
友達(どぅし)クェーバーチーといってね、親とも兄弟とも仲が悪く、友達と大変親しくして、友達と親しくしていたそうだが。兄がきびを作って、それが、大変豊作になっているのを山猪が荒らした。山猪が荒らしているのだけども、「人がやってある。」と思って、夜、見張りしに、見まわりに行った。自分が思っていたとうり、きび畑はサラサラと(誰かがいるような気配がした。)しかし、盗人ではなく山猪であったようだ。そうして、夜であるから、六尺棒でめくらめっぽうになぐりつけたら、あとは山猪は倒れて死んでしまった。そしたら、畑に来た人(兄)は、「人を殺してしまった。」と家に帰って心を痛めていた。「もう、このことは誰にも言えない。私がやってしまったのだもの。」としているが、あとはこの弟の所に行った。いつもは(物を)くれたりあげたりすることもなく、兄とは仲良くないが「もう、私は今日、人を一人殺してしまった。おまえが聞いてくれないと、私は誰にも言うことができない。おまえが血筋でもある。私が言うのを聞いてちょうだい。さあ、私が殺したのを二人で行って、夜が明けないうちに片づけてこよう。」と言った。すると、(弟は)「よいさ、私がしなければ誰がするか、行こう。」(と言ってくれた。)取り急ぎ行ってみると、棒をふりまわした所に山猪が倒れていたって。それで、「人ではなく、山猪であったんだな。」と、又、二人で担いできた。「この動物は、厄を払わなければならない。」と言ってね、山猪を殺して皆に配給したって。人間は、くれたりあげたりしている間は、友達は兄弟のようにとても親しくしていても、私が人を殺して置いてあるといったら聞かない。そのうえ、「ああ、そうならば君とは友達づき合いはしなくてもよいから、もう人を殺した君とは友達しないよ。」と言ってね。大変、親友であったその友達は助けてもくれず、自分がうとましく思っている弟が、快く助けてくれて一緒に処理してあげた。そんな話があったよ。友達(どぅし)クェーバーチーといって、友達は物をあげる間が兄弟よりもいいのであって、困った時は身内の人がしか助けてくれないということである。
| レコード番号 | 47O370765 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C035 |
| 決定題名 | 兄弟の仲直り(方言) |
| 話者がつけた題名 | 兄弟の仲直り |
| 話者名 | 当山カナ |
| 話者名かな | とうやまかな |
| 生年月日 | 19031015 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村瀬名波 |
| 記録日 | 19810425 |
| 記録者の所属組織 | 読谷ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村瀬名波T10A13 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集4瀬名波の民話 P118 |
| キーワード | 親とも兄弟とも仲が悪い,友達と大変親しい,兄がきび,大変豊作,山猪,盗人,六尺棒,弟,血筋 |
| 梗概(こうがい) | 友達(どぅし)クェーバーチーといってね、親とも兄弟とも仲が悪く、友達と大変親しくして、友達と親しくしていたそうだが。兄がきびを作って、それが、大変豊作になっているのを山猪が荒らした。山猪が荒らしているのだけども、「人がやってある。」と思って、夜、見張りしに、見まわりに行った。自分が思っていたとうり、きび畑はサラサラと(誰かがいるような気配がした。)しかし、盗人ではなく山猪であったようだ。そうして、夜であるから、六尺棒でめくらめっぽうになぐりつけたら、あとは山猪は倒れて死んでしまった。そしたら、畑に来た人(兄)は、「人を殺してしまった。」と家に帰って心を痛めていた。「もう、このことは誰にも言えない。私がやってしまったのだもの。」としているが、あとはこの弟の所に行った。いつもは(物を)くれたりあげたりすることもなく、兄とは仲良くないが「もう、私は今日、人を一人殺してしまった。おまえが聞いてくれないと、私は誰にも言うことができない。おまえが血筋でもある。私が言うのを聞いてちょうだい。さあ、私が殺したのを二人で行って、夜が明けないうちに片づけてこよう。」と言った。すると、(弟は)「よいさ、私がしなければ誰がするか、行こう。」(と言ってくれた。)取り急ぎ行ってみると、棒をふりまわした所に山猪が倒れていたって。それで、「人ではなく、山猪であったんだな。」と、又、二人で担いできた。「この動物は、厄を払わなければならない。」と言ってね、山猪を殺して皆に配給したって。人間は、くれたりあげたりしている間は、友達は兄弟のようにとても親しくしていても、私が人を殺して置いてあるといったら聞かない。そのうえ、「ああ、そうならば君とは友達づき合いはしなくてもよいから、もう人を殺した君とは友達しないよ。」と言ってね。大変、親友であったその友達は助けてもくれず、自分がうとましく思っている弟が、快く助けてくれて一緒に処理してあげた。そんな話があったよ。友達(どぅし)クェーバーチーといって、友達は物をあげる間が兄弟よりもいいのであって、困った時は身内の人がしか助けてくれないということである。 |
| 全体の記録時間数 | 2:20 |
| 物語の時間数 | 2:20 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |