恥うすい坂(方言)

概要

昔、美しい娘がいた。その娘は有銘イーバルの娘であった。男は羽地源河で、二人は大恋愛していて、相思相愛の仲であった。そこで二人がおちあうところは、恥うすいという所だったそうだ。おち合い場所は、もうそこが待ち所だとして、そこの所で待っていたが、もう恋人は待っても来ない。夜明けまで待っても来ないので、有銘の娘は、羽地源河へ出かけて行った。一方、この若者は、その頃字の娘達とモーアシビをやっていて、それで遅くなっていた。又、字の娘達は、「娘は恋人を待っているであろう。」とわざと誘惑し、その若者を待ち合わせの場所へ行かせなかったようだ。そのうちに娘はそこに来た。有銘の娘は来てその様を見て腹立ちし「私は、単なる娘にすぎなかった。本当はそこに恋人もいるのだが、私はこの者に騙されていたんだ、これではいけない。このように生きていてもなにもならない。」と言って、舌をかみ切って死んでしまった。一方、若者は急いでその待ち合い所まで行くと、娘が恥をさらして死んでいるのを見た。彼はあまりにもびっくりして、舌をかみ切って死んでしまった。今度は二人して恥をさらして、そこの所で死んでしまった。死んだ後、いつもそこを通っている人が、二人してそこで恥をさらして死んでいるのを見て、「二人はこのような状態では見苦しい。」といって、木の葉を折って恥をおおったそうだ。「恥ずかしがるなよー。」と言ってね。それから、その後、ここは、待ち合い場所は恥うすいという名がつけられた。又、ここは、幽霊が出た。二人してそのように死んだので、幽霊になって彼等が立つそうだ。そうなると、今度はそこを通る時は、木の葉を折り「恥ずかしがるなよ。」と言って、(木の葉を)置いて行けば何でもないといって、そこへ着かない前に木の葉を準備し、そこに着くと木の葉を置き、「恥ずかしがるなよ。」と置いて通ったそうだ。そういうことから、そこは待ち合い場所は「恥うすい」という名が付けられた。私はそんな話を聞さかれました。(雑音有り)

再生時間:3:13

民話詳細DATA

レコード番号 47O370251
CD番号 47O37C011
決定題名 恥うすい坂(方言)
話者がつけた題名 恥うすい坂
話者名 長浜真長
話者名かな ながはましんちょう
生年月日 19080422
性別
出身地 沖縄県読谷村長浜
記録日 19761031
記録者の所属組織 読谷村民話調査団第1班
元テープ番号 読谷村長浜T03A04
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 20
発句(ほっく) んかし
伝承事情
文字化資料 読谷村民話資料集3長浜の民話 P197
キーワード 美童,有銘,羽地源河,恋愛,恥うすい,モーアシビ,舌を噛み死ぬ,幽霊,木の葉,
梗概(こうがい) 昔、美しい娘がいた。その娘は有銘イーバルの娘であった。男は羽地源河で、二人は大恋愛していて、相思相愛の仲であった。そこで二人がおちあうところは、恥うすいという所だったそうだ。おち合い場所は、もうそこが待ち所だとして、そこの所で待っていたが、もう恋人は待っても来ない。夜明けまで待っても来ないので、有銘の娘は、羽地源河へ出かけて行った。一方、この若者は、その頃字の娘達とモーアシビをやっていて、それで遅くなっていた。又、字の娘達は、「娘は恋人を待っているであろう。」とわざと誘惑し、その若者を待ち合わせの場所へ行かせなかったようだ。そのうちに娘はそこに来た。有銘の娘は来てその様を見て腹立ちし「私は、単なる娘にすぎなかった。本当はそこに恋人もいるのだが、私はこの者に騙されていたんだ、これではいけない。このように生きていてもなにもならない。」と言って、舌をかみ切って死んでしまった。一方、若者は急いでその待ち合い所まで行くと、娘が恥をさらして死んでいるのを見た。彼はあまりにもびっくりして、舌をかみ切って死んでしまった。今度は二人して恥をさらして、そこの所で死んでしまった。死んだ後、いつもそこを通っている人が、二人してそこで恥をさらして死んでいるのを見て、「二人はこのような状態では見苦しい。」といって、木の葉を折って恥をおおったそうだ。「恥ずかしがるなよー。」と言ってね。それから、その後、ここは、待ち合い場所は恥うすいという名がつけられた。又、ここは、幽霊が出た。二人してそのように死んだので、幽霊になって彼等が立つそうだ。そうなると、今度はそこを通る時は、木の葉を折り「恥ずかしがるなよ。」と言って、(木の葉を)置いて行けば何でもないといって、そこへ着かない前に木の葉を準備し、そこに着くと木の葉を置き、「恥ずかしがるなよ。」と置いて通ったそうだ。そういうことから、そこは待ち合い場所は「恥うすい」という名が付けられた。私はそんな話を聞さかれました。(雑音有り)
全体の記録時間数 3:13
物語の時間数 3:13
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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