
山原にあった話だがね、昔は他村へ女が(嫁に)行ったり、男が(他村から嫁をもらったり)する事を、とても嫌がっていたようだね。(そういう時代に)有銘の男だったというが、その男が羽地に通いつめ、お互いに恋仲になっている娘と若者が居たそうだ。そこで、有銘の人達は「又、あの女がやって来るぞ。」と言って、青年達が集まって(その娘を)捕える事になったそうだ。すると、この有銘の男は「これは大変だ。」と、逃げて行く途中でお互いに出合ったようだ。そこで二人は(この世では)ままならぬと思い、とうとう、二人、山中で心中したという話なんだよ。死んで、あの世で二人は一緒になった方がいいと言って、二人は抱き合ったまま死んでいたそうだよ。そんなある日、(山に入る二人を)見かけた人がいて、さがしに行くと、この二人が(抱き合った状態で)死んでいるのを見て、皆で、木の葉でおおい隠してあげたという話なんだよ。そういう恥蔽い坂という話がありますよ。さあ、どんな風に死んでいたのか知らないが、抱き合っていたのか、どうしていたのか知りませんが、どんなにか見苦しかったのでしょうね。木の葉で隠してやったことから、そこを「恥蔽い坂。」と呼ばれるようになったという話である。
| レコード番号 | 47O370783 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C036 |
| 決定題名 | 恥うすい坂(方言) |
| 話者がつけた題名 | 恥うすい坂 |
| 話者名 | 神谷カマド |
| 話者名かな | かみやかまど |
| 生年月日 | 19020608 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村瀬名波 |
| 記録日 | 19810425 |
| 記録者の所属組織 | 読谷ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村瀬名波T10B09 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | んかしやんばるんかい |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集4瀬名波の民話 P178 |
| キーワード | 山原,有銘の男,羽地,恋仲の娘,山中で心中,木の葉で被い隠す,恥うすい坂 |
| 梗概(こうがい) | 山原にあった話だがね、昔は他村へ女が(嫁に)行ったり、男が(他村から嫁をもらったり)する事を、とても嫌がっていたようだね。(そういう時代に)有銘の男だったというが、その男が羽地に通いつめ、お互いに恋仲になっている娘と若者が居たそうだ。そこで、有銘の人達は「又、あの女がやって来るぞ。」と言って、青年達が集まって(その娘を)捕える事になったそうだ。すると、この有銘の男は「これは大変だ。」と、逃げて行く途中でお互いに出合ったようだ。そこで二人は(この世では)ままならぬと思い、とうとう、二人、山中で心中したという話なんだよ。死んで、あの世で二人は一緒になった方がいいと言って、二人は抱き合ったまま死んでいたそうだよ。そんなある日、(山に入る二人を)見かけた人がいて、さがしに行くと、この二人が(抱き合った状態で)死んでいるのを見て、皆で、木の葉でおおい隠してあげたという話なんだよ。そういう恥蔽い坂という話がありますよ。さあ、どんな風に死んでいたのか知らないが、抱き合っていたのか、どうしていたのか知りませんが、どんなにか見苦しかったのでしょうね。木の葉で隠してやったことから、そこを「恥蔽い坂。」と呼ばれるようになったという話である。 |
| 全体の記録時間数 | 2:20 |
| 物語の時間数 | 2:20 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |