
非常に昔といっても、もう千四、五百年前あったか、ただ五百年前あったかの話であるが、老人は六十歳余ったならば、畔の枕に行くという話を聞いたんでしょう。それはね、昔の国の命令だったから、年寄りは宝ぁあらんから宝じゃないから畑で遠い所に、山に連れて行って、それを親を粗末するという話。それを、非常に親を大切にしていた女の子がいたそうですよ。その人は出来ないと言うて、家の床の下に家を作ってその親を非常に大切にしていたと。そして、ある昔、鹿児島から、その人の命令によって「灰縄を持ってこい。」という話を薩摩の国からきたそうです。そして、若い者、たくさん集まっておっても、その話は分らない。灰縄といっても何も分らないから、そして親に聞いたそうですよ。親は「灰縄、それぐらいの話も分らないかー。」と言って、親がその娘に質問して、娘は「ぬーやいびーが。」んちぇーるぎさぬむのー「なんのことですか。」と聞いたようだね。「大きい縄を藁で綯うてね。その縄をそのまま火に焼いて、その火に焼いた灰を持って行ったならば、灰だから焼いたものは灰という。」話。それを持って行って見せたそうです。「そういうものは誰がしたか。」と言うて、すぐまた征伐されると驚いて決して言わなかったそうです。あとは表れて、「もう、どうなってもいい。世の中のためだからどうなってもいい。」と言うて、発表したそうですよ。「灰縄を出したものは私の親がやった。」と言うて。その意味あいから、親は大切だのになあと言って、そのあくる日からは、親を捨てることはやめたそうです。
| レコード番号 | 47O370544 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C025 |
| 決定題名 | 姥捨て山 灰縄(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 親捨て山 |
| 話者名 | 新垣平吉 |
| 話者名かな | あらかきへいきち |
| 生年月日 | 19070925 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村瀬名波 |
| 記録日 | 19461114 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第9班 |
| 元テープ番号 | 読谷村瀬名波T02B14 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集4瀬名波の民話 P139 |
| キーワード | 老人は六十歳余りは畔に捨てる,親を粗末にする,親を大切にしていた女の子,家の床下に親を隠す,鹿児島,灰縄,薩摩の国,縄を綯ってそのまま焼く,親は大切 |
| 梗概(こうがい) | 非常に昔といっても、もう千四、五百年前あったか、ただ五百年前あったかの話であるが、老人は六十歳余ったならば、畔の枕に行くという話を聞いたんでしょう。それはね、昔の国の命令だったから、年寄りは宝ぁあらんから宝じゃないから畑で遠い所に、山に連れて行って、それを親を粗末するという話。それを、非常に親を大切にしていた女の子がいたそうですよ。その人は出来ないと言うて、家の床の下に家を作ってその親を非常に大切にしていたと。そして、ある昔、鹿児島から、その人の命令によって「灰縄を持ってこい。」という話を薩摩の国からきたそうです。そして、若い者、たくさん集まっておっても、その話は分らない。灰縄といっても何も分らないから、そして親に聞いたそうですよ。親は「灰縄、それぐらいの話も分らないかー。」と言って、親がその娘に質問して、娘は「ぬーやいびーが。」んちぇーるぎさぬむのー「なんのことですか。」と聞いたようだね。「大きい縄を藁で綯うてね。その縄をそのまま火に焼いて、その火に焼いた灰を持って行ったならば、灰だから焼いたものは灰という。」話。それを持って行って見せたそうです。「そういうものは誰がしたか。」と言うて、すぐまた征伐されると驚いて決して言わなかったそうです。あとは表れて、「もう、どうなってもいい。世の中のためだからどうなってもいい。」と言うて、発表したそうですよ。「灰縄を出したものは私の親がやった。」と言うて。その意味あいから、親は大切だのになあと言って、そのあくる日からは、親を捨てることはやめたそうです。 |
| 全体の記録時間数 | 2:23 |
| 物語の時間数 | 2:23 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |