雀酒屋(方言)

概要

もう、昔話なんだよ。全部。大変、ものぐさな者がいたって。もう、昔は働いてこそ食べるものもあるでしょう。農作物を取って。大変ものぐさで怠け者がいたわけさ。それで、この人は、皆が働きに畑に行っても、田圃や畑に行ってもね、木の下で寝たり起きたりしていたって。働いてこそ食物もあるでしょう。寝たり起きたりしているから食物は無いでしょう。無いから、親達が「お前は人のように働きもしない、怠け者だからお前は木の下で口をあけていて、ひよ鳥の糞でも食べなさい。」と言われたんでしょうね。木の下で、寝たり起きたりして、親が何を言っても遊ぼうとさえしなかった。そうしていたが、ある雨降りの日の事だが。仰向けに寝ている怠け者の口に、その雨がチョンと落ちたようだ。チョンと落ちたその水が変わった味だということに気がついたようだ。それで、こうして寝ていながら「珍しいこともあるものだ。どうして、雨が降っているはずなのに、この雨水は、こんなに味があるのだろう。」と思っ)見たところ、めじろが巣を作って雛をかえしていたようだね。その雛のためによそから、米や何もかもとってきて雛たちに喰わせるでしょう。雀にはお乳がないから。それで、その木に登って行って見ると、雀が作ってある巣に、食物をくわえてきておいてあるのに、麹が発酵して、水が、そこから落ちてきたものが酒になったようだ。そのことを知ってから、「珍しいこともあるもんだ、麹が発酵しているのに、落ちてくる水がこんなに美味しいなんて、珍しいこともあるもんだな。」と、それから(寝てばかりいた)怠け者は、あちらこちらから米やなんやかや集めて、芋や米などを集めて麹を発酵させて、麹カビを増殖させて、それから、その汁を醸造して飲み、それら酒は始まったという話をしていました。

再生時間:2:15

民話詳細DATA

レコード番号 47O370493
CD番号 47O37C023
決定題名 雀酒屋(方言)
話者がつけた題名 怠け者の話
話者名 当山カナ
話者名かな とうやまかな
生年月日 19031015
性別
出身地 沖縄県読谷村瀬名波
記録日 19761114
記録者の所属組織 読谷村民話調査団第2班
元テープ番号 読谷村瀬名波T01B02
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 11
発句(ほっく) なーむかしばなしどぅやんどー
伝承事情
文字化資料
キーワード 怠け者,木の下で寝たり起きたり,口をあけてひよ鳥の糞でも食べなさい,口に雨がチョンと落ちた,水が変わった味,めじろが雛をかえしていた,麹が発酵し水が落ちて酒になった,芋や米,麹カビを増殖,酒は始まった
梗概(こうがい) もう、昔話なんだよ。全部。大変、ものぐさな者がいたって。もう、昔は働いてこそ食べるものもあるでしょう。農作物を取って。大変ものぐさで怠け者がいたわけさ。それで、この人は、皆が働きに畑に行っても、田圃や畑に行ってもね、木の下で寝たり起きたりしていたって。働いてこそ食物もあるでしょう。寝たり起きたりしているから食物は無いでしょう。無いから、親達が「お前は人のように働きもしない、怠け者だからお前は木の下で口をあけていて、ひよ鳥の糞でも食べなさい。」と言われたんでしょうね。木の下で、寝たり起きたりして、親が何を言っても遊ぼうとさえしなかった。そうしていたが、ある雨降りの日の事だが。仰向けに寝ている怠け者の口に、その雨がチョンと落ちたようだ。チョンと落ちたその水が変わった味だということに気がついたようだ。それで、こうして寝ていながら「珍しいこともあるものだ。どうして、雨が降っているはずなのに、この雨水は、こんなに味があるのだろう。」と思っ)見たところ、めじろが巣を作って雛をかえしていたようだね。その雛のためによそから、米や何もかもとってきて雛たちに喰わせるでしょう。雀にはお乳がないから。それで、その木に登って行って見ると、雀が作ってある巣に、食物をくわえてきておいてあるのに、麹が発酵して、水が、そこから落ちてきたものが酒になったようだ。そのことを知ってから、「珍しいこともあるもんだ、麹が発酵しているのに、落ちてくる水がこんなに美味しいなんて、珍しいこともあるもんだな。」と、それから(寝てばかりいた)怠け者は、あちらこちらから米やなんやかや集めて、芋や米などを集めて麹を発酵させて、麹カビを増殖させて、それから、その汁を醸造して飲み、それら酒は始まったという話をしていました。
全体の記録時間数 2:15
物語の時間数 2:15
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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