真玉橋の人柱(方言)

概要

那覇に真玉橋というのがあるが、その真玉橋という所は、橋を架けても架けてもいつも壊れていた。橋を造る請人はたいそう困っていた。そのうちに、ある女の人がそこを通りすがる時に、「ここには七色ムーティー、七カラクイしている(女を)埋めない限り、橋は完成しないでしょう。」と、言って、過ぎ去った女がいたようだね。それから後、村中、沖縄中で、七色ムーティー、七カラクイしている女を捜そうとしたが、そのような人はひとりもおらず捜すことはできなかった。「もしかすると、そう言った本人ではなかろうか。」と、その人を調べてみると、やはり七カラクイ、七色ムーティーをしていたということだ。もうしかたなくその人は真玉橋の人柱になったわけだね。また、その人には女の子がいたので、その子に、「容姿はたとえ美しくあっても、人より先に話をしてはいけないよ。」と遺言した。そして、その人を人柱にしたので橋はやっと完成してりっぱになったという話ですがね。その後、その女の子は父親といっしょに山原の方へ行ったようだ。その子はとても美人だった。そこで、山原の謝敷でだったのか、(真玉橋の)請人の長男が遊びにきていて、その娘に会ったとたん、必ずその娘を妻にしたいということであった。(請人の長男はその娘を)妻として家に連れて行ったら、「その娘は言葉さえも話せないのに、妻にするといってもあるか。」と、請人した殿内では、反対して妻に迎えるのをいやがっていた。「それにしても、言葉をひと一言も話もしないし。」と言った。そのとき蝶が飛んだので、その娘が、「はなしをさせて下さい、お母さん。」と言ったら、そのときから話出したということだ。そうして、殿内の嫁になり、たいそう裕福に暮らしたという話だったよ。とぎれとぎれにしか分らないが。

再生時間:3:17

民話詳細DATA

レコード番号 47O370777
CD番号 47O37C035
決定題名 真玉橋の人柱(方言)
話者がつけた題名 真玉橋の人柱
話者名 神谷カマド
話者名かな かみやかまど
生年月日 19020608
性別
出身地 沖縄県読谷村瀬名波
記録日 19810425
記録者の所属組織 読谷ゆうがおの会
元テープ番号 読谷村瀬名波T10B04
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 20
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 読谷村民話資料集4瀬名波の民話 P66
キーワード 那覇,真玉橋,橋が架からない,ある女,七色ムーティー,七カラクイ,人柱,人より先に話をするな,遺言,山原の謝敷,蝶
梗概(こうがい) 那覇に真玉橋というのがあるが、その真玉橋という所は、橋を架けても架けてもいつも壊れていた。橋を造る請人はたいそう困っていた。そのうちに、ある女の人がそこを通りすがる時に、「ここには七色ムーティー、七カラクイしている(女を)埋めない限り、橋は完成しないでしょう。」と、言って、過ぎ去った女がいたようだね。それから後、村中、沖縄中で、七色ムーティー、七カラクイしている女を捜そうとしたが、そのような人はひとりもおらず捜すことはできなかった。「もしかすると、そう言った本人ではなかろうか。」と、その人を調べてみると、やはり七カラクイ、七色ムーティーをしていたということだ。もうしかたなくその人は真玉橋の人柱になったわけだね。また、その人には女の子がいたので、その子に、「容姿はたとえ美しくあっても、人より先に話をしてはいけないよ。」と遺言した。そして、その人を人柱にしたので橋はやっと完成してりっぱになったという話ですがね。その後、その女の子は父親といっしょに山原の方へ行ったようだ。その子はとても美人だった。そこで、山原の謝敷でだったのか、(真玉橋の)請人の長男が遊びにきていて、その娘に会ったとたん、必ずその娘を妻にしたいということであった。(請人の長男はその娘を)妻として家に連れて行ったら、「その娘は言葉さえも話せないのに、妻にするといってもあるか。」と、請人した殿内では、反対して妻に迎えるのをいやがっていた。「それにしても、言葉をひと一言も話もしないし。」と言った。そのとき蝶が飛んだので、その娘が、「はなしをさせて下さい、お母さん。」と言ったら、そのときから話出したということだ。そうして、殿内の嫁になり、たいそう裕福に暮らしたという話だったよ。とぎれとぎれにしか分らないが。
全体の記録時間数 3:17
物語の時間数 3:17
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

トップに戻る

TOP