
私達の字に、ジュリグヮー岩というのがあるが、それは現在の基地の北の方、カガンジ原にあるのだがね。それから、昔は拝所の後方に按司墓があるが、そこに按司が隠れていたらしいが、もうそこに隠れているということが(他の按司に)知られてしまった。そして(他の按司は)ジュリの家で、「明日は私達は按司墓に攻めていく計画である。」と話合っていたようだ。それを聞いたジュリは隠れている按司の味方だったようだ。話を聞いてすぐに馬に乗って知らせに行こうとしたが、そこの門番に見つけられたのか、後追いされてきたのか分らないが、現在のジュリグヮー岩のところで殺されてしまったという話である。そこで殺されたので、それからというものその辺は霊力高く、昼でも歩くのがぶっそうで三味線の音なども聞こえるときがあった。〈以前にあったことだが、儀間のヨシと、私のおじさん、カマイチグヮーのおばあさんの三人がそこを通ったときも、十五夜の日の真昼なんだが、(三味線が)おそろしいほどに鳴り響いていたそうだ。〉昔はそこから歩くことはできなかった。そのように霊力高い所だったのでね。そこで死んだのはどういう尾類であったのか、役所や、上役の人達が白馬に乗って多勢で、そこに拝みにいらしたそうだ。それから、次にナーグスク、最後は私達の部落のナーグスクで、お茶も飲んで休んでから帰って行ったということだがね。その尾類はどんな身分の人だったかそれは分らないが、とにかく、その尾類が死んだ所はたいそう霊力高かったという話である。
| レコード番号 | 47O370726 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C033 |
| 決定題名 | ジュリぐゎー岩(方言) |
| 話者がつけた題名 | ジュリぐゎー岩 |
| 話者名 | 神谷カマド |
| 話者名かな | かみやかまど |
| 生年月日 | 19020608 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村瀬名波 |
| 記録日 | 19810424 |
| 記録者の所属組織 | 読谷ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村瀬名波T09A09 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | わったーしまんかい |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集4瀬名波の民話 P176 |
| キーワード | ジュリグヮー岩,カガンジ原,拝所,按司墓,霊力,三味線,ナーグスク |
| 梗概(こうがい) | 私達の字に、ジュリグヮー岩というのがあるが、それは現在の基地の北の方、カガンジ原にあるのだがね。それから、昔は拝所の後方に按司墓があるが、そこに按司が隠れていたらしいが、もうそこに隠れているということが(他の按司に)知られてしまった。そして(他の按司は)ジュリの家で、「明日は私達は按司墓に攻めていく計画である。」と話合っていたようだ。それを聞いたジュリは隠れている按司の味方だったようだ。話を聞いてすぐに馬に乗って知らせに行こうとしたが、そこの門番に見つけられたのか、後追いされてきたのか分らないが、現在のジュリグヮー岩のところで殺されてしまったという話である。そこで殺されたので、それからというものその辺は霊力高く、昼でも歩くのがぶっそうで三味線の音なども聞こえるときがあった。〈以前にあったことだが、儀間のヨシと、私のおじさん、カマイチグヮーのおばあさんの三人がそこを通ったときも、十五夜の日の真昼なんだが、(三味線が)おそろしいほどに鳴り響いていたそうだ。〉昔はそこから歩くことはできなかった。そのように霊力高い所だったのでね。そこで死んだのはどういう尾類であったのか、役所や、上役の人達が白馬に乗って多勢で、そこに拝みにいらしたそうだ。それから、次にナーグスク、最後は私達の部落のナーグスクで、お茶も飲んで休んでから帰って行ったということだがね。その尾類はどんな身分の人だったかそれは分らないが、とにかく、その尾類が死んだ所はたいそう霊力高かったという話である。 |
| 全体の記録時間数 | 5:20 |
| 物語の時間数 | 5:20 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |