
昔、(ある人が)首里から家に戻る途中で、ユードリで、盛んに相撲を取っているのを見たそうだね。そこへ自分も加わって、そこで一休みをして、その相撲取りと一緒になって相撲を取っていたようだ。実はこの人(相撲取り)はこの世の人ではなく、後生の人だったようだね。それで、そこに自分が呼んだ知り合いの尾類が居たようだが、(その人に)「貴方はこの人(相撲取り)をこの世の人だと思っているんですか、そうではありませんよ。この人(相撲取り)は後生の人なんだよ。」と言ったものだから、その人は逃げてしまった。そしたら、その後、「もう一度(相撲の相手を)連れてこなくては、山原に大層強い武士が居るそうだから、その男を連れて来なくては。」と思い、その後生の人は意気込んでいた。その大武士というのは、先日、そこで相撲を取って逃げた人だという話なんだよ。 そしたら、そこに又(また)、知り合いの尾類がいだそうだ。それで、その人が、後生の人が(貴方の命を)取りに行くと言っていると、生きている大武士に、(告げた。」「おい、君の(命を)今日取りに来るのがいるから、注意しなさいよ。君の所にいついつに来ると言っているから、その日には御馳走を作って、(屋敷の)垣根という垣根の隅々まで御馳走をいっぱい用意して置いて待っているよ。」と言いつけたので、その人(大武士)は、(後生の人がやって来る)その日になると、御馳走を数々作って、(屋敷の)隅々までも並べて待っていた。なる程言われた通り、(後生の人が)やって来た。ところが、あちらこちらに御馳走が並べてあるものだから、その後生の人はそれを全部たいらげてしまって、それから「さあ、どうしようか。」ということになって、その仲間が「それじゃもう、こんなに御馳走になったことだし、この男は見逃がして、どこそこにはこの男と同年生がいるから、そいつの命を取りに行こうか。」と言って、後生の人は行ってしまったという話。それで、それから同年生が(例え)病気になっても、見舞いに行くものではないと諺がうまれたという話なんですよ。
| レコード番号 | 47O370781 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C036 |
| 決定題名 | 同年生の見舞いはするものではない(方言) |
| 話者がつけた題名 | 同年生の見舞いはするものではない |
| 話者名 | 神谷カマド |
| 話者名かな | かみやかまど |
| 生年月日 | 19020608 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村瀬名波 |
| 記録日 | 19810425 |
| 記録者の所属組織 | 読谷ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村瀬名波T10B07 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | んかしなー |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集4瀬名波の民話 P121 |
| キーワード | 首里,ユードリ,相撲,後生の人,尾類,山原,強い武士,御馳走,垣根,同年生,命を取りに,病気,見舞い |
| 梗概(こうがい) | 昔、(ある人が)首里から家に戻る途中で、ユードリで、盛んに相撲を取っているのを見たそうだね。そこへ自分も加わって、そこで一休みをして、その相撲取りと一緒になって相撲を取っていたようだ。実はこの人(相撲取り)はこの世の人ではなく、後生の人だったようだね。それで、そこに自分が呼んだ知り合いの尾類が居たようだが、(その人に)「貴方はこの人(相撲取り)をこの世の人だと思っているんですか、そうではありませんよ。この人(相撲取り)は後生の人なんだよ。」と言ったものだから、その人は逃げてしまった。そしたら、その後、「もう一度(相撲の相手を)連れてこなくては、山原に大層強い武士が居るそうだから、その男を連れて来なくては。」と思い、その後生の人は意気込んでいた。その大武士というのは、先日、そこで相撲を取って逃げた人だという話なんだよ。 そしたら、そこに又(また)、知り合いの尾類がいだそうだ。それで、その人が、後生の人が(貴方の命を)取りに行くと言っていると、生きている大武士に、(告げた。」「おい、君の(命を)今日取りに来るのがいるから、注意しなさいよ。君の所にいついつに来ると言っているから、その日には御馳走を作って、(屋敷の)垣根という垣根の隅々まで御馳走をいっぱい用意して置いて待っているよ。」と言いつけたので、その人(大武士)は、(後生の人がやって来る)その日になると、御馳走を数々作って、(屋敷の)隅々までも並べて待っていた。なる程言われた通り、(後生の人が)やって来た。ところが、あちらこちらに御馳走が並べてあるものだから、その後生の人はそれを全部たいらげてしまって、それから「さあ、どうしようか。」ということになって、その仲間が「それじゃもう、こんなに御馳走になったことだし、この男は見逃がして、どこそこにはこの男と同年生がいるから、そいつの命を取りに行こうか。」と言って、後生の人は行ってしまったという話。それで、それから同年生が(例え)病気になっても、見舞いに行くものではないと諺がうまれたという話なんですよ。 |
| 全体の記録時間数 | 3:00 |
| 物語の時間数 | 3:00 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |