犬の足は三本しかなかった。「これでは世の中の為に尽くせないので、あと一本足を下さい。」と、神様にお願いした。神様はそれを聞いて「それもそうだ。」と言い、気の毒に思って、自分の前に置かれている御香炉はね、線香を立てる香炉の足が四本あるのに気づいた。そして、「そこでどうだね、お前は座っていて何にも出来ないし、何にもしないのだから、お前の足一本を犬に分けてやらんかね。」とおっしゃった。御香炉は「それでよろしいです。」と、犬に分けてやったので、犬は神様に大変感謝した。その後犬が小便をするとき、片足を上げているのは、「神様からいただいた大切な足に、小便をかけてはいけない。」と、片足を上げてやるようになったという話。
レコード番号 | 47O370546 |
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CD番号 | 47O37C025 |
決定題名 | 犬の足(方言) |
話者がつけた題名 | 犬の足 |
話者名 | 屋良朝乗 |
話者名かな | やらちょうじょう |
生年月日 | 18921225 |
性別 | 男 |
出身地 | 沖縄県読谷村瀬名波 |
記録日 | 19461114 |
記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第5班 |
元テープ番号 | 読谷村瀬名波T03A01 |
元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
分類 | 11 |
発句(ほっく) | - |
伝承事情 | 芝居 |
文字化資料 | 読谷村民話資料集4瀬名波の民話 P8 |
キーワード | 犬の足は三本,一本足を下さい,神様にお願い,線香,香炉の足が四本,小便するとき片足を上る |
梗概(こうがい) | 犬の足は三本しかなかった。「これでは世の中の為に尽くせないので、あと一本足を下さい。」と、神様にお願いした。神様はそれを聞いて「それもそうだ。」と言い、気の毒に思って、自分の前に置かれている御香炉はね、線香を立てる香炉の足が四本あるのに気づいた。そして、「そこでどうだね、お前は座っていて何にも出来ないし、何にもしないのだから、お前の足一本を犬に分けてやらんかね。」とおっしゃった。御香炉は「それでよろしいです。」と、犬に分けてやったので、犬は神様に大変感謝した。その後犬が小便をするとき、片足を上げているのは、「神様からいただいた大切な足に、小便をかけてはいけない。」と、片足を上げてやるようになったという話。 |
全体の記録時間数 | 1:08 |
物語の時間数 | 1:08 |
言語識別 | 方言 |
音源の質 | ◎ |
テープ番号 | - |
予備項目1 | - |