遺念火(方言)

概要

女の人は豆腐を作っては、(町へ)売りに行っていた。それから男の人は、火仕事をしていたらしい。その女は、首里の侍にみそめられた。豆腐売りなのだがみそめられ、しかし女はいっこうに侍の話を聞こうとしなかった。〈この話は芝居でもやっていたよ。あなた達は知らないかね〉なんとしても女は聞き入れなかったが、最後には、むりやり侍の手の中に入れられてしまったので、女は自決した。またその夫は、女の帰りが遅いので迎えに行くと、自決しているのを見た。なんとこの男もその場で自決した。二人とも。それから、女は実家の方へ引き取られて行き、また男も自分の家へ引き取られた。そうしたならば、二人とも縁が深いものだから、互いに別々にされても、いつも会い、その二人が自決した場所で会った。二人とも火をつけて、その場所で会ったり、また別れたりしていた。そこは、イーマグシチといって、みんな知っていると思うよ。今でも遺念火はあるかも知れない。 侍は、武士の位だったので何の罪も与えられなかったと芝居にもあったでしょう。その話は、多分本当にあったことかも知れない。近頃でも遺念火があったそうだよ。

再生時間:2:06

民話詳細DATA

レコード番号 47O370659
CD番号 47O37C031
決定題名 遺念火(方言)
話者がつけた題名 遺念火
話者名 屋良朝乗
話者名かな やらちょうじょう
生年月日 18921225
性別
出身地 沖縄県読谷村瀬名波
記録日 19770815
記録者の所属組織 読谷村民話調査団第3班
元テープ番号 読谷村瀬名波T06B16
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 20
発句(ほっく)
伝承事情 芝居
文字化資料 読谷村民話資料集4瀬名波の民話 P281
キーワード 女は豆腐売り,男は火仕事,首里の侍,女は自決,男も自決,イーマグシチ,遺念火
梗概(こうがい) 女の人は豆腐を作っては、(町へ)売りに行っていた。それから男の人は、火仕事をしていたらしい。その女は、首里の侍にみそめられた。豆腐売りなのだがみそめられ、しかし女はいっこうに侍の話を聞こうとしなかった。〈この話は芝居でもやっていたよ。あなた達は知らないかね〉なんとしても女は聞き入れなかったが、最後には、むりやり侍の手の中に入れられてしまったので、女は自決した。またその夫は、女の帰りが遅いので迎えに行くと、自決しているのを見た。なんとこの男もその場で自決した。二人とも。それから、女は実家の方へ引き取られて行き、また男も自分の家へ引き取られた。そうしたならば、二人とも縁が深いものだから、互いに別々にされても、いつも会い、その二人が自決した場所で会った。二人とも火をつけて、その場所で会ったり、また別れたりしていた。そこは、イーマグシチといって、みんな知っていると思うよ。今でも遺念火はあるかも知れない。 侍は、武士の位だったので何の罪も与えられなかったと芝居にもあったでしょう。その話は、多分本当にあったことかも知れない。近頃でも遺念火があったそうだよ。
全体の記録時間数 2:06
物語の時間数 2:06
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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