名な人,桑江,首里,船手役人,秀れた博労,牛や馬,牛と茶碗を交換,カンカー,ムインスー,御馳走,酒 |
| 梗概(こうがい) | 渡嘉敷ペークーはもう、昔、本当の沖繩の有名な人だったんだろうね。あれが、あのペークーが桑江の地においでにあってからね、首里からおいでになってからの話だよ。船手役人ももう終えてからね。この博労、まあ、その人の名はわからないが、秀れた博労がいたようだが、牛を買ったり、馬買ったり、馬買ったりする博労がいたようだが、牛を買っての戻り、「ペークはもう、沖繩でも秀れた物でいらっしゃるそうだが、さぁ、行って、今日は大いに飲んでみよう。」と(仲間を誘って)話たようだ、その博労の名はわからないが。「さあ、そうしようね。」と行ってね。博労は渡嘉敷ペークーの家へ行って、「はい、初めまして。」と言って、そして、「さあ、おじいさん、私の牛と貴方の茶碗とを交換いたしましょう。」尋ねたそうだよ。そしから、カンカーと思ったのでしょう。ね、ペークーと。(それで、ペークーは)「交換してくれ。」と言って、もう、ムインスーを沢山してねー。〈その頃の世では、家畜を売ったり買ったりする時にはムインスーというのがあったから。〉それから、御馳走ももう、たくさん、酒なども多く取り寄せてムインスーでかしたようだよ。〈大概もう、簡単にムインスーしてもその頃のお金で二円、三円かかったから。その頃のお金で二円、三円といったら大きかったからね。〉「そうか、交換しよう。」と(ペークー)、「交換いたしましょう。」と(博労)は強く約束してね。もう、酒もいっぱい飲んだところで、「御馳走もたくさん私達も食べましたし、さあ、おじいさん、今度は売買の感情をいたしましょう。」と(博労が)言ったようだ。そのおじいさんは、ペークーは、「君達はお金も取るのか。」、「そりゃ、貴方、茶碗と牛といったらそれは比較になりません。小さい茶碗と牛とといったら、幾分はら貴方は多く出すべきですよ。」と(博労)が言ったのでね。「いや、こんなに取るつもりだったらできないよ。ムインスーの代は私が負うから、もうやめてくれ。」と(ペークーは)言った。こうして、そのような偉い人でさえ彼にだまされたという話。「博労はもうかなわんなあ、私のような物が博労にだまされてしまった。」と言った。 |
| 全体の記録時間数 | 4:02 |
| 物語の時間数 | 4:02 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |